奈良の大仏様が見られ、見どころも多い東大寺
東大寺は8世紀の奈良時代に聖武天皇により建立された、奈良を代表する寺院のひとつです。1998年にはユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」の一部として登録されています。高さ25mを越える南大門は平安時代に倒壊したあと、鎌倉時代になって再建されました。南大門の中に建つ8mを越える2体の仁王像は、運慶や快慶を中心とした仏師によりほぼ70日で造られたと言われています。そして、南大門からまっすぐ進んだ先にあるのが大仏殿です。現存する大仏殿は2度焼失した後に再建された江戸時代のものですが、世界最大級の木造建築物としてどっしり構えた姿を見せてくれます。そして、東大寺と言えば奈良の大仏として親しまれている御本尊・盧舎那仏。大仏殿の中に鎮座する現存大仏は座高14.98mです。また、東大寺の中にはほかにも旧暦の2月にお水取り(修二会)が行われる二月堂、旧暦の3月に法華会が行われる法華堂(三月堂)など、さまざまな見どころがあります。
鹿や自然、寺社仏閣などさまざまな見どころがある奈良公園
奈良観光といって多くの人が思い浮かべるものとして「鹿」があるのではないでしょうか。その鹿が闊歩する風景を見ることができるのは奈良公園です。奈良公園の鹿は飼育されているわけではなく、天然記念物に指定されているれっきとした野生動物。しかし、奈良公園では古くから神の使いとして人間とは共存し、鹿せんべいをあげて身近に触れ合うことができます。奈良公園は平成29年4月改正告示で総面積511.33haにわたる広さを誇り、その中には東大寺や興福寺、春日大社などの寺社仏閣や正倉院、国立博物館などの施設も含まれています。一方で、春日神社の聖域として守られ特別天然記念物に指定されている春日山原始林、毎年1月に若草山焼きが行われ奈良市内を一望できる若草山があるなど自然も豊か。また、鹿が自由に行き交いイベントも行われる春日野園地や、遅咲きのナラノヤエザクラが見どころの茶山園地、猿沢の池など市民や観光客の憩いの場となっているスポットも多いです。奈良公園では四季折々に鹿寄せや鹿の角きりなど、奈良公園ならではのイベントも開催されています。
鑑真和上の息づかいを感じられるような唐招提寺
唐招提寺は奈良時代、聖武天皇によって唐から招かれた鑑真和上が建てたお寺です。鑑真和上は唐から日本への渡航に5度失敗したのち、視力を失いながらも日本にたどり着きました。そして、東大寺で5年過ごしたあとに賜った新田部親王の旧邸に唐招提寺を建立。現在はユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつに数えられています。天平様式で昭和に再建された南大門をくぐると見える金堂は、創建当時8世紀後半の佇まいを今に残す天平様式の建築物です。金堂の中央に鎮座する御本尊の盧舎那仏坐像は奈良時代のもの、向かって右側の薬師如来立像は平安時代、向かって左側の千手観音立像は奈良時代のもので、すべて国宝に指定されています。他にも、鑑真和上座像のある御影堂や鎌倉時代に建てられた鼓楼、礼堂など歴史と時代を感じさせる建物が多いお寺です。
自然の美しい佇まいの中で悠久の世界を感じられる吉城園
吉城園はかつて興福寺塔頭・摩尼珠院のあった場所に造られた庭園です。万葉集に詠まれた吉城川のそばにあり、若草山や春日山も臨むことができる場所にあります。園内ではもともとある自然の地形が持つ曲線や起伏を活かして造られた池の庭や、杉苔に覆われた苔の庭をみることができます。また、お茶席に飾られる花が四季折々に咲くのが茶花の庭。閑静な苔の庭の一角には茅葺屋根の茶室があり、茶会も行うことができます。吉城園は杉苔の緑が美しいのはもちろん、紅葉の木の新緑や秋に紅葉する姿も見どころのひとつです。さらに、若草山や春日山の風景が借景として広がりをみせ、古来より変わらない風景を眺めることができます。
奈良ならではの楽しみ方ができる旅行計画の参考に!
今回は、主に奈良公園周辺で楽しむことができる奈良観光のスポットを4カ所紹介しました。日本の古都として世界遺産に指定されているスポットも多く、歴史を感じさせてくれる場所は豊富です。また、身近に自然を感じ、野生の鹿と触れ合うことができる楽しさもあります。今回紹介した奈良のスポットも参考にしながら、充実した奈良観光を計画してみてください。
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