国の名勝である青海島は、荒波に侵食された奇岩が連なるダイナミックな景観で知られ、島全体が天然記念物にも指定されています。今回は、山口県を代表する観光スポットの1つ、青海島の楽しみ方や見どころをご紹介します。
青海島ってどんなところ?
青海島は、北長門海岸国定公園の中心にある島で、大自然が織りなす迫力ある造形美を見ることができます。島の周囲は約40kmで、波に削られて作り出された洞門や石柱、断崖絶壁など、数多くの奇岩が連なって立ち並び、その聳え立つさまは「海上アルプス」と呼ばれています。また、国の名勝であり、島全体が天然記念物に指定されています。
青海島の瀬叢は、皇居宮殿・長和殿波の間で制作された大壁画「朝明けの潮」のモチーフともなっています。縦約3.8m、横約14.3mという大作を手がけた日本画家・東山魁夷画伯は1年をかけて全国の海を回った結果、青海島を選んだといわれています。また、この地域特有の地形や、希少な生物が生息していることから、スキューバダイビングのスポットとしても人気があります。
青海島のアクセス
青海島へはバスsと自動車でアクセスできます。
バス
JR長門市駅→バスで約20分
自動車
中国自動車道美祢IC→車で約50分
青海島には150台収容可能な駐車場があります。料金は、普通車500円、大型バス1,300円、マイクロバス1,000円、バイク100円です。
青海島の楽しみ方
遊覧船で景色を楽しむ!
青海島では、島を一周する遊覧船に乗って奇岩の名所をめぐることができます。奇勝中の奇勝ともいわれる「大門・小門」や「島見門」、青海島の表玄関といわれる「花津浦」など、島の周囲の数々の名所を海上から見て回ります。
船は、潮を吹く中型船クジラ船と、狭いところも通ることができる小型船イルカ船とがあり、どちらに乗船できるかは当日のお楽しみです(選択不可)。所要時間は 約1時間20分で、乗船料は中学生以上2,200円、小学生1,100円、幼児は無料です。
船は島の対岸から出航し、青海島を一周しながら名所をめぐっていきます。波が高いなどの気象・海象により、船酔いや外海に出られない場合にはコース変更を行うことがあり、場合によっては洞門を通過しないこともあります。
キャンプを楽しむ!
青海島キャンプ村では、1年を通じてキャンプを楽しむことができます(12/29~1/3を除く)。
バンガローは10棟あり、一部がロフト式の造りになっている木造平屋のほか、1階に丸テーブルがあり2階に部屋がある「きのこ型バンガロー」も利用できます。コンクリート造り丸型テーブルのバーベキューテーブルや休憩施設もあり、7月上旬~9月末までは冷水シャワーも利用可能です。また、7月中旬~8月中旬には常設テントが設置されます。
予約の受付は1年前から可能ですが、持ち込みテントの場合は予約不要です。シーズンオフの11~3月は利用料が半額になります。
青い海が広がる浜辺のすぐそばにあるので、潮風を浴びながらバーベキューを楽しんだり、昼は海水浴やスキューバダイビングも楽しめます。夜はテントで波の音をBGMに休むことができ、本格的なアウトドアを満喫できます。
ドライブを楽しむ!
青海島は、青海大橋で仙崎とつながっているため、ドライブを楽しむことができます。南西部にある青海湖は、山口県最大の湖です。日本海と湖を隔てる幅20m~30mの砂州があり、砂州の上に「波の橋立」と呼ばれる松林が広がる光景を見ることができます。国道191号は渋滞ポイントがほとんどないため、少し足を延ばして、県内の観光スポットをめぐることもできます。
さいごに
国の名勝であり、島全体が天然記念物に指定されている青海島。日本海の荒波に侵食された洞門や石柱などの奇岩が連なるさまは「海上アルプス」とも呼ばれています。遊覧船で島を一周すれば、自然が織りなすダイナミックな造形美を堪能できます。スキューバダイビングやキャンプなど、本格的なアウトドアも楽しめる青海島で、身も心もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。