12月に開催されるお祭りを目の前で見たいという方は、ぜひ埼玉県の「秩父夜祭」(ちちぶよまつり)を見学しに出かけてみてはいかがでしょうか。秩父夜祭は「日本三大曳山祭」や「ユネスコ無形文化遺産」に登録されており、日本でも由緒ある有名なお祭りです。今回は「秩父夜祭」の概要や、見どころ・楽しみ方についてご紹介します。
秩父夜祭とはどんなお祭り?
「秩父夜祭」(ちちぶよまつり)とは、埼玉県秩父市にある秩父神社の例祭のことで、京都府京都市の「祇園祭」、岐阜県高山市の「高山祭」とともに「日本三大曳山祭」「日本三大美祭」の1つに数えられている日本を代表するお祭りです。秩父夜祭は今から300年以上前の寛文年間(1661~1672年)にはすでに開催されていたといわれており、その歴史的・文化的価値の高さから、国の「重要有形民俗文化財」と「重要無形民俗文化財」の両方に指定されています。また2016年12月1日に日本の「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産への登録が決定し、秩父夜祭もそのなかの1件としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。開催時期は毎年12月2日から4日までの3日間と決まっています。特に3日の大祭(たいさい)には山車(だし)の曳きまわしが1日に渡って行われ、大きな盛り上がりを見せます。
秩父夜祭の流れ
続いては秩父夜祭の流れを、日程に沿って見ていきましょう。
宵宮(12月2日)
宵宮(よいみや)とは、大祭の前日に行われる「前夜祭」で、朝から夜まで山車の曳きまわしが行われます。この日運行される山車は全部で6基あるうち4基で、各屋台が祭り囃子や長唄、踊りなどを披露しながら街中を移動します。夜19時ごろからは羊山公園を打ち上げ場所として、小規模な打ち上げ花火も行われます。
大祭(12月3日)
大祭(たいさい)は秩父夜祭の本番とも呼べる日で、朝9時ごろから翌朝未明まで6基すべての山車の曳きまわしが行われます。宵宮と同じく各屋台が祭り囃子や長唄、踊りなどを披露するほか、この日は毎年1台の屋台が「歌舞伎舞台」として使われ、屋台芝居が上演されます。また夜になると宵宮を上回る約7,000発の花火が羊山公園から打ち上げられ、冬の秩父の夜空を焦がします。
流鏑馬(12月4日)
大祭の翌日である12月4日には、秩父公園で流鏑馬(やぶさめ)奉納が行われます。この日は昼過ぎまで各山車の飾り置きがされており、この日に訪れて山車をじっくりと見学するという楽しみ方をするのも良いでしょう。
秩父夜祭の見どころ
秩父夜祭の見どころをご紹介します。
6基の山車
秩父夜祭の曳きまわしで使用される6基の山車(4基の屋台と2基の笠鉾)は、その豪華絢爛な造りから「動く陽明門」と呼ばれています。6基の山車はそれぞれ大きさや作られた時期、彫刻や刺繍に違いがあるので、ひとつひとつを見比べるだけでも楽しめます。
曳きまわし
秩父夜祭の曳きまわしのなかでも醍醐味なのが「ぎり回し」と「団子坂の曳き上げ」です。「ぎり回し」とは狭い街中を移動するために山車をてこの原理で持ち上げて90度方向転換する技のことです。「団子坂」とは秩父神社を出発した山車が目的地である御旅所(おたびしょ)に行く際に必ず登ることになる坂道のことで、約20トンもある山車を曳き上げるために、たくさんの曳き子が力を振り絞ります。このときに同時に花火が打ち上げられるため、祭りがもっとも大きな盛り上がりを見せる瞬間となっています。
御神幸行列(ごしんこうぎょうれつ)
大祭の午後6時半ごろからは、「御神幸行列」と呼ばれる御神輿や御神馬(ごしんめ)、その他神職や大榊など200人以上で構成される神社行列が、秩父神社から御旅所へと移動します。6基の山車は、この「御神幸行列」に引き連れられる形で御旅所へと移動をします。
さいごに
今回は埼玉県を代表する冬のお祭りである「秩父夜祭」についてご紹介しました。今年(2017年)は運良く「宵宮」「大祭」が週末に行われるので、行くなら今年がおすすめです。12月に埼玉へ旅行にお出かけの際には、ぜひ「秩父夜祭」を見学してみましょう。
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