軍港として栄えた長い歴史を持つ長崎県の佐世保港。今も海上自衛隊や海上保安庁、米海軍などの艦船があり、艦船めぐりが楽しめます。今回は、佐世保の軍港の見どころや楽しみ方をご紹介します。
佐世保では艦船めぐりを楽しめる!
「港まち佐世保」の顔ともいえる佐世保港は、軍港や造船、生活航路といった、さまざまな顔を持っています。港には海上自衛隊や海上保安庁、米海軍などの多彩な艦船があり、その雄姿を見ることができます。
「SASEBO軍港クルーズ」は、佐世保港の歴史についてガイドの案内を聞きながら遊覧する常設クルーズです。毎週土日と祝日に運航しており、出航は11:30で、所要時間は約60分です。佐世保重工業(旧海軍工廠)や赤瀬貯油所、海上自衛隊艦船、米海軍弾薬庫など、佐世保ならではの見どころを巡っていきます。
「SASEBO軍港クルーズ」のプログラムは次の通りです。
佐世保港→米海軍艦船→海上自衛隊艦船→佐世保重工業ドック・クレーン→米海軍貯油施設→海上自衛隊教育隊→海上自衛隊弾薬庫→海上自衛隊倉島岸壁→海上保安庁→佐世保港
クルーズの料金
「SASEBO軍港クルーズ」の料金は下記の通りです。
中学生以上:2,000円
小学生:1,000円
※大人1人に未就学児1名無料、2人目以降は小学生料金
チケットは、JR佐世保駅構内にある佐世保観光情報センターでのみ発売しています。荒天などが予想される場合は前日の正午までに運休が決定します。運休の目安は①風速10m以上、②波高1m以上、③視程500m以下です。
佐世保の軍港でのその他の楽しみ方
旧佐世保鎮守府凱旋記念館
佐世保の軍港には、その歴史を物語る貴重な史跡も点在しています。旧佐世保鎮守府凱旋記念館はその1つです。
旧佐世保鎮守府凱旋記念館は、1923年(大正12年)に第1次世界大戦の凱旋記念館として開館しました。その建設費は佐世保鎮守府管下の九州・四国・沖縄の12県からの寄付金で賄われ、その額は約8万6000円、現在の価値に換算して約11億円にも及んだといわれています。当初は海軍関係の催しに使われていましたが、第2次世界大戦中は海軍合同葬の式場として使用されました。終戦後は米軍にダンスホールや映画館として使用され、1977年(昭和52年)に日本に返還されました。その後、1982年(昭和57年)に佐世保市民文化ホールとして再生しました。
建物はレンガと鉄筋コンクリート造りの2階建てです。左右対称の優美な外観が特徴的です。2016年(平成28年)には、「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として日本遺産に認定されています。
見学は無料ですが、ホール使用時は見学できません。事前確認した上での来館がおすすめです(同ホール指定管理者0956-25-8192)。
佐世保要塞 丸出山観測所跡
佐世保の軍港の歴史は明治期まで遡ります。1889年(明治22年)、佐世保鎮守府が開かれたことで、海軍の根拠地として佐世保軍港の築造が始まりました。軍港の安全を守るため、陸軍の砲台が佐世保港を取り巻くように造られ、1901年(明治34年)頃までに複数の砲台や堡塁が造られました。佐世保要塞 丸出山観測所跡はその中の1つです。
日露戦争では佐世保要塞にも動員令が発令されましたが、実戦には至らず、砲弾を発射することなく終戦を迎えています。明治の頃に築かれ、軍港の歴史を眺めてきた要塞。今では佐世保の展望所の1つとして、多くの人が訪れる観光地となっています。
さいごに
明治時代に築港された佐世保の軍港には、今も多くの艦船が姿を現し、軍港クルーズが楽しめます。また、長い歴史を物語る歴史的遺産も点在しています。軍港の歴史をたどる旅にあなたも出かけてみてはいかがでしょうか。
各地から長崎空港へのアクセスについては、下記の記事をご覧ください。羽田からは飛行機で約2時間、早めに予約すれば1万円程度で予約できます。
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