鹿児島の隠れた観光地に行きたいという方は、「喜界島」に出かけてみてはいかがでしょうか。奄美群島の1つである喜界島には沖縄や奄美大島とは異なる魅力があります。今回は、「喜界島」の見どころや、アクセス方法についてご紹介します。
喜界島とはどんな場所?
「喜界島」は、鹿児島県・奄美群島の北東部の洋上にある面積約56平方kmの島です。島の大半がサンゴ礁でできており、現在も年間数mmずつ隆起をし続けている世界にも類を見ない「隆起性サンゴ礁」の島です。島内には高い山や河川がなく、全体がなだらかな丘陵で構成されています。人と自然が共生してきた歩みが残る珍しい地域であることから、2017年3月7日には「トンビ崎海岸」「志戸桶海岸」「荒木海岸周辺」「百之台」「阿伝集落・嘉鈍集落」などの島内の一部の地域が、奄美大島などとともに「奄美群島国立公園」に指定されています。
喜界島の見どころ・観光スポット
喜界島の主な見どころや観光スポットをご紹介します。
百之台公園
「百之台公園」は、「奄美十景」の1つに数えられている喜界島の中央部に広がる標高203mの高台です。展望台からはサンゴ礁の海やサトウキビ畑、地球の丸さが分かる水平線などを眺めることができます。
住所:鹿児島県大島郡喜界町大字嘉鈍
手久津久の巨大ガジュマル
「手久津久の巨大ガジュマル」は、島内に数多く存在するガジュマルの木のなかでも特に有名な、樹齢100年を超える巨木です。高さ17.7m、幹回り16m、枝張りの直系42mと圧倒的な存在感を放っており、島一番のパワースポットとして多くの観光客が見学に訪れています。
住所:鹿児島県大島郡喜界町大字手久津久
城久遺跡群(ぐすくいせきぐん)
「城久遺跡群」は、喜界島に150ほどある遺跡のなかで「10~15世紀の喜界島を代表する遺跡」といわれている場所です。徳之島で焼かれていた「カムィヤキ」や、限られた場所でしか見つからないという「越州窯系青磁」などが見つかっています。
サンゴの石垣
「サンゴの石垣」とは、喜界島の先人たちが防風や防潮のためにサンゴで造った石垣のことです。「奄美群島国立公園」にも指定されている「阿伝集落」や「嘉鈍集落」には保存状態の良い石垣が残っています。
住所:鹿児島県大島郡喜界町大字阿伝(阿伝集落)
七島鼻(しちとうばな)
「七島鼻」は、喜界島の最高地点(標高211m)で、戦時中に使われていた旧日本軍の通信施設がある場所です。百之台展望台と並ぶ絶景スポットとして知られており、現在はパラグライダーの離陸場としても使われています。
住所:鹿児島県大島郡喜界町大字花良治
喜界島へのアクセス方法
喜界島へのアクセス方法をご紹介します。
飛行機
喜界島空港へは「鹿児島空港」と「奄美空港」から直行便が運行しています。そのため飛行機を利用して喜界島へ行く際には、鹿児島空港か奄美空港を経由しなければなりません。各空港からのフライト時間は、鹿児島空港が約1時間20分、奄美空港が約15分です。
フェリー
フェリーでは鹿児島新港から徳之島(曜日によっては沖永良部島)までを運航する「喜界航路」を利用すれば喜界島に行くことができます。海路でも鹿児島と沖縄以外からは直接行くことができないので、喜界島へ向かう際には飛行機のご利用をおすすめします。
さいごに
今回は観光地・喜界島の見どころやアクセス方法について紹介しました。喜界島は「日本の秘境」とも呼べる、知る人ぞ知る観光地です。気になった方はぜひ今度の休日に出かけてみてはいかがでしょうか。