岐阜県内には空港はありません。岐阜へ行くにはまず飛行機で「中部国際空港」「小松空港」へ向かい、そこから電車などの交通手段を利用しましょう。セントレアの愛称で親しまれている中部国際空港は、岐阜から電車で約1時間5分のところにあります。飛騨高山へは電車で約3時間、下呂温泉へは電車で約2時間の距離です。ターミナルビルに直結の「アクセスプラザ」からは「中部国際空港→名鉄岐阜」行きの電車が運行しています。「セントレア」とは英語の中部(central)と空港(airport)を合わせた造語で、公募によって選ばれました。空港内にはレストランやショップなど数多くの商業施設が出店しており、ショッピングやグルメも楽しめます。展望風呂「風(フー)の湯」は国内の空港初の飛行機を眺めながら入浴を楽しめる施設です。
小牧空港は名古屋駅ミッドランドスクエア前からバスで約20分のところにあります。飛行機を利用して岐阜へ向かう場合は、名古屋へ出て向かう必要があります。就航している定期路線は国内線のみです。国内初の屋根つき搭乗通路「フィンガーコンコース」があります。ターミナルビル入口から搭乗口まではわずか200mしかなく、ターミナル内の移動はさほど時間がかかりません。3階には展望デッキがあり、迫力のある飛行機の離発着を見ることができます。空港内には、手羽先やひつまぶしなど愛知県で有名なお土産を購入できる店の「スカイショップ翼」のほか、味噌カツ丼やきしめん、天むすなどの名古屋めしを楽しめる「つばさ亭」といった施設があります。
岐阜の観光情報
日本の中部地方にある岐阜県は、名泉が多く、天下の三名泉の一つ下呂温泉をはじめとした温泉や世界遺産にも登録されている白川郷の合掌造りなど見所がたくさんあります。そんな自然がいっぱいの魅力的な岐阜県を紹介します。
岐阜市
岐阜県は大きく分けると、飛騨エリア、中濃エリア、東濃エリア、西濃エリア、岐阜エリアに分類できます。今回は特に人気のある飛騨エリアを中心にご紹介します。飛騨エリアは白川郷、飛騨高山、下呂などがあります。白川郷は日本有数の豪雪地帯で、少し前までは日本の秘境といわれた地域で5ヶ月もの長い間、豪雪に耐えながら合掌造りの民家の暮らしが営まれています。合掌造り家屋を中心に、大自然と長い歴史と現代の生活が見事に調和した“生きている世界文化財”が垣間見えます。飛騨高山は城下町の中心、商人町として発展した高山の上町、下町の三筋を古い町並と呼んでいます。また、特に、上三之町・上二之町・上一之町のあたりを「さんまち通り」と呼ぶことがあり、高山の定番スポットになっています。下呂は下呂温泉が有名でその歴史は江戸時代までさかのぼります。下呂温泉では飛騨川沿いに湧く噴泉池をはじめ、3つの共同浴場で外湯が楽しめます。また、温泉街には無料で楽しめる足湯が点在し散策の途中でも気軽に温泉が楽しめます。
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白川郷合掌造り集落
白川郷は、岐阜県内の荘川流域の呼称で、岐阜県大野郡白川村と旧荘川村(現在は高山市)にあたる地域となっており、白川郷合掌造り集落は合掌集落の規模としては全国で最大で平成7年には世界遺産にも登録されています。合掌造りの家屋が集まる荻町集落を一望するのに絶好の場所のひとつとして荻町城跡展望台が挙げられます。展望台へは、切妻合掌造りの和田家東方から緩い傾斜の歩道を登るコースと、国道360号の人家の絶えたところの自動車道から入るコースのふたつがあります。また、天守閣展望台も白山連峰が正面にみえることで有名で、天守閣展望台からは白川郷も一望でき、合掌造り全体を見渡すことができます。ふたつの展望台からは豊かな自然とのどかな風景を楽しむことができます。特に冬の時期に訪れると雪景色の幻想的な景観を堪能することができ人気となっています。是非、日本の原風景が垣間見える白川郷合掌造り集落へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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新穂高ロープウェイ
新穂高ロープウェイは1970(昭和45)年に開業され、年間34万人以上の観光客が訪れる人気観光スポットです。新穂高温泉駅~鍋平高原駅間で運行する第一ロープウェイは目の前に笠岳が壮大に広がる絶景を楽しめることができます。しらかば平駅~西穂高口駅間で運行する第二ロープウェイ山頂にある西穂高口駅の屋上は山頂展望台となっており、登山をしない方でも山々を近くに感じられることでき、心身ともにリフレッシュできること間違いです。日本唯一の2階建てロープウェイに乗れるのは第2ロープウェイです。終点「西穂高口駅」にある展望台からの眺めは、世界的にも有名となっており多くの外国人観光客も訪れます。天気がよければ、360度のパノラマで焼岳や西穂高岳、槍ヶ岳、白山などを見渡すことができます。四季折々でみえる景色は異なりますが、特に紅葉シーズンは山の標高差のおかげで9月下旬から約1カ月かけ徐々に色づく木々を楽しむことができます。都心では味わえない大自然に触れてみてはいかがでしょうか。
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下呂温泉
下呂温泉は江戸時代の儒学者林羅山によって有馬温泉、草津温泉と共に日本三名泉のひとつとして称されています。温泉の特徴としてはとろみのある美容液のような温泉で、泉質がアルカリ性単純泉なので美肌の湯としても有名です。白川郷から移築した合掌造りが点在する下呂温泉合掌村には、温泉目当てに年間多くの人が訪れています。1度入れば、肌が絹のようにすべすべになるとリピーターも多いです。特に多くの温泉に訪れたい方には「湯めぐり手形」を利用するのがオススメです。価格は1,300円で加盟店の温泉なら3軒まで、自分の好きな様に巡ることができます。下呂温泉がある南飛騨は古くからの森、水、土、有機質肥料や品質などにこだわり続けて栽培されている、美味しくて安心安全な食材も数多くあります。これらの豊富な資源を生かして、心身の保養とリフレッシュを図る健康保養地づくりを岐阜県、下呂市が地域一体となって進めています。代表的な農産物は、菌床しいたけ、ほうれん草、まいたけ、最近発見された新品種の米「龍の瞳」、飛騨牛、などがあります。これらの食材を一種類以上使用し既存の料理等も工夫しながら創りあげた下呂温泉のG-グルメも有名です。温泉に浸かって後は絶品料理巡りをするのもいいでしょう。江戸時代より湯治場として栄えてきた1,000年以上もの歴史を誇る下呂温泉に一度足を運んでみませんか。