佐賀県唐津市相知町にある見帰りの滝。その見事な滝は思わず振り返ってしまう美しい滝です。アジサイの名所としても知られています。見帰りの滝の魅力をご紹介します。
見帰りの滝ってどんなところ？
日本の滝100選にも選ばれている見帰りの滝は、天山県立自然公園にある滝の1つです。落差は約100mもあり、思わず振り返ってしまうほど美しい見事な滝です。木々に囲まれ渓谷を流れる滝からは轟音が響きます。アジサイの名所としても有名で、夏は色とりどりのアジサイが咲きみだれ、さながら日本画のような風景が広がります。
清流であることで魚も多く、渓流釣りに訪れる人も多く見られます。
アクセス
九州佐賀国際空港からは車で約1時間です。最寄り駅はJR唐津線相知駅ですが、そこから約4kmの距離があるので、タクシーなどを利用すると良いでしょう。なお、あじさい祭りの期間中の土日は相知駅からシャトルタクシーが運行しています。祭りの期間中は混雑が予想されるので、車ではなく、タクシーを利用することをおすすめします。
見返りの滝の見どころ
圧巻の滝
見帰りの滝には遊歩道があり、安全に滝を間近で見られます。見帰りの滝は滝壺までの距離が近く、大迫力の滝を見上げられます。落差100mの轟音とともに白い水の粒子が岩肌に散る様は写真では感じることのできない感動があります。
滝は男滝と女滝で構成されており、水量の多い方が男滝と呼ばれています。滝の周辺にはしぶき橋、あじさい橋、もみじ橋などの橋のほか、滝見台、涼み台があります。同じ見帰りの滝でも見る場所によって趣の異なる景色を見られます。
色とりどりのアジサイ
見帰りの滝の周りは木々に囲まれており、桜や紅葉など四季折々の自然を楽しめます。特にアジサイが見事で、名所としても有名です。毎年6月から7月にかけて多くの人が訪れます。あじさい祭りでは1ヶ月に約18万人も訪れます。約4万株にもわたるアジサイが咲き誇る様はそれだけでも美しいものですが、見帰りの滝とともにある風景はまさに絶景です。
アジサイの種類は多く、よく見かけるホンアジサイやガクアジサイはもちろん花火や城ヶ崎、伊豆の華、マリエシーなど40種ものアジサイが植えられています。
のんびり楽しめる散策
緑豊かな自然の中、かつてはごつごつとした岩や狭い山道しかなかった場所ですが整備され、遊歩道や吊り橋ができ、歩きやすい場所となりました。子どもでも歩けるようにしっかりとした整備がされています。
下流にあるほたる橋近くの駐車場から見帰りの滝までは約1kmあります。所要時間は20分から30分ほどです。
滝周りはひんやりと清澄な空気が満ちています。木々のざわめきを聞き、春には爛漫なる桜、夏には色とりどりのアジサイ、秋には赤々と燃ゆる紅葉を堪能しながら散策する時間は格別です。
旬の素材を使用した食事
見帰りの滝周辺には、そばなどを楽しめる食事処が点在しています。おすすめは都荘のランチ。季節膳4点やデザートが付いた姫あじさい御膳、鯉洗い御膳などを味わえます。旬の風味豊かな季節の料理や素朴な山の幸を心ゆくまで堪能できます。
さいごに
見帰りの滝は滝そのものが美しいものですが、周囲の風景に溶け込んだ見帰りの滝は素晴らしいものがあります。アジサイが咲き誇る6月から7月はもちろん、春や秋、冬とそれぞれに異なった見応えがあります。冷涼な空気の中荘厳ともいえる見帰りの滝へ足を運んでみてはいかがでしょうか。