秋田県の田沢湖エリアにある刺巻湿原は、自然に囲まれてゆったりと散策を楽しみたい方におすすめの観光スポットです。ミズバショウの名所として有名ですが、刺巻湿原にはそれ以外にも見どころが数多くあります。今回は、自然を満喫できる刺巻湿原の魅力をご紹介します。
刺巻湿原ってどんなところ?
刺巻湿原は、田沢湖の近くにある広大なハンノキ林に囲まれた湿地帯です。ミズバショウの群生地となっており、春には湿地帯一面にミズバショウが咲く美しい景観が広がります。約3haの湿地内には木道が整備されており、湿地帯の中を散策することができます。秋田県の観光スポットの中でも、静かな環境で自然散策ができる観光スポットとなっています。
刺巻湿原へのアクセス
刺巻湿原へのアクセスは、刺巻駅から徒歩がおすすめです。徒歩の場合は、JR田沢湖駅より羽後交通バス「生保内線」もしくはJR田沢湖線を利用し、刺巻駅から徒歩15分です。
車の場合は、東北道盛岡ICから国道46号経由で約45kmです。湿原の入り口には無料駐車場がありますが、時期によっては閉鎖されている場合があるので注意が必要です。
刺巻湿原の見どころ
清楚で美しいミズバショウの群生地
刺巻湿原は、ミズバショウの群生地として知られています。湿地帯一面にミズバショウが咲くというのは珍しく、刺巻湿原ならではの光景です。ミズバショウが見頃を迎えるのは4月上旬から中旬頃で、湿地帯を覆うほど広がる白い花々は秋田県の春の訪れを知らせます。ここでしか見られない光景を写真におさめようと、撮影に励む観光客の姿も多く見られます。
ミズバショウだけじゃない!刺巻湿原は自然がいっぱい
湿地帯には、可愛らしい花々が至る所に咲いているのを見つけることができます。ミズバショウによく似た形で赤い色の花を咲かせるザゼンソウは、白いミズバショウに彩りを添える存在です。また、水辺に目を向けると紫や白のキクザキイチゲが一面に咲いており、小さくて可憐な花が絨毯のように広がる姿を見ることができます。キクザキイチゲと同様に湿地帯を好んで咲くカタクリの花も多く生息し、群生したカタクリは春の刺巻湿原の隠れた名物となっています。
刺巻湿原のその他の楽しみ方
刺巻湿原の名物「刺巻みずばしょう祭り」
毎年4月上旬から5月上旬には、ミズバショウが見頃を迎えます。その時期に合わせ、毎年「刺巻みずばしょう祭り」が開催されます。6万株のミズバショウが見頃を迎える中で、特産品の販売やイベントが行われます。取れたてのイワナの塩焼きなど、地元ならではの新鮮な郷土料理を味わえる出店もあり、おいしい郷土料理に舌鼓を打ちながら花を観賞するのも楽しみの1つです。
ロマンチックな絶景を味わえる冬の刺巻湿原
冬の刺巻湿原は、ロシアからやってくる白鳥の飛来地として知られています。秋田県らしい雪景色と白鳥のコラボレーションは刺巻湿原でしか見ることのできない冬の絶景です。冬に刺巻湿原を訪れる場合、天候によっては駐車場が積雪で使えない場合もあるので、車ではなく電車やバス利用がおすすめです。
さいごに
刺巻湿原は自然の美しさを堪能できる癒しの観光スポットです。秋田県に旅行しに出かけた際は、刺巻湿原へ足を運んでみてはいかがでしょうか。