JALやANAといった一般航空会社と、LCCと呼ばれるLCCでは、運賃のほかサービスなどが異なります。今回は一般航空会社とLCCを8つのポイントで比較しました。
LCC(ローコストキャリア)って何?
LCC(ローコストキャリア)とは、無料サービスの廃止や有料化、機内設備を簡素にするなど、効率的な経営により正規運賃自体を低価格にしたLCCのことです。国内線を運航しているLCCは次の通りです。
・ジェットスター (JJP)
・ピーチ(APJ)
・SPRING JAPAN (SJO)
LCCと他の航空会社では何が違う?
航空会社を大きく2分類にして、LCCとの違いを簡単にまとめました。
航空会社 | LCC | 他航空会社(JAL・ANA・スカイマークなど) |
料金 | 空席に連動していて安い | 早期予約で安くなる |
変更 | 手数料と差額がかかる | 差額がかかる場合あり |
預け手荷物 | 有料 | 無料 |
機内サービス | 有料 | 一部有料 |
セール | 頻度が高い | あり |
マイレージ | 一部有料であり | 一部あり(上級会員制度もあり) |
航空券の代金やマイルは?
1. 航空券の料金
航空券の料金は、LCCのほうがJAL・ANAなどの一般航空会社よりもお得です。しかし、LCC各社は無料で利用できるサービスが最低限のものに限られています。また、荷物は重量による課金方式を取っていることがほとんどで、想定していた以上の料金が発生することもあります。
一般航空会社とLCCの航空券の料金の差は次の記事を参考にしてください。
東京から福岡まで12,000円!?格安航空券、LCC徹底比較
東京から北海道まで1万円!?格安の航空券、LCC徹底比較
東京から沖縄まで10,000円!?格安航空券、LCC徹底比較
2. マイル
JALやANAなどの一般航空会社は、マイレージサービスを提供しており、マイルを使うことで次のような特典と交換できます。
・座席のグレードを上げる
・航空券やツアー購入に使えるポイントに交換
・グルメや期間限定商品と交換
・家電量販店やSuicaなど提携先のポイントへ交換
LCC各社では、独自のマイレージサービスを提供している場合があります。LCCのマイレージサービスで貯めたマイルの使い方は次の通りです。
・航空券の予約の支払い
・預け荷物の料金の支払い
・座席指定料金の支払い
一般航空会社では、LCC各社と比べ、貯めたマイルをよりさまざまな特典と交換できます。
マイルの貯め方や使い方については次の記事も参考にしてください
ビジネスマン必見!出張でマイルを貯める3つの方法
知っておくと便利!効率の良いマイレージのポイントの貯め方とは?
「特別航空券」だけじゃない!貯まったマイルの使い方
予約の変更や払い戻しの自由度は?
3. 自由度
LCC各社は一般航空会社と比較して、予約の変更や払い戻しの手数料が高く、航空券によっては予約の変更ができない場合や、払い戻しに対応していない場合があります。
一般航空会社であっても、早期購入割引などの予約の変更ができない航空券のなかには、変更や払い戻しの条件が厳しくなっているものもあります。
予約の変更や払い戻しについては次の記事も参考にしてください
台風や悪天候でも大丈夫!?飛行機が欠航になった場合の対処
機内設備や荷物などのサービスは?
4. 機内サービス
サービスをカットしているLCC各社と比べて、一般航空会社のほうが機内サービスは充実しています。
一般航空会社は「食事・飲み物」「アメニティ」「映画・音楽などの機内エンターテインメント」が無料で利用できますが、LCC各社では多くの場合提供しておらず、また提供がある場合にも通常は有料となっています。
国内線の機内サービスについては次の記事も参考にしてください
飲み物や機内食など!飛行機で利用できる機内サービスまとめ
5. 機内設備
LCC各社の機種はコスト削減のためボーイング737やエアバスA320といった小型機が多く、機内設備も大型・中型機に比べて簡素なものとなっています。
一般航空会社は小型機だけでなく、大型・中型機も所有しています。便によって異なりますが、機内にはモニターが各席に設置されているなど、設備はLCC各社よりも充実しています。
6. 座席の広さ
LCC各社の座席は、小型機であることと高密度に席を配置していることから、一般航空会社の飛行機と比べて座席間隔がやや狭いです。
一般航空会社は小型機のほか、大型・中型機も所有しており、国内線でも大型機に乗ることができます。座席も広めに作られているほか、JALではクラスJ、ファーストクラス、ANAではプレミアムクラスなど座席のアップグレードが可能で、LCCより快適に過ごしやすくなっています。
ANAのプレミアムクラス、JALのクラスJ、ファーストクラスについては次の記事も参考にしてください
ANAのプレミアムクラスで、国内線で快適な空の旅!
意外と安い!?国内線、JALのファーストクラスで優雅な旅!
1,000円で快適に!JALの国内線「クラスJ」ってなに?
7. 荷物の重量やサイズ
飛行機では機内に持ち込める荷物の重量やサイズが決まっています。LCC各社よりも一般航空会社のほうがサイズや重量の制限に余裕があります。荷物の預け入れについては、LCC各社では有料の場合がほとんどですが、一般航空会社では制限はあるものの無料で預けることができます。
8. チェックインカウンターの場所
一般航空会社のチェックインカウンターは、通常空港ターミナルの中央にあり、カウンターの数も複数あります。一方、LCC各社はターミナルの端にあることが多く、カウンターも少ないため、チェックインの時間が一般航空会社に比べて長くなってしまいがちです。
LCCの安さの秘密とは?
☆運航費の削減
使用する機材を統一し、訓練や整備のコストを削減しています。
☆人件費の削減
インターネットでの予約や、自動チェックイン機でのセルフチェックインでコストを削減しています。
(カウンターでの航空券購入には、手数料がかかります)
☆各種サービスの簡略化
預け手荷物・機内サービス・座席指定を有料にし、必要な物は自分で追加することで、航空券を安く購入できます。
☆飛行機の稼働時間の効率化
24時間空港を利用して、夜間は空港に駐機し、深夜と早朝の便を増やしています。
(飛行機が到着してから出発するまでの時間を短くすることにより、稼働時間が増えます。)
まとめ
LCCとは、無料サービスの廃止や有料化、機内設備を簡素にするなどといった効率的な経営により、正規運賃自体を低価格にした航空会社のことです。LCC各社はコスト削減のため、機内設備やサービスなどが一般航空会社と比べて縮小されているほか、予約が変更不可、払い戻し手数料が高いなどの制約が多い分、格安で航空券を予約することができます。
一般航空会社はLCC各社と比べると料金は高いですが、機内サービスや機内設備が充実している、マイルが貯まりやすい、荷物のサイズや重量の制限が緩いなどのメリットがあります。
旅行に行く時の状況に合わせて航空会社を選ぶことができるように、一般航空会社とLCCの違いを知っておくと良いでしょう。
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