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行ってよかった!絶対見ておきたい西日本の世界遺産4選

いにしえの歴史を感じさせる世界遺産・古都奈良の文化財

古都奈良の文化財は1998年12月に世界遺産として登録されました。奈良市内にある8カ所がその対象となっており、そのうちの一つは聖武天皇によって建立された東大寺で、高さ約14.7mある奈良の大仏があることで有名です。また、鑑真によって759年に建立された唐招提寺、藤原鎌足からつながる藤原氏の氏寺であり、法相宗の総本山の興福寺などがあります。さらに、蘇我馬子が飛鳥で建立したお寺を平城京に移した元興寺、天武天皇が藤原京で建立したお寺を移したのが薬師寺も8カ所のちの2カ所です。全国に点在する春日神社の総本山として768年に造られた春日大社は、興福寺と同じく藤原氏の氏社としての役割を果たしてきましたが、境内には植物園があり、四季折々に美しい花が咲くほか、藤の花の咲く神社として知られています。春日大社の東側には聖域として保護されてきた広さ約25ha、標高498mの春日山原生林も春日大社とともに世界遺産となり、特別天然記念物としての指定も受けています。さらに、復元された朱雀門、第一次大極殿などがある平城京跡も世界遺産に指定された8カ所のうちの一つで、特別史跡にもなっている場所です。古都奈良の文化財はこの8カ所全体を通して奈良の文化や歴史を形作っているものとして評価されました。古都・奈良で開花した日本古来の文化の様子がうかがえるものであり、日本が独立した国家として成長していく土台となる制度が整った時代を代表する遺産でもあります。また、当時中国や朝鮮との交流を示すものが認められる点や、信仰との関わりを知ることのできる点も評価されたポイントでした。これらのスポットを訪れてみると、平城京が栄えた当時の歴史を感じられることでしょう。

古代から中世の人たちの信仰の心と豊かな自然が感じられる熊野古道

熊野古道は2004年7月に世界遺産としての登録がされましたが、正式名称は「紀伊山地の霊場と参詣道」です。その名前の通り、古代から中世にかけての時代に紀伊半島南部にある熊野三山や高野山、吉野・大峯の3霊場に多くの人が参詣し、参詣者が通った道が世界遺産として認められました。参詣道は和歌山県と奈良県・三重県にまたがる広いエリアにいくつかあり、大阪方面から和歌山県の田辺に至る道が紀伊路、田辺から熊野三山に向かう道は中辺路で、田辺から海沿いに串本を通り熊野三山へと向かうルートが大辺路です。また、高野山から熊野三山の一つである熊野本宮大社へ向かう道は小辺路と呼ばれています。さらに、三重県からは伊勢神宮から熊野三山に続く伊勢路があり、以上5つのルートが熊野古道と呼ばれている参詣道です。そのうち紀伊路は世界遺産に入っていませんが、紀伊山地は古来より信仰の対象として人々に崇拝されてきました。また、日本特有の仏教と神道の融合した宗教文化などの背景も含めた景観が世界遺産として認められたのです。現在では各参詣道が保全・整備され、ハイキングやトレッキングを楽しむ人も訪れています。

海上に佇む大鳥居が目を引く嚴島神社!寝殿造りの建物群も見どころ

国宝や重要文化財にも指定されている広島県の嚴島神社は、1996年12月に世界文化遺産の指定を受けました。嚴島神社で目を引く特徴と言えば、何といっても大鳥居や廻廊などの建築群が海上に浮かぶ姿です。廻廊の床板は少し隙間を持たせて配置し、釘を使わずに敷かれているため、潮が満ちてきたときも衝撃を吸収する仕組みになっています。また、満潮時には海上に立っている大鳥居は干潮時には潮が引き、その足元まで歩いていくことができます。嚴島神社の御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)と湍津姫命(たぎつひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)の3女神で、海や交通運輸、財福の神として崇められてきました。平清盛は瀬戸内海を平定したことに加え、宋との貿易など海にまつわる多くの業績を残しています。そのため、嚴島神社を大切にし、現在の姿に造営しました。建物は平安時代の様式を今に残す寝殿造りになっていることが特徴の一つで、世界遺産として登録される際も評価されています。

ほかでは見られない風景と自然の不思議を感じられる屋久島

1993年12月に世界自然遺産に登録されたのが、鹿児島県の佐多岬からさらに南南西に約60kmの場所に浮かぶ屋久島です。屋久島は広さが約504.88km²の島ですが、屋久杉をはじめとするほかには無いような自然が残されています。縄文杉と呼ばれる樹齢7,000年を超えるような屋久杉の大木が有名ですが、広さが約504.88km²の島の中に標高1,000mを超えるような高い山々がたくさん連なっています。そのため、亜熱帯の温暖な気候から亜寒帯の気候に至るまで違いも大きく、標高の違いで植物が遷移していく様子が見られることなど、さまざまな風景や生態系が見られる特異さが評価されました。また、屋久島にしか見られない固有種も多く、「東洋のガラパゴス」と称されることもあります。屋久島では屋久島の自然そのままの風景を楽しむことができるツアーが多数組まれているほか、特有の自然を学べるスポットや自然体験型施設も多くあります。

どの世界遺産を見て感動する!?忘れられない思い出ができる旅行の参考に

西日本の見ると感動する世界遺産を4カ所紹介しました。歴史を感じさせてくれるところや自然の雄大さを感じさせてくれるところなど、それぞれに見どころがあります。素晴らしい風景を見て楽しむことができれば、思い出に残ることも多いはずです。今回紹介した世界遺産も参考にしながら、楽しい旅行の計画を立ててください。

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