沖縄のシンボルといえば那覇にある首里城。沖縄旅行では外せない観光スポットではありますが、広い敷地内を駆け足で回ってしまうと見どころを逃してしまうことも多いもの。今回は初めて訪れる方もそうでない方も、事前に押さえておきたい首里城の概要と見どころについてご紹介します。
首里城とは?
約450年間にわたって琉球王国の政治・外交・文化の中心として君臨した首里城は、那覇市を見下ろす約120mの丘陵地に位置します。曲線状の城壁で囲われ、その中に国王や王族が居住したとされる王宮をはじめ、祭事を行う広場や信仰上の建造物などが点在しています。中国と日本の文化が融合した建築様式、石組み技術で造られた門など、沖縄特有の建物はどれも見応えがあります。
琉球王国は1429年「按司(あじ)」とよばれる豪族、尚巴志(しょうはし)によって成立しました。19代目国王の尚泰(しょうたい)時代を最後に滅亡したのは1879年のこと。首里城は、その後沖縄戦などによって焼失したものの、その一部が復元され、1992年に首里城公園として開園されました。首里城跡は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として2000年に世界遺産に登録され、沖縄を代表する観光名所となっています。
首里城の見どころ
首里城最大の見どころは本土の天守閣にあたる正殿ですが、そこへ辿り着くまでにいくつかの見逃せないスポットがあります。なかでも特におすすめの5つの見どころをご紹介します。
守礼門(しゅれいもん)
守礼門は2,000円札の絵柄に採用されたことでも有名です。丘の上の正殿まではいくつもの門を通って行きますが、この守礼門が最初の門となります。鮮やかな朱色で塗られた中国様式の門で、威風堂々とした佇まいで迎えてくれます。「守礼」とは「礼節(礼儀)を守る」という意味で、優美な装飾が施された門の上方に目をやると「守礼之邦(しゅれいのくに、礼節を重んずる国である)」という言葉が掲げられています。琉球王国の意思を示す扁額(へんがく)は押さえておきたい見どころのひとつです。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
守礼門をくぐり抜けると、すぐ左手にあるのが石の建造物の園比屋武御嶽石門です。琉球石灰岩で造られたもので、国王が外出する際に無事を祈願したという礼拝所です。名前の通り門の形をしていますが、空洞はなく実際に人は通れません。ちなみに、この石造建造物は首里城跡とともに世界遺産に登録されています。石門とその周辺の森は神聖な場所とされ「御嶽(うたき)」と呼ばれています。行きも帰りも通る場所にあるので、首里城を出るときに国王のように安全祈願してみてはいかがでしょうか。
歓会門(かんかいもん)
「歓迎する」という意味をもつ、城郭内への第一の門です。強固な城壁の間に設置されたアーチ状の石門で、その上部には木造櫓(やぐら)が設けられ、両側には魔除けのシーサーが置かれています。首里城は2重の城壁、外郭(外側城郭)と内郭(内側城郭)で囲まれていますが、この歓会門は外郭の最初の門です。さり気なく置かれたシーサーは見逃しがちなので、ぜひ立ち止まって門全体を見学してみてください。
首里城正殿(しゅりじょうせいでん)
「御庭(うなー)」と呼ばれる広場にそびえる、首里城で最も重要な意味をもつ建物です。中国と日本の建築様式をベースにした琉球独特の木造3階建のもので、なにより目が覚めるような鮮やかな朱色が印象的です。1階は主に政治、2階は儀式を行う場で、3階には通気の役割があるとされています。正殿前には一対の龍の彫刻「大龍柱(だいりゅうちゅう)」が設置されており、外にも中にも数多くの龍がいます。この2層3階建、装飾された龍柱は日本でも中国でも例がなく、琉球独自の文化が見事に表現された見どころポイントです。この龍は国王のシンボルとされています。
円覚寺(えんかくじ)
首里城正殿の北側に位置する、第二尚氏王統歴代国王の菩提寺。かつて首里城周辺には多くの仏教寺院や御殿(うどぅん)と呼ばれる王族の建物などがあったそうで、この円覚寺はそれらを代表する寺院といわれています。1968年より復元整備が進められ、現在では総門(そうもん)と石垣、右脇門、放生池(ほうじょうち)が復元されています。見どころは、池にかかる放生橋。この橋は沖縄戦での破壊を免れた貴重なもので、国の重要文化財に指定されています。円覚寺は一般的な観光ルートから少し外れた場所にあるので、首里城正殿を見た後に位置を確認して立ち寄りましょう。
那覇空港から首里城へのアクセス
那覇空港から首里城へは那覇空港直結のモノレール「ゆいレール」、または車でアクセスできます。
所在地:沖縄県那覇市首里金城町1-2
公共交通機関で
ゆいレール(モノレール)を利用して「那覇空港駅」から「首里駅」へ(約27分)。そこから歩いて約15分で守礼門に到着できます。
車で
那覇空港から国道331号線へ出て、那覇市内中心部へ。国道58号線に入り、泊交差点を右折。県道29号線を直進して首里方面へ向かいましょう(約40分~1時間)。
さいごに
沖縄を代表する観光スポット、首里城。石畳や階段を上って丘の上へ向かっていると、ついメインの首里城正殿だけが目当てになってしまいがちです。ひとつひとつ見る時間はあまりなくても、見どころを押さえて賢く回りたいものです。首里城を一度訪れたことがある方も、改めてじっくり観光してみてはいかがでしょうか。
各地からの那覇空港へのアクセスについては、下記の記事をご覧ください。羽田からは飛行機で約2時間40分、早めに予約すれば10,500円程度で予約できます。
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