礼文空港は、礼文島にある日本最北端の空港です。空港が開港する以前は、北海道本土と礼文島を結ぶ交通手段はフェリーしかありませんでしたが、天候悪化などを理由にフェリーが欠航することも多々あり、本土との行き来が簡単ではありませんでした。そこで、地域住民からの強い要望によって空港が建設される運びとなりました。かつては礼文空港から稚内の定期便が運航されていたのですが、利用者数の低迷が原因となり定期便の運航は廃止されてしまい、現在は休止状態になっています。定期便が廃止されたことにより空港から行き来する公共交通機関であったバス路線も、運行が廃止となりました。空港自体は休止となっていますが、周辺には観光スポットもありますので、空港周辺に出向くこともあるでしょう。観光の際に役立つ礼文空港周辺の情報を紹介していきます。
☆ 近隣駐車場の基本情報(営業時間や混雑状況,広さなど)
礼文空港へのアクセスは、定期路線便が廃止されている現段階では自家用車かレンタカーでのアクセスが便利です。かつて、定期路線便が運航されていたころはバスの運行がありましたが、現在は運行されていません。島内の交通手段はバスがメインとなっていますし、フェリーの港からも距離がありますので、タクシーか自家用車を利用することになります。空港自体は休止となっていますが、空港周辺を見学することは可能です。礼文空港内には、約26台を駐車できる駐車場がありますし、利用料金も無料になっています。かつて、定期便が運航していたころは、観光シーズンにもなると多くの観光客の利用が見られましたので、駐車場も混雑することがあったと考えられます。しかしながら定期便の運航が中止されて空港自体が休止となっていますので、空港や周辺見学時にその駐車場を利用できるかどうかは定かではありません。また、空港の近隣には他に駐車場設備もありません。
☆ 近隣のレンタカー情報
空港が休止になっている現在では、観光で礼文島を訪れる際にはフェリーを利用するケースが多く見られます。また、礼文島はそれほど面積が広くはありませんので、レンタカーを利用した方が効率よく観光スポットを巡ることができます。レンタカー会社も、空港よりもフェリーの乗り場に近い場所に位置していることがほとんどです。トヨタレンタカーもフェリーターミナルのすぐ近くに営業所があります。ほかにもレンタカー会社がありますが、トヨタレンタカーはオンライン予約が可能となっていますので事前予約の際に便利です。日産レンタカーの営業所も、礼文島内にあります。日産レンタカーは乗り捨て利用の希望に応じており、事前に乗り捨て場所を指定しておくことで営業所までレンタカーを返却しに行く手間が省けます。ニッポンレンタカーも、礼文島内にて利用できます。レンタカーを礼文島のような離島にて利用する際は、利用料金に保険代だけでなくガソリン代も含まれているケースがほとんどですが、念のため事前に確認しておいた方が安心でしょう。
☆ 空港内・空港周辺のおすすめスポット
礼文空港は、休止状態が続いているため空港内のショップやレストランは営業していませんが、空港周辺に観光スポットがいくつも存在します。礼文島は、島全体が国立公園に指定されているほどであり、別名「花の浮島」と呼ばれるほど、多くの高山植物を見ることができます。その種類は300以上にものぼるといわれており、季節ごとに美しい景色を堪能することもできますし、夏にはトレッキングで訪れる方も多く見られます。岬からの景色も絶景であり、スコトン岬やゴロタ岬からの大パノラマは一見の価値があります。スコトン岬から見える無人のトド島は、自然動物の楽園であり、夏にはゴマフアザラシを見ることもできるのです。一定の人数が集まれば、漁港から漁師の方がトド島まで船を出してくれます。久種湖は、礼文島で唯一、日本最北端に位置する湖になります。湖周辺には湿地帯が広がっていますので、美しい湿生植物を観察できます。