石見銀山は、島根県にある日本最大の銀山です。長い歴史を持つ石見銀山は2007年に世界遺産に登録されました。今回は、石見銀山の見どころや楽しみ方をご紹介します。
石見銀山の歴史
石見銀山から銀が取れるという記述は鎌倉時代の末期、1309年にまで遡ります。室町時代の1526年に博多の商人・神屋寿禎により再び開発が始まった石見銀山は、領主大内義興の支援を受け銀山として栄えます。その銀の採掘量はあまりにも多かったため、多くの権力者に注目されたといわれています。
戦国時代に入り安土桃山時代を経て安定期となる江戸時代に移行するまで、石見銀山の所有者は10回近く変わっています。最初の所有者は大内家でしたが、毛利家が最終的な支配者となります。後に石見銀山は、毛利家と豊臣家の共同管理となりました。関ヶ原の合戦の後は、徳川家が領有することになります。
江戸時代に入ると、天下の奉行と呼ばれた大久保長安が初代奉行となり、年産15トンもの莫大な銀を産出します。しかし、1620年~1630年になると産出量が減少、この頃には年産で8トン前後といわれており石見銀山は徐々に衰退していきます。1673年~1682年の10年間の平均産出量は980キロにまで落ち込んだといわれています。その後何度も鉱山の復活を願ってさまざまな掘削が試みられましたが、1923年に休山となりました。
石見銀山へのアクセス
関西方面からは山陰自動車道、国道9号線を経て県道31号線を進むと石見銀山世界遺産センターへアクセスできます。電車の場合、JR山陰本線大田市駅から路線バスを使うと石見銀山世界遺産センターに到着します。
石見銀山を観光する
石見銀山世界遺産センター
石見銀山世界遺産センターは、銀山散策の入り口となるスポットです。館内には、模型やレプリカなどが多く展示されています。
龍源寺間歩
間歩(まぶ)とは、銀の採掘のために掘り起こした坑道のことを指します。龍源寺間歩は、1715年に開発された坑道で、唯一常時公開されている間歩でもあります。ノミで掘った跡が今なお残っており、当時の面影を強く呼び起させてくれます。
大久保間歩
大久保間歩は、初代奉行の大久保長安から名付けられた間歩です。江戸時代だけでなく明治時代にも掘られたことが確認されており、江戸時代の人間の手で掘った部分と、明治時代の機械で掘った部分の2つが保存されている、歴史研究としても価値の高い貴重な遺跡になっています。
石見銀山周辺の観光スポット
五百羅漢
五百羅漢は石室山羅漢寺にあるお堂で、世界遺産条約の「世界遺産一覧表」へ登録された『登録名称:石見銀山遺跡とその文化的景観』の構成資産の一部です。鉱山で亡くなった人々と先祖の霊を供養するために建てられ、501体の羅漢像が安置されています。
大森の町並み
大森の町並みは、江戸時代の武家屋敷や、石見銀山で栄えた豪商の住宅などの歴史的建造物が立ち並ぶスポットです。景観を壊さないために、自動販売機も木製の枠に入れられているなど、さまざまな配慮が感じられる町並みとなっています。
三瓶山
三瓶山は、島根県のほぼ中央にあり、三瓶温泉・小室原温泉・湯抱温泉などの温泉群のある観光スポットです。登山やピクニックなどのアウトドアのレジャースポットとしてもひじょうに有名で、その自然と共に楽しむことができます。登山の初心者でもコースを選べば楽しく登れるため、温泉と共に森林浴なども楽しめます。
さいごに
石見銀山は歴史的にひじょうに貴重な銀山で、中世から近世という大きな歴史の転換を後押しした銀山でした。島根に訪れるときは石見銀山まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
各地からの出雲空港へのアクセスについては、下記の記事をご覧ください。羽田から中部国際空港へは飛行機で約1時間30分、早めに予約すれば10,000円程度で予約できます。
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