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新生活の疲れを吹き飛ばす癒やしの旅へ!四国八十八ヶ所を巡るお遍路の旅

新生活は不慣れと緊張でなにかと疲れがたまるものです。始まったばかりの生活を1度心身ともにリフレッシュすることで気持ちの良い毎日を続けたいと望む人は少なくないことでしょう。心と体を癒やしながら、あらためて新たな生活での自分を見つめ直す時間を作ることもできるおすすめの場所が四国八十八ヶ所です。飛行機を利用すれば、新生活の空いた時間をぬって短期間で気軽に訪れることもできます。そこで、出発前に知っておきたいお遍路の基礎知識や四国八十八ヶ所のルート、お立ち寄りのおすすめスポットをご紹介します。

事前に知っておきたい!お遍路の意味と由来

お遍路とは弘法大師の足跡を追い、ゆかりの地である八十八ヶ所の霊場を参拝して回ることをいいます。自由な服装で巡ることが可能ですが、伝統的な格好は日や雨除けとなる菅笠(すげがさ)をかぶり、白衣(びゃくえ)を着用し、肩からは輪袈裟や半袈裟を、手には金剛杖を持ちます。また参拝の際に手にかける念珠の用意も必要です。菅笠には「同行二人」という文字が記されています。巡礼の際に一番から八十八番までの札所を順に回っていきますがが、この道のりは常に弘法大師様とともに歩むということがこの四文字に意味されているのです。
お遍路は、参拝時に巡礼者がお札をお寺に打ち付けて回っていたということが由来といわれています。そして、弘法大師は今でも札所を巡りながら旅を続けていらっしゃると考えられているため、現代でも札所を巡ることにより弘法大師とともに巡礼を行うことができ、功徳を得ることができるといわれているのです。お遍路の旅は、新生活がより良いものになるように願いながら自分を見つめ、疲れた体や心の癒やしを得るのに適した時間の過ごし方の1つなのです。

どう回ればよい?四国八十八ヶ所のルート

四国八十八ヶ所の回り方に決まりはありません。自分が得たいと考えているご利益や各札所の特徴を見て自由に回ることができます。ただし、一番から八十八番までの札所を順に巡る「順打ち」が一般的なルートです。順打ちは四国を時計回りに回るルートになります。しかし、順打ちとは逆に八十八番から順に回る「逆打ち」というルートもあります。四国を逆時計回りに回るルートです。逆打ちの方が順打ちの3回分の功徳があるといわれています。
また、回り方には長期間をかけてすべての霊場を巡りきる「通し打ち」や県ごとに巡る「一国参り」、適当に区間を区切って巡る「区切り打ち」という方法もあります。「区切り打ち」は数回に分けて巡ることができるため、長期のお休みが取れない場合でも、短期間のお休みを何度か利用することでお遍路の旅を行うことが可能となるのです。

おすすめはどこ?四国八十八ヶ所のお立ち寄りスポット

四国八十八ヶ所にはそれぞれに見どころやご利益の特徴が備えられています。数ある札所の中でも、新生活を過ごす人におすすめのお立ち寄りスポットの1つが第一番札所の霊山寺にある「縁結び観音」です。新たな生活で出会いたい男女の縁だけではなく、健康や仕事との良縁に対するご利益もあるといわれています。おすすめの2つ目となるスポットが第二十三番札所の薬王寺近くにある「千羽温泉」です。弘法大師が薬王寺を開基したときに見つけた霊水が起源となっているといわれています。薬王寺で新生活の厄除け祈願とともに巡礼旅の疲れを温泉で癒やすことが可能です。3つ目が第四十四番札所の大宝寺近隣にある「古岩屋」です。むき出しの岩に無数の穴が開いた姿からその名が付けられ、100メートルにも及ぶ円錐の形をした峰が連立しています。国の名勝に指定されていて季節ごとに広がる桜や新緑、紅葉の景色は絶景です。美しい景色がさらに心身を癒やしてくれることでしょう。

さまざまなパワーに期待!四国八十八ヶ所の巡礼旅は新生活にぴったりの癒やしの旅

四国八十八ヶ所を巡っている人々の想いや目的はさまざまです。巡礼路の回り方は順番、手段、期間、服装など自由に選ぶことが可能となっています。自分の体力や希望に合ったルート選びをして、癒やしを手に入れ新生活への想いを願える巡礼の旅を楽しみながら行うとよいでしょう。