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朝日にいちばん近い街、根室のおすすめ観光スポット13選

根室半島は日本でもっとも東にある半島です。根室には北海道の雄大な自然を体感できるスポット、歴史を学べるスポットなど、おすすめのスポットがたくさんあります。今回は、根室のおすすめ観光スポットをご紹介します。

根室の自然を満喫できるスポット

風蓮湖

風蓮湖は、根室半島の根本にある湖です。風蓮湖は海水と淡水が混ざっている汽水湖で、周囲は約96kmあります。野付風蓮道立自然公園内にある湖で、周囲には森林、砂丘、湿地など北海道の雄大な自然が満喫できます。

風蓮湖は国内最大の白鳥の飛来地としても知られており、約300種類の野鳥を観察できます。白鳥が訪れるのは10月上旬から12月下旬までです。12月下旬には湖面が結氷するので、冬の根室ならではの自然の景色を楽しむことができます。

春国岱

春国岱は、長さ8km、幅1.3kmもある砂州です。ちょうど、風蓮湖と根室湾を区切るようにある島で、別名「奇跡の島」とも呼ばれています。数千年をかけて積もった砂の上にエゾカンゾウやセンダイハギなどの植物が茂り、海に浮かぶ森のようにも見えます。約3kmのハマナスの大群落、砂の上に自生するアカエゾ松の原生林など、学術的にも貴重なスポットです。

この貴重な自然環境を守るため、「春国岱原生野鳥園」が設置されており、周辺にあるネイチャーセンターでは、春国岱や周囲の自然の最新情報などを知ることができます。

温根沼

温根沼は、風蓮湖と並び根室を代表する湖沼です。周囲15kmの汽水湖で、うっそうと茂るエゾマツの森に囲まれています。干潮の時は沖合まで水が引き砂州になり、天然のアサリやホッキ貝などが取れることでも有名で、特にアサリは最大6cmもある大きなものが獲れます。潮干狩りで賑わう光景は、温根沼の風物詩となっています。春と秋には白鳥などの渡り鳥が羽を休める姿も見られます。

明治公園

明治公園は1875年(明治8年)に国が造った、北海道で2番目に歴史がある公園です。元々牧場だったものを公園にしており、1932年(昭和7年)と1936年(昭和11年)に建てられたレンガ造りのサイロが公園のシンボルになっています。このサイロはレンガ造りのものとしては国内でも古い部類です。

5月ごろには広大な芝生に黄色のタンポポが咲き誇り、異国情緒あふれる景色になります。12月には雪に覆われた公園で巨大なクリスマスツリーやトナカイが引くソリの運行、ステージアトラクションなどのイベントが開催されます。雪に映えるイルミネーションや打ち上げ花火は幻想的です。

北方原生花園

北方原生花園は根室半島のオホーツク海側にある、約75haの広さを誇る原生花園です。北方原生花園でもっとも自然を満喫できる時期は7月上旬。ヒオウギアヤメが咲き誇り、北方原生花園がじゅうたんを敷き詰めたように紫色に染まります。他にも、エゾカンゾウ、ネムロタンポポ、キンポウゲ、トウゲブキなど約100種類の花々が初夏から秋にかけて咲き誇ります。草原の奥に広がるミズナラの風衝林も見どころです。園内にはポニーを放牧しているので、ホースウォッチングもできます。

納沙布岬

納沙布岬は、日本でもっとも早く登る太陽を見ることのできる場所です。元旦には多くの方が「日本で一番早い初日の出」を見に訪れます。岬の突端にある納沙布岬灯台は1872年(明治5年)に点灯した北海道最古の灯台で、納沙布岬のシンボルです。納沙布岬に立つと、すぐ目の前に貝殻島や水晶島などの歯舞群島の島が見え、その向こうは北方領土の国後島が浮かんでいます。

落石岬

落石岬は根室市街地から南西に向かって約21kmの場所にある、北海道三大秘岬の1つと呼ばれる岬です。高さ40mほどの断崖絶壁と、その手前に広がるサカイツツジの湿原があり、大自然が創る対照的な光景が広がります。落石岬はサカイツツジの自生の南限地として国の天然記念物に指定されています。飛び出た岬の断崖の上から見るダイナミックな太平洋は圧巻です。運が良ければ岩礁の上で遊ぶアザラシやラッコを見ることができます。

