宮崎を代表する景勝地「高千穂峡(たかちほきょう)」は、そのダイナミックな風景はもちろん散策やグルメも楽しめる日本屈指の観光スポットです。今回は高千穂峡の楽しみ方についてご紹介します。
高千穂峡ってどんなところ?
宮崎県の北部に位置する「高千穂峡」は、阿蘇山の噴火によってできた深いV字型の峡谷です。太古の時代に噴出したマグマが五ヶ瀬川沿いを流れて冷え固まり、長い歳月をかけて浸食されてできたといわれています。断崖の高さは50~100mあり、そのダイナミックな景観が約7km続きます。名瀑「真名井の滝」、柱状節理の断崖「仙人の屏風岩」など、随所に見どころが点在します。1934年、高千穂峡は国の名勝・天然記念物に指定されました。春はまぶしい新緑、夏は幻想的なライトアップ、秋は鮮やかな紅葉と、移ろいゆく四季折々の美しさは、訪れる人々を魅了しています。
峡谷周辺の遊歩道には神話ゆかりの「おのころ島」「月形」「鬼八の力石」などがあり、自然を眺めながら神話スポット巡りも楽しめます。遊歩道の一部はバリアフリーとなっているため、年齢や天気に関係なく絶景を堪能できるます。バリアフリー遊歩道では、高千穂峡のシンボル・真名井の滝の絶景ポイントもあります。
宮崎空港から高千穂峡へのアクセス
公共交通機関で
電車と路線バスを利用して、合計約2時間30分。「宮崎空港駅」からJR(特急)を利用して「延岡駅」下車。延岡駅前バスセンターより路線バスに乗り換えとなります。
車で
高速道路と一般道を利用して合計約2時間。「宮崎IC」より清武JTC、延岡JTCを経由、「蔵田」から国道218号を利用となります。
高千穂峡の楽しみ方
下から見上げる圧巻の景色!貸しボートに乗ろう
高千穂峡で欠かせないのは、手漕ぎボートによる観光です。ボートに乗って峡谷を進めば、間近で落差約17mの真名井の滝を見ることができます。勢いよく流れ落ちる名瀑は迫力満点。水しぶきを感じながら見上げる神々しい姿は、ボートを利用した人のみが見られる特別な眺望です。
貸しボートは高千穂峡の名物にもなっているためオンシーズンは非常に混み合います。通常営業時間は8:30~17:00(最終受付16:30)、事前予約不可で当日ボート乗り場での受付のみとなります。
絶景と神話スポットを散策しよう
周辺の遊歩道には、高千穂に伝わる神話スポットや撮影ポイントなどがあります。高千穂神社の御祭神と力比べをするために鬼八が投げたという「鬼八の力石」、『古事記』に登場するイザナギノミコト、イザナミノミコトによって誕生した島「おのころ島」が浮かぶ「おのころ池」など、神秘的な場所を巡ってみてはいかがでしょうか。
また、絶好の写真スポットになっている「高千穂三橋」も見逃せません。持ち味が異なる3つのアーチ橋を同時に見ることができる全国的にも珍しい場所です。
ランチもここで!名物料理に舌鼓を打とう
日本屈指の観光地ということもあり、高千穂峡周辺には数多くの食事処や土産店が軒を連ねます。ジューシーな高千穂牛をお手頃価格で味わえる「高千穂牛レストラン 和」、茅葺き屋根旧家で郷土料理を楽しめる「千穂の家 神楽宿」など、人気店でご当地グルメを味わってみてはいかがでしょうか。
夏のシーズンなら素麺がおすすめです。昭和30年創業の有名店「千穂の家 元祖流しそうめん」では、店内で流し素麺が楽しめるほか、名産のかっぽ酒、冷や汁などが味わえます。
さいごに
絶景だけでなく、グルメや散策も楽しめる景勝地「高千穂峡」は、じっくり時間をかけて楽しみたい日本有数の観光スポットです。峡谷沿いには「淡水魚水族館」をはじめ魅力的な観光施設もあります。宮崎に旅行予定のある方は、高千穂峡を中心に観光プランを立ててみてはいかがでしょうか。