毎年2月に長崎で行われる「長崎ランタンフェスティバル」は、毎年100万人規模の参加者で賑わう人気のイベントです。今回は、長崎ランタンフェスティバルの概要と歴史、そしてその魅力についてご紹介します。
長崎ランタンフェスティバルってどんなイベント?
長崎ランタンフェスティバルは、もともとは長崎の長崎新地中華街の中国の旧正月(春節)を祝う行事でした。1994年からは規模が拡大し、現在では100万人を超える参加者が集まる長崎の一大風物詩となっています。その名の通り目玉は大量のランタン(中国提灯)で、期間中は1万5千個を超える美しいランタンが会場を彩ります。
2018年に行われる長崎ランタンフェスティバルの開催時期・場所
開催時期
2018年2月 16日(金)~3月4日(日)
※会期中は、17:00~22:00までランタン点灯(点灯式の2月16日のみ18:00~22:00)
会場
長崎新地中華街
中央公園
鍛冶市
浜んまち(浜町アーケード)
唐人屋敷
興福寺
孔子廟
長崎ランタンフェスティバルが行われる会場へのアクセス
電車利用の場合
長崎電気軌道「長崎駅前」から「築町」停留場まで約8分。築町停留場から会場の「新地中華街会場」まで徒歩約2分です。どこの会場にも徒歩約20分以内で向かうことができます。(※新地中華街会場から中央公園会場まで、徒歩約10分)
車利用の場合
車利用の場合は、会場周辺の駐車場、または下記パーク・アンド・ライド駐車場を利用しましょう。料金は、1回 普通車 610円 (1日1回610円、ただし2時間以内は時間料金)です。
イベント時は周辺の道路が混雑するので、公共交通機関の利用をおすすめします。
長崎ランタンフェスティバルの見どころ・楽しみ方
長崎ランタンフェスティバルではランタンによる装飾をはじめ、中国の雨乞いの神事を再現した龍踊りなどのイベントや、清朝時代の皇帝が民衆と一緒に新年を祝った様子をイメージしたパレードなどさまざまな見どころ・楽しみ方があります。
ランタンによる装飾
長崎ランタンフェスティバルが行われる会場は、多種多様なランタンで彩られます。新地中華街の側の銀座川一帯では、可愛らしい雰囲気の桃色のランタンが、中島川公園会場では幻想的な黄色いランタンが一斉に灯ります。また中国の英雄や干支などの極彩色のオブジェが町中を彩ります。高さ約10メートルの大きなオブジェも見どころとなっています。
おすすめは浜んまち会場のランタン。アーケード会場の天井をランタンが埋め尽くします。イベント期間中の週末は多くのお店が営業時間を21時まで延長しているので、ゆっくり買い物を楽しむこともできます。
中国文化を楽しめるイベント
祭り期間中は、中国文化に基づいたさまざまなイベントが見られます。元々は雨乞いの儀式がルーツの龍踊りでは、長さ20メートルの龍が生きているかのように躍動します。アクロバティックな妙技が冴える中国雑技では、厳しい鍛錬に裏打ちされた見事な演技を見せてくれます。打楽器のリズムに乗って勢いよく舞う中国獅子舞は、獅子舞とともにその美しい衣装も必見です。その他も二胡演奏、中国変面ショーといった中国の伝統芸能も見どころです。
その他、唐人屋敷会場の土神堂、福建会館天后堂、観音堂、天后堂をロウソクを持って巡る「ロウソク四堂巡り」や、子供に大人気の「手作りランタン体験コーナー」などもあります。
見応えのあるパレード
皇帝パレード
清朝時代の皇帝・皇后が民衆とともに新年を祝う姿をイメージした皇帝パレードでは、約150人が中国風の衣装に身を包み、豪華な行列を作って街を練り歩きます。毎年著名人やアイドルなどが「皇帝」役と「皇后」役に選ばれており、今年は誰が選ばれるかもお祭りの楽しみの1つです。
日時
2月17日(土)・24日(土)
媽祖行列
媽祖行列の「媽祖」とは航海安全の女神のことで、媽祖行列は江戸時代に行われていた「菩薩(ぼさ)揚げ」と「菩薩乗せ」という儀式を模したものです。唐船が長崎に入港すると媽祖像を船から下ろして唐寺に安置することが「菩薩(ぼさ)揚げ」、出港時に像を再び船に乗せるのが「菩薩乗せ」です。色とりどりの中国衣装に身を包んだ市民たちが、神輿を担いで長崎の街を巡ります。
日時
2月18日(日)14:00~17:15(予定)・2月25日(日)13:30~16:30(予定)
さいごに
長崎ランタンフェスティバルは、中国の伝統文化を肌で感じられるとともに、ランタンの幻想的な雰囲気を楽しめるイベントです。冬の長崎を彩る幻想的なランタンの灯りに癒されてみてはいかがでしょうか。