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色彩と熱気あふれるお祭りを満喫!南米のお祭り4選

アンデス文化に彩られたお祭り!オルーロのカーニバル

ブラジル・リオのカーニバルや後ほどご紹介するペルーのインティ・ライミと並び南米の3大祭りと名高いのが「オルーロのカーニバル」です。オルーロはボリビアのアンデス地方にある都市でフォルクローレの里としても有名です。このオルーロでは毎年2月ごろに盛大なカーニバルが開催されています。オルーロのカーニバルの目玉は鮮やかな衣装に伝統的なフォルクローレや踊りです。赤・青・黄色と色とりどりの衣装に身を包んだ踊り手は、みな派手な仮面をつけています。この仮面は天使や悪魔、熊などを模しており日本人からみればかなり奇抜なデザインで一目みたら忘れられないことでしょう。踊りにもそれぞれ、「悪魔の踊り」「鳥や牛をイメージした踊り」「白人が黒人奴隷を虐げる踊り」など、さまざまな意味が込められています。世界無形文化遺産にも登録されている由緒あるお祭りです。

世界遺産都市で繰り広げられる太陽の祭り!インティ・ライミ

南米3大祭りの1つであるペルーのインティ・ライミは世界遺産都市であるクスコで開催される太陽神崇拝のお祭りです。毎年6月の冬至に行われていますが、これは1年のうち最も昼が短い冬至の日にその年の収穫と翌年の豊作を感謝・祈念していたことが由来だといわれています。スペインの征服によって長らく禁止されていましたが、1944年に復活して以来、毎年規模を拡大しつつあります。舞台となる太陽の神殿、アルマス広場、サクサイワマン遺跡では赤やだいだい色など太陽を思わせる色を基調とした民族衣装を身にまとった踊り手が集まりパレードや儀式を行います。広場には有料の観覧席や無料で鑑賞できる足場があり毎年多くの観光客が押し寄せています。

あちこちで骸骨が練り歩く!?死者の日

「死者の日」は南米諸国における祝日のひとつで死者をまつる重要な日です。この祝日を最も盛大に祝っている国がメキシコで、中でもオアハカやメキシコシティのお祭りが有名です。毎年11月、死者の日が近づくとメキシコの町では骸骨を模した飾り付けや死者を迎えるための祭壇であふれかえります。家や学校、職場、商店、駅などさまざまな場所で、人形やお菓子、絵などが飾られていくのです。死者の日当日になると市民がそろって骸骨の仮装をして街中を練り歩きます。仮装コンテストや、美術館・博物館での特別展示なども行われ、みんなが一体となって盛り上がり死者をまつります。にぎやかな仮装行列をみるもよし、カラフルな骸骨グッズを買うもよし、観光客も思い切り楽しめるイベントです。

色とりどりの正装でキリストの洗礼を祝う!ティムカット祭り

毎年1月ごろにエチオピア各地で盛大に催されるのがティムカット祭りです。キリストがヨルダン川で洗礼を受けたことを祝福し3日間にわたって開催されます。エチオピア正教による宗教行事と位置づけられています。エチオピアの各教会には十戒を収めた契約の箱(アーク)を模した「タボット」が安置されています。このタボットは1年に1度、ティムカット祭りのときにしかみられません。祭りの初日に僧侶がタボットを川沿いのテントまで運びます。その道すがらベルやトランペットなどがにぎやかにお供します。祭りの本番である2日目には色鮮やかで豪華な衣装の司祭が、タボットを聖水で清め新たに誓いを立てるのです。タボットを教会へ戻す間も楽器や歌、踊りが続きます。最終日にはミサが行われ無事行事は終了です。観光客も見物でき、特にラリベラのティムカット祭りが最も盛大だとして有名です。

南米ならではの鮮やかでにぎやかな祭りを楽しもう!

南米には各地の信仰にもとづく祭りが数多くあります。その特徴は南米ならではの色彩や陽気さがあることです。3大祭りとして知られるリオのカーニバル、オルーロのカーニバル、ペルーのインティ・ライミ。そのほかメキシコの死者の日、エチオピアのティムカット祭りなど個性豊かなお祭りが毎年開催されています。南米を旅するなら、ぜひ参加してみたいところです。