浜松海岸

浜松海岸は根室市街地から落石岬へ向かう途中に見える、数kmも続く静かな佇まいの砂浜です。カモメの群生地で、立ち並ぶ風車や沈む夕日、夏の風物詩昆布干しなど浜松海岸ならではの美しい風景を見ることができます。沖合には無人島のユルリ島とモユルリ島という平坦な島が見えます。この2つの島は、珍鳥といわれている「エトピリカ」やラッコ、アザラシの繁殖地で、北海道の天然記念物に指定されています。

長節湖

太平洋に面した、針葉樹と広葉樹に囲まれた周囲5kmほどの緑豊かな湖です。JR西和田駅から南へ約3kmのところにあります。湖の周囲1周が遊歩道になっており、自然の中を歩きながらバードウォッチングを楽しめます。途中には西国三十三観音を含む45体の観音像が安置されています。夏はバンガローでキャンプ、冬は凍った湖面に穴をあけてワカサギ釣りなどアクティビティを楽しめる人気スポットです。

花咲灯台車石

花咲港を一望できる花咲岬には、「ホイールストーン」と呼ばれる石が広く点在しています。岬には日本の灯台50選に選ばれた「花咲灯台」があり、そのすぐ近くにホイールストーンが車輪のような形になった奇岩「車石」があります。直径6mもある大きさと形は世界的にも珍しいもので、国の天然記念物にも指定されています。約6千万~1億3千年前に堆積した土砂の中に流出した溶岩が急速に冷えたことで放射線状になったといわれています。

根室の歴史や文化を学べるスポット

根室半島チャシ跡群

チャシ跡はアイヌ民族が造ったもので、16世紀から18世紀頃に築かれたものといわれています。チャシとはアイヌ語で「柵囲い」という意味で、砦、談判や祭祀の場、見張り場などいろいろな目的に使われていました。北海道内のチャシ跡は約500ヶ所あり、根室市内には32ヶ所、うち24ヶ所が「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。また、日本100名城に指定されています。チャシの多くは「コ」の字型や半円形の濠で、オホーツク海の崖際に設置されています。1789年のアイヌ民族と和人の戦いに関連するといわれ、学術上も貴重なものです。現在は「ヲンネモトチャシ跡」と「ノツカマフ1・2号チャシ跡」が整備されていています。

根室市北方領土資料館

根室市北方領土資料館は、「戦前の北方領土の性格」にスポットを当てた資料館です。北方領土問題は第2次大戦終戦直後から発生しており、北方四島で暮らしていた元島民は次第に減っています。北方四島で日本人が生活していた証や島の思い出を伝えるため、北方領土史料館は作られました。島での衣食住を中心とした資料、北方領土関連の書籍、島の思い出の品、当時の写真などが展示してあり、当時の島の暮らしを知ることができます。

開館時間:9:00~17:00
休館日:5月~10月は無休、11月~4月は毎週水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※2017年11月時点の情報

望郷の家・北方館

北方館は納沙布岬の望郷の岬公園の中にあり、北方領土返還要求運動の発祥の地です。目の前の海には、北方の島々が望める場所で、歴史的経緯や北方領土問題発生の状況などの資料、日露通好条約などの文書や昔のロシア人の様子を記した古文書などが展示されています。望郷の家は1972年(昭和47年)に元島民の心の拠り所として開設されました。戦前の島民の生活の資料や島の街並み、住居表示を織り込んだ地図などが展示されています。

開館時間:3月16日~11月15日 9:00~17:00、11月16日~3月15日 9:00~16:30
休館日:5月~10月無休、11月~4月毎週月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月31日~1月5日)
※2017年11月時点の情報

さいごに

根室のおすすめスポット13選をご紹介しました。根室へのアクセスは、空路で中標津空港か釧路空港から北海道に入り、レンタカーなどを使うと便利です。ぜひ、根室の大自然に触れ、自然の素晴らしさを体感してみてください。

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