白亜に輝く姫路城
“JR姫路駅から徒歩約15分の場所にそびえ立つ姫路城は1993年に奈良の法隆寺と共に日本初の世界文化遺産に登録されました。40メートルを超える5層7階の大天守と3つの小天守からなる姫路城は関ヶ原の戦いで活躍した池田輝政によって8年の歳月をかけて築城されました。(※1)真っ白な漆喰で覆われた外壁は白く輝き、まるで白鷺が羽ばたいているかのようと形容されます。城はその美しさだけでなく迷路状の縄張り構造により侵入者を許さない実戦に即した造りとなっています。春になると1,000本以上のソメイヨシノが咲き誇り、花見の名所として多くの人が訪れるスポットです。特に夜になるとライトアップされた桜と真っ白な姫路城のコントラストがとても幻想的な世界を演出してくれます。
※1: 【阪急交通社】姫路城、http://www.hankyu-travel.com/heritage/japan/himeji.php”
歴史的文化財!石見銀山遺跡とその文化的景観
“かつて島根県の大田市で銀の採掘が行われていた石見銀山は、日本最大の鉱山遺跡です。戦国時代から銀の採掘が始まり江戸時代には幕府の財源を支えるほどの繁栄を見せていましたが、徐々に銀の生産量が減って1923年には閉山となりました。(※2)銀山跡としての考古学的価値に加えて、繁栄当時環境に配慮して銀山が運営されていたことが評価され、2007年に世界文化遺産に登録されました。日本では初の産業遺産となります。実際に採掘が行われていた鉱山跡や製錬所跡、鉱山労働者たちの住居跡、銀の積出港、銀を運搬していた街道など見所が満載です。また銀山跡周辺は自然が豊かで、トレッキングを楽しむことができるコースも整備されています。
※2: 【阪急交通社】石見銀山、http://www.hankyu-travel.com/heritage/japan/iwami.php”
世界でも珍しい海に浮かぶ厳島神社
“海の中に建つ真っ赤な鳥居が印象的な厳島神社は、広島県廿日市市(はつかいちし)の厳島にある神社です。推古天皇元年にあたる593年に当時の神主佐伯鞍職によって創建されました。その後1168年には安芸守(あきのかみ)に任命された平清盛によって、現在の海上社殿の形に造営されます。厳島神社は平安時代の美を極めた寝殿造りや、海の中に建つ珍しい建築様式から、1996年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。(※3)神社のシンボルといえるのが境内の沖合200メートルほどの場所に建つ大鳥居です。主柱にクスノキが使用された大鳥居は高さが約16メートルもあり、干潮時には鳥居を歩いてくぐることができます。人が造った美しい建物と全景の青い海、背景の緑深い山々がコントラストとなって、荘厳な風景を堪能することができるスポットです。
※3: 【世界遺産オンラインガイド】厳島神社、https://worldheritagesite.xyz/itsukushima/”
縄文杉に会いに行こう!屋久島
“九州最南端の佐多岬から沖合に約60キロメートルの海上に浮かぶ屋久島。ここには実に樹齢1,000年以上にもなる屋久杉が自生していることで知られており、中でも幹周り約16.5メートル、高さ約25.3メートルにも及ぶ縄文杉は、樹齢3,000年以上にもなると言われています。屋久島は面積の約9割が神秘的な森で覆われており、日本で見られる動植物の約7割、生態系1,500種が生息している場所で「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。(※4)島には他にも滝や日本百名山のひとつに数えられる宮之浦岳、清流と緑深い渓谷が美しい白谷雲水峡などの見どころがたくさんあります。世界中から屋久島の自然を求めて観光客が訪れ、ガイドと一緒に参加するトレッキングやハイキングなどが人気のアクティビティです。1993年に世界遺産に登録されました。
※4: 【阪急交通社】屋久島、http://www.hankyu-travel.com/heritage/japan/yakushima.php”
日本を再発見できる世界遺産
旅に出る目的は人それぞれですが、日本各地にある世界遺産を巡る旅もいいものです。昔から日本人が受け継いできた文化や歴史、未来へと残したい自然環境などを実際に見ることで、改めて日本という国を知ることができます。ここではおすすめのスポットを4つご紹介しましたが、西日本を訪れたら行ってみたい世界遺産をいくつかピックアップして、自分だけの周遊コースの計画を立ててみましょう。
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