風情たっぷりの歴史的景観！ひがし茶屋街
金沢で人気急上昇中のスポットが、ひがし茶屋街です。かつて、お茶屋がずらりと並ぶエリアとして有名だったここは、現在でも7軒のお茶屋が残り、日々お座敷遊びが楽しまれています。2001年には国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、茶屋街として栄えていた当時の名残をとどめています。紅殻格子の街並みが続くなか、ふと聞こえてくる三味や鼓の音は金沢らしい風情を感じさせます。現在はショッピングエリアとしても人気で、金沢ゆかりの品物を扱うカフェや土産物屋が集まっています。カフェは和菓子からパンケーキまでバリエーション豊かなお店ばかりです。土産物屋も地元の銘菓や九谷焼、金箔グッズ、地元の若手工芸家による作品など、老若男女が楽しめる品揃えとなっています。運が良ければ、道を歩く芸妓さんにも出会えるかもしれません。
日本三名園の美を堪能しよう！兼六園
兼六園といえば、岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園に並ぶ日本三名園のひとつとして有名です。加賀藩主が長年かけて作り上げた庭園は、池や築山、御亭、茶屋などが配置された廻遊式となっています。樹木や池、小川に囲まれ、四季折々の自然の美を楽しみながらゆったりと歩き、茶屋で一息つくといった贅沢なひとときを過ごせる空間です。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と四季ごとにさまざまな表情をみせてくれるため、いつ訪れても飽きることがないでしょう。また、高台に作られているため、金沢市街地や遠くの山々を一望できる景観の良さも魅力です。観光のついでに日中立ち寄るのも良いですが、早朝であれば無料で入れるため、人の少ないなかおトクに楽しむことができます。無料開園時間は時期によって異なるため、旅行日程に応じて兼六園のホームページを参照してください（兼六園「ご利用案内」http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/info.html）。
武家の名残とモダンな雰囲気を楽しもう！長町武家屋敷跡
金沢の歴史的景観といえば、ひがし茶屋街に並んで有名なのが長町武家屋敷跡です。ひがし茶屋街はお茶屋が集まる場所ですが、長町武家屋敷跡はかつての藩士が住んでいたお屋敷の跡地です。威厳と風情を感じさせる土塀が続く街並みには、市民が暮らす住宅や、雑貨店・カフェなどが点在しています。冬になると、雪から土塀を守るために藁で作った薦（こも）をかける「薦掛け」が行われます。薦掛けは金沢を代表する伝統文化のひとつであるため、冬場の観光ではぜひ立ち寄ってみましょう。市の中心部にあり、周辺にはショッピングビルも立ち並んでいるため、観光の途中で気軽に訪れることができます。
現代アートを浴びよう！金沢21世紀美術館
金沢の魅力といえば、伝統文化と現代アートとを融合させた文化です。金沢の現代アートを代表する拠点が、2004年に開館した金沢21世紀美術館です。ガラスを活かしたユニークな建築はSANAAによるもので、彼らがヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展の金獅子賞を受賞するきっかけにもなりました。収蔵物では、まるで人がプールに沈んでいるように見える「スイミング・プール（レアンドロ・エルリッヒ）」や、屋外に設置された複数のラッパのうち、どこに自分の声が通じているかわからない仕掛けの「アリーナのためのクランクフェルト・ ナンバー3（フロリアン・クラール）」などが有名です。現代アートを見るだけでなく、五感を使って体感できるおすすめスポットです。
最先端のアートも伝統的な文化も満喫できる！
金沢では、新しい文化を柔軟に取り入れつつ伝統的な文化を守っていくという町づくりを実践しています。そのため、現代アートから歴史的景観までが共存しており、他の都市にはみられない独自の雰囲気を醸し出しています。由緒正しい加賀藩の名残や風情あふれる茶屋街、現代アートの美術館まで幅広く体感してみましょう。
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