神秘的で大自然あふれる十和田湖国立公園をご紹介

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十和田湖

十和田湖は青森県と秋田県の県境にある、雄大な自然を体感することができる観光スポットです。今回は、十和田湖周辺の見どころ、観光スポットをご紹介します。

十和田湖国立公園って、どんな場所？

十和田湖は青森県と秋田県にまたがる湖で、約2000年前に火山活動でできたカルデラ湖です。海抜は400ｍ、周囲は約46ｋｍ、湖の深さはもっとも深い箇所で326.8ｍです。大きさでは国内12位、深さでは3位です。幻想的で神秘的な湖と周辺の新緑や紅葉が美しい景勝地です。十和田湖国立公園は、十和田湖を中心として奥入瀬渓流や八甲田山などがある公園です。

十和田湖には、古くから伝わる伝説があります。昔々、八郎太郎という若者が掟を破り、一人で仲間の食べ物を食べてしまいました。そのせいで喉の渇きが収まらず、川をせき止めて水を飲み続けました。気が付くと身体が龍に変わってしまい、せき止めた川は湖（十和田湖）になりました。そうして何年も経ち、十和田湖の主となった八郎太郎と、熊野のお告げでやってきた高僧の南祖坊が闘うことになります。南祖坊は勝つものの力尽き、そのまま十和田湖水に入り、青龍大権現として祀られるようになったといわれています。

十和田湖のアクセス

各方面から十和田湖へのアクセスは、まず焼山を目指します。青森空港から車で約90分、新青森駅から車で約90分、八戸駅から車で約70分です。焼山から十和田湖子ノ口までは、車で約40分、歩くと5時間ほどかかります。子ノ口から休屋までは車で約15分、遊覧船で約50分です。

十和田湖の散策エリア

十和田湖周辺は新緑の5月から6月、紅葉の10月はもちろん、夏や冬も美しい景色が広がります。今回は眺望が素晴らしいエリアと、自然とグルメなどを楽しめるエリアの2つをご紹介します。

十和田湖展望エリア

十和田湖の眺望を楽しむには十和田湖展望エリアがおすすめです。十和田湖を見下ろせる展望台があり、さまざまな角度から眺めることができます。
十和田湖南側の入り口「発荷峠」は標高631ｍ、正面に十和田湖カルデラの外輪山を、その後ろに南八甲田を望めます。「滝ノ沢展望台」は標高698ｍ、十和田湖を一周する左右の分岐点です。標高670mの「甲岳台」からは、西湖の美しい景色を見ることができます。

十和田湖漫遊エリア

休屋と子ノ口の中間に位置する、自然と歴史とグルメを楽しめるエリアです。トレッキング、キャンプ、カヌーなどのアクティビティ設備が多く、大自然と触れ合える体験が充実しています。宇樽部と休屋の中間、中湖に面した絶壁の上にある「瞰湖台」からは、湖面を行き交う遊覧船など美しい眺めを見ることができます。宇樽部から見える御倉山の断崖は、十和田火山の活動最終期の915年に発生した大噴火でできた溶岩ドームの一部で、当時の迫力が伺える姿を今も残しています。
十和田山は標高1,054ｍあり、宇樽部登山口から約3ｋｍ、徒歩約1時間半で山頂まで行けます。頂上からは十和田湖を箱庭のように眺めることができます。八甲田連山から八幡平、太平洋まで360度のパノラマを眺望できるビュースポットとなっています。

十和田湖の見どころ

十和田湖周辺の神秘的な見どころを2つご紹介します。

十和田湖神社

十和田神社は807年に坂上田村麻呂が創建したといわれている神社です。現在は日本武尊が祀られていますが、明治以前は水神信仰の象徴で、江戸時代には十和田湖青龍大権現が祀られていました。
十和田湖には2つの半島があり、中山半島の付け根、休屋の奥に十和田神社があります。重厚な造りで、且つ細部までこだわりが見て取れる彫刻など、重厚で荘厳な建築美を持つ神社です。
十和田神社で外せないのが「占場」。吉兆を占う場所で、十和田神社から山中へ150ｍ程入った場所から鉄梯子を下りた場所にあります。現在は鉄梯子を使えないのでボートで行く必要があります。この占場で「おより紙」を水中に投げ、願いが叶う時は水底に引き込まれるように沈み、叶わない時は浮いたまま沖へ流されるといわれています。

奥入瀬渓流

奥入瀬渓流（おいらせけいりゅう）は、十和田湖の子ノ口から焼山までの約14ｋｍの渓流のことです。多くの樹木、十数か所の滝、美しい流れや奇岩、奇勝など四季折々の自然を楽しめます。
滝を楽しみたい場合は、雲井の流れから銚子大滝までの約50分のコースがおすすめです。9つの滝を堪能できます。また、渓流の流れを楽しみたい場合は、馬門岩から雲井の滝までの30分コースがおすすめ。有名な「阿修羅の流れ」を見ることができます。奥入瀬渓流館や十和田湖観光汽船子ノ口案内所、石ケ戸休憩所では自転車をレンタルできるので、奥入瀬渓流をサイクリングで楽しむこともできます。