海外航空券は3種類あり、それぞれの特徴を知っておけば、航空券をお得に購入することができます。今回は3種類ある「正規航空券」「PEX航空券」「格安航空券」の特徴をまとめました。
それぞれの航空券の特徴
それぞれの航空券の特徴は次の表の通りです。
正規航空券とは?
すべての航空券の基本となるのが正規航空券です。正規航空券は時期、季節による料金の変動はありません。ほかの航空券に比べて割高ですが、制約が少なく、一番融通が利くのが正規航空券です。
正規航空券は「ノーマル航空券」「ノーマルチケット」とも呼ばれています。
自由度が高い
「1年間有効」「予約変更・経路変更・航空会社の変更」「払い戻しが可能」と制約がほかの航空券と比べてゆるいです。出発時刻直前までに予約センターに電話すれば、「1時間後のJALで予約していたが、30分後のANAに空席があるのでキャンセル」という予約内容の変更が可能です。
PEX航空券とは?
PEX航空券は「IATAPEX航空券」「APEX航空券」「ZONEPEX航空券」の3種類あります。
次の表はPEX航空券の特徴をまとめた表です。
IATAPEX航空券とは?
IATAPEX航空券は国際線の割引です。IATA(国際航空運送協会)に加盟している全航空会社に共通の特別運賃なので、どの航空会社を利用しても料金は同じです。また予定に合わせて別の航空会社でも利用できるので、スケジュールの効率性が良く、経由する空港でスムーズな搭乗が可能です。
IATAは運賃計算の基本として、世界を3つの地域に分割しています。これをTariff Conference Areaといい、TCと略します。3つの地区それぞれをTC1、TC2、TC3と呼びます。航空運賃はTCをベースに定められています。航路がどのTC内であるか、どのTCをまたぐか、どこの上空を通るのか、それらの要素で数パターンに分類されているため、同じ料金で別の航空会社も利用できます。
TCと航路は次の表の通りです。
ZONEPEX航空券とは?
航空会社が個人向けに直接販売している、航空会社が独自に料金を設定した航空券のことです。格安航空券が旅行会社でしか購入できないのに対して、PEX航空券は旅行会社でも航空会社でもどちらでも購入することができます。
ZONPEX航空券は「正規割引航空券」とも呼ばれています。
繁忙期は格安航空券よりもお得になることも
PEX航空券座席指定ができるほか、正月・ゴールデンウィーク・お盆などの連休である繁忙期は、格安航空券と料金の差があまりありません。PEX航空券はマイルが格安航空券より多く付くほか、家族連れの場合は子ども料金も選ぶことができるので、格安航空券よりお得になることもあります。
APEX航空券とは?
APEX航空券とは事前購入時期を設定し、ZONEPEX航空券を割安にした早割航空券です。
発券しないと自動キャンセルされることがある
ほとんどの早割り運賃は「予約後72時間以内」に航空券を発券しないと自動的にキャンセルされ、あとで差額運賃を徴収されるなど、運賃が安い分、制限が正規航空券と比べて厳しく設定されています。
格安航空券とは?
航空券の中で1番安く購入しやすい
格安航空券は3種類ある中で1番安く購入しやすい航空券です。浮いたお金で旅行先の宿泊施設をグレードアップさせ美味しい食事を摂るなど、旅行を充実させることができます。
その分制約が一番多く、「購入後、往路・復路の日付変更ができず、変更手数料が高い」「座席指定ができない」「旅行会社所定の手数料がかかる」といった自由度が低い航空券です。
まとめ
海外航空券には3種類あり、「正規航空券」「PEX航空券」「格安航空券」があります。
正規航空券は全ての航空券の基本で、制約が一番少なく、予約の変更、航空会社の変更など融通が利きやすい分、料金が高く設定されています。
PEX航空券は、PEX航空券は「IATAPEX航空券」「APEX航空券」「ZONEPEX航空券」の2種類あります。ZONEPEX航空券、APEX航空券は航空会社が独自の割引料金を設定しており、正規割引航空券とも呼ばれています。IATAPEX航空券はIATAに基づく料金設定をしており、また予定に合わせて別の航空会社でも利用できます。
格安航空券は航空券の中で一番制約が多い分、1番安く購入しやすい航空券です。
料金や自由度が異なるそれぞれの航空券のことを知っておけば、自分に合った航空券を購入するができ、快適な旅行を楽しむことができます。