島根県松江で外せない観光スポット「松江城」は、約400年前に築城された、山陰地方で唯一の現存する天守閣を持つお城です。今回は、松江城の概要とアクセス方法、おすすめの見どころについてご紹介します。
松江城ってどんなところ?
島根県松江市に位置する「松江城」は、国内で現存する12天守のうちの1つで、2015年7月に国宝に指定されました。白と黒のコントラストが美しい桃山風の5層6階建で、別名「千鳥城」と呼ばれています。千鳥が羽根を広げたような三角形の屋根「入母屋破風」、外壁に黒い雨覆板を使った「下見板張り」、四方を見渡せる「望楼式」などが特徴です。
松江を開府した武将である堀尾吉晴によって、5年の歳月をかけて1611年に完成したといわれており、堀尾3代、京極1代、松平10代の居城として、18万6千石の松江城下町を統治していました。
現在の城内には、創建当時に造られたとされる松江城のヒナ型、武具などが展示されています。実際に中に入って見学することができ、最上階からは松江の街並みや宍道湖(しんじこ)が一望できます。周囲では松や竹林、梅、桜など四季折々の自然が楽しめ、特に桜の名所として知られています。例年10月(主に土日祝日)には、市の一大イベントである「松江水燈路」が開催されています。松江城を中心に1,000個以上の行灯が設置され、城下町全体が幻想的なやわらかい光に包まれます。
松江城へのアクセス
バスで
・JR山陰本線「松江駅」よりレイクラインバスにて約10分、松江城「大手前」下車
・一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」より市営バス(北循環線内回り)にて約5分、「県庁前下車」下車、徒歩約5分
電車で
一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩20分
松江城のおすすめの見どころ
築城当時の姿を体感!桐の階段
松江城の内部で見逃せないのは、「桐の階段」です。厚さ約10㎝、幅1.6mの桐の階段が、1階から4階にわたって設置されています。ほかの城では見られない松江城特有のもので、創建当時そのままの姿で残されています。桐材を利用した理由は、防火・防腐の目的のほか、敵が城内に侵入した際に備え、階段を取り外せるよう軽い桐を採用したのではないかと考えられています。
家紋を探そう!約400年前の石垣
築城当時のまま現存しているという堅固な石垣も見どころのひとつです。主に2種類の技法が用いられており、石の角を加工した「打ち込み接」、自然石や割石を重ね合わせた「野面(のづら)積み」を見ることができます。
石垣に使用されている石は、松江市の東側にある嵩山(だけさん)の麓から切り出された石です。よく見ると、堀尾家などの家紋が刻印された石があるので、どこにあるか探してみるのも良いでしょう。
2001年に復元!櫓3棟
2001年に復元された3つの櫓も必見です。明治初期に取り壊されたという二の丸には、もともと御門・東の櫓・太鼓櫓・中櫓・南櫓・御月見櫓があったそうです。そのうち、太鼓を打って時刻を伝える「太鼓櫓」、御貝足蔵(武具の収納庫)と呼ばれる「中櫓」、南東方面を見張る2階建の監視塔「南櫓」が、約125年ぶりに蘇りました。現存する天守とあわせて二の丸もじっくり見学すれば、タイムスリップしたかのような非日常的な気分が味わえるでしょう。
さいごに
約400年も前に築城されたという「松江城」は、歴史好きや城マニアでなくとも一度は訪れたい貴重な天守閣です。今回ご紹介した以外に、地下所蔵庫や深さ24mの井戸、敵を攻撃するための石落としの穴、高さ約2mもの立派な鯱(しゃちほこ)など数多くの見どころがあります。短時間の観光でも楽しめるよう、事前に概要をチェックしておくのがおすすめです。
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