ネパールってどんなところ?風土と歴史に見るネパールとは
ヒマラヤ山脈を頂く内陸国ネパールには、雨季(6〜9月前半)と乾季(9月後半〜5月)があります。東京と比べると平均最低気温はあまり変わらないですが、平均最高気温は夏場以外ネパールのほうが高いという特徴があります。このように風土は日本と大きく異なるため、旅行の際には服装に気をつけてください。ネパールはインドと中国のチベット自治区に接しており、両国の影響を歴史的にも色濃く受けています。よく食される料理はインド料理と中国料理、チベット料理が融合したもので、独特の食文化を形成しています。宗教はおよそ80%がヒンドゥー教徒で、10%が仏教徒です。ネパールには2008年まで王様がいましたが、その後は共和制に移行した歴史があります。
ネパールで流行しているものを知りたい!
ネパールでは、ヒンドゥー教の影響から女性が肌を露出するファッションは避けられてきましたが、最近では短パンやミニスカートを履くのが首都カトマンズを中心に流行しています。流行はテレビや海外留学から戻ってきた女性たちからの影響が強く、グローバル化した今日では、ネパール女性のファッションの多様化はこれからもますます進んでいくと考えられています。また、韓国ドラマなどの影響により、コリアンスタイルの服装やメイクも根強い人気があります。ネパールの女性は伝統的にサリーを着ますが、気軽に着られるクルタスルワールやレギンスも好まれます。ネパール女性はおしゃれに敏感なので、旅行の際には女性が着る色とりどりの美しい衣装を見るのも楽しみの一つとなるでしょう。
旅行するなら知っておきたいネパールの国民性
ネパール人は人懐こく、お互い助け合うことが普通だという国民性を持っています。グローバル化によって海外から資本が投入されるなど発展を続けているネパールですが、まだ国民の80%が貧困層だといわれており、助け合って生きていくのが当たり前です。また、異国の人でもフレンドリーに受け入れてくれるので、包容力がある国民性ともいえるでしょう。ただし、時間にルーズだったり約束を守らなかったりする一面もあるので、大切な約束は念を押すことを忘れないでください。基本的に、良くいえば明るくおおらかで、悪くいえば大雑把で小さなことを気にしない国民性なので、ネパールを訪れる際は日本の常識を忘れて、こちらも大きな心でいることが大切です。
ところ変われば常識も変わる!ネパール旅行のマナーとは
インドと似た文化を形成しているネパールでは、左手は不浄と考えられています。左手は主にトイレでお尻を拭くときなどに使うため、握手をするのは必ず右手で、食事も右手で行うのがマナーです。ちなみに、ネパールではトイレットペーパーという概念がなく、外国人用のお店以外トイレットペーパーは売られていません。日本から必ず持参していきましょう。宗教上の理由から、ネパールの人たちは牛を神聖視しています。街中にたくさんの牛がいますが、決して邪険な扱いをしないようにしましょう。ネパールでは肯定するときのジェスチャーで、首を縦に振らず傾けるのが一般的です。日本人が行うジェスチャーとは逆なので、イエス・ノーを示す際には相手に誤解を与えないよう十分注意してください。
ネパールでいつもとは違うすてきな体験を
ネパールは、中央アジアと東アジアの文化が交わる独特な国です。日本からネパールの首都カトマンズへは直行便が出ていませんが、乗り継ぎで10時間前後かかります。飛行機で空の上から、ネパールで地上からヒマラヤ山脈が楽しめるので、飛行機の旅はお得に感じられます。異国情緒あふれる雰囲気をたたえていても、私たちにとってどこか懐かしさも感じられる不思議な国ネパールに、今度の休みに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。