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つややかで大人の魅力にあふれたあじさいの名所5選

梅雨時に花を咲かせるつややかなイメージのあじさいはたくさんの人から愛され、満開となる時期には飛行機で見に行くという人も多い傾向です。見ているだけで時間がゆったりと流れ気持ちが穏やかになる魅力たっぷりのあじさいは各地の風情に絶妙にマッチし、花の時期を楽しませてくれます。今回は日本各地に点在するあじさいの名所から選りすぐりの5つの名所をご紹介いたします。

14万平方メートルの大自然の中であじさいが楽しめる府中郷土の森あじさいまつり

東京都府中市にある府中市郷土の森博物館では、約14万平方メートルの敷地に約30種類1万株ものあじさいが咲き乱れとても優雅です。例年6月初旬から咲きはじめ見ごろを迎える6月中旬から下旬には多くの観光客でにぎわいます。郷土の森博物館の敷地内には、府中市内から移転・復元された8棟の古い建物が建ちならんでいます。大正時代の町役場や江戸時代の町屋などとあじさいの調和は非常にノスタルジックで、まるでその時代にタイムトリップしているかのように錯覚することでしょう。あじさい祭りの期間中は、コンサートや各種のイベントも行われ大人も子どもも楽しむことが可能です。

40種類以上のカラフルなあじさいが楽しめる花のお寺、鎌倉の長谷寺

鎌倉にある花のお寺として有名な長谷寺でもあじさいが楽しめます。奈良時代からあったといわれる長谷寺は鎌倉の街とともに歩んできた歴史のあるお寺です。長谷寺のあじさいは非常に種類が豊富で5月ごろから咲きはじめる早咲きのものもあり、他のあじさいの名所よりも早くから楽しめます。長谷寺であじさいが一番きれいに見えるのは湿度の多い雨上がりで、雨露にぬれて光る緑に色とりどりのあじさいが輝きます。種類は40以上あり、2,500本以上が植えられ非常にカラフルなのも特徴です。上境内の近くの斜面に植えられたり斜面には展望散策路が設けられたりとゆっくり散策しながらあじさいを楽しめます。展望散策路をのぼりきると鎌倉の海とあじさいが見わたせる絶景ポイントが待っています。

ほたるが飛び交うロマンチックなスポット、愛知・形原温泉あじさいの里

愛知県の形原温泉あじさいの里では5万株のあじさいが咲き乱れる時期に「あじさい祭り」が開催されます。期間中は夜間のライトアップが非常にきれいで運がよければ小川に放たれたゲンジボタルも見ることができるため、よりいっそう幻想的な世界が広がります。さまざまなイベントも同時に開催され、100鉢あまりの珍しいあじさいの展示や、観光写真コンテストなどもあり非常に観光客でにぎわいます。ライトアップは21:30まで行われるのでロマンチックな世界が楽しめてカップルにもおすすめのあじさいスポットといえます。期間中は非常に込み合いますので現地までは公共の交通機関を利用するのがいいでしょう。

古都京都でしっとりとしたあじさいを。花の寺「三室戸寺」

西国観音霊場10番の札所である三室戸寺は京都の宇治市にあり「花の寺」として知られています。風情たっぷりの杉木立の中に咲くあじさいはまるで紫絵巻のようで、京都らしいしっとりとした景観です。50もの種類が植えられ「西洋アジサイ」「額あじさい」「柏葉アジサイ」のほかにも幻のあじさいと呼ばれる七段花(しちだんか)もあり本物のあじさいの名所といえるでしょう。あじさいのシーズンにはライトアップも行い5,000坪の大庭園に彩る1万株のあじさいが訪れた人を楽しませています。

広大な敷地で森林浴をしながらあじさいを楽しめる岩手みちのくあじさい園

岩手のみちのくあじさい園では、東京ドーム3個分以上という広大な杉山内に500種・6万株のあじさいが植栽され、他とは比較にならないスケールのあじさいを楽しめます。種類ごとに咲く時期が変わるという妖艶さを見せ、変幻の花と呼ばれる「あじさい」の魅力を存分に満喫することが可能です。約1.5キロメートルの散策路の両側に約200種2万株ものあじさいが咲くという散策路は非常に壮大です。ひんやりと澄みきった樹間の風が心地よく森林浴をたっぷりと楽しみながらあじさいを満喫することができます。あじさいに囲まれた美しい道をゆっくり歩き、マイナスイオンたっぷりの中で運動不足も解消されることでしょう。

それぞれのスタイルで楽しめるあじさいの名所

各地のあじさいの名所はノスタルジックな情緒を味わえる場所といえます。博物館や、落ち着きのある古寺、蛍飛び交うロマンチックな小川、しっとりした情景とのコントラストが楽しめる古都など盛りだくさんです。さらには森林浴も味わえる散策路などそれぞれの特色があり訪れる人の目的やスタイルで楽しむことができるでしょう。色とりどりの妖艶なあじさいは、憂鬱になりがちな梅雨の時期をも楽しませてくれますので、ぜひお気に入りのあじさいの名所を訪れてみるのをおすすめします。