日本の原風景に感動!白米千枚田
“日本海を臨む石川県輪島市白米町では、約4ヘクタールの敷地に1004枚以上の棚田が並ぶ風景を見ることができます。ここは「苗代田」と呼ばれる種籾から苗を育成して稲作を行う日本古来の農法が実践されている場所でもあります。2011年6月には日本で初めて「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されましたが、白米千枚田はその象徴として日本の原風景を伝えていく大切な役割を担っています。(※1)春の田植えに始まり、夏は真っ青な日本海と緑の稲のコントラスト、秋には黄金色に輝く稲穂が美しく揺れています。幾重にも重なった小さな棚田が並んでいる様子や季節ごとに違った顔を見せる棚田はぜひ1度見てみたい風景のひとつです。
※1: 【白米千枚田】白米千枚田とは?、http://senmaida.wajima-kankou.jp/about/”
奇岩と夕陽のコントラストが絶景の東尋坊
“東尋坊は福井県坂井市にある越前加賀国定公園で見ることができる国の天然記念物です。ここには輝石安山岩の柱状節理(きせきあんざんがんのちゅうじょうせつり)と呼ばれる、世界でも珍しい多角形の岩が約1キロメートルにわたって連なっています。(※2)最も大きいもので高さが25メートル以上(ビルの8~9階相当)もあるというから驚きです。またこれらの断崖絶壁は波の浸食によって形成された地質学的にも大変貴重なスポットとして知られています。東尋坊の全体を見渡したい場合には1周約30分の遊覧船に乗ることをおすすめします。下から見上げる岩肌はまさに圧巻の一言です。日本の夕陽百選にも選ばれているスポットで、ここから見る夕陽は忘れられないものになるでしょう。
※2: 【みくに観光まるごとナビ】国の天然記念物東尋坊の絶景を見に来てね!、http://www.mikuni.org/tojinbo/index.php”
青く神秘的に輝くホタルイカ群遊海面
富山湾の春の風物詩といえばホタルイカです。ホタルイカは3~6月上旬にかけて、産卵のため深海から富山湾の沿岸部まで群れをなしてやってきます。体に数個の発光体を持つホタルイカは夜になると幻想的に青白く光り、まるで海自体が青く輝いているかのように見えます。この現象は世界でもとても珍しいため、富山市の常願寺川河口から魚津港辺りまでの沖合約1.3キロメートルにかけて、1952年に国の特別天然記念物に指定されました。シーズンには青く輝く海を求めてたくさんの観光客が訪れる絶景スポットです。
1,500本の桜が咲き誇る松ヶ峰の桜
“新潟県上越市には春になると咲き誇る桜で有名なスポットがあります。元々は1960年に農業用のため池を作った際に桜の植樹が行われたのです。その後池の周辺にゴルフ場がオープンしたり観光開発が行われたりするなど機会があるごとに植樹され本数が増えていきました。2017年時点ではおよそ1,500本の桜がありますが、花見のシーズンには辺り一面ピンク色に染まり訪れる人を感動させています。(※3)松ヶ峰の桜は1982年に「新潟景勝百選」にも選ばれました。雪の多い地帯なのでタイミングが合えば真っ白な残雪と桜のピンク色のコントラストを同時に楽しむことができる大変貴重なスポットです。
※3: 【JR東日本】四季の美五つ星北陸新幹線、https://www.jreast.co.jp/hokuriku-5star/spring/”
大迫力の雪の壁!雪の大谷
“世界でも有数の豪雪地帯、富山県立山黒部エリア。標高の高い山々に囲まれているこの地域で春になると見ることができる絶景が「雪の大谷」です。大谷は立山黒部エリアの中でも特に積雪が多く20メートル以上積もることも珍しくありません。春になると積もった雪をブルドーザーで少しずつ除雪し1カ月ほどかけて人が通れる道が作られますが、その際除雪した雪でできた自然の壁が雪の大谷と呼ばれています。(※4)見上げるほどの雪壁の間を歩いて実際に触れるのは、まさに日常では味わえない特別な体験です。訪れる際にはトレッキングシューズや長靴、雪の日焼けを防ぐクリームやサングラスなどを持参することをおすすめします。
※4: 【立山黒部アルペンルート】雪の大谷を楽しむ!、http://www.alpen-route.com/enjoy_navi/snow_otani/”
多彩な顔を見せる北陸地方
標高の高い山々に青く澄んだ日本海、荒々しい断崖絶壁など、北陸地方は豊かな自然に恵まれた地域です。季節ごとに全く違った表情を見せるとても魅力あふれる土地なので、いつ訪れても楽しむことができるでしょう。ここではおすすめスポット5選をご紹介しましたが、時間に余裕があればゆっくりといくつかのスポットを巡りたいものです。