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飛行機に薬を持ち込むことは可能?医薬品の取扱いについて解説

体調が悪かったり、持病があったりすると、長旅が不安になってしまいます。飛行機への薬の持ち込みは、一見厳しそうに思えますが、ルールさえ守れば大きな制限なく携帯することができます。医薬品を持ち込む際のポイントをご紹介します。

※ページ内の情報は、2022年6月時点のものです。最新の情報については、航空会社や空港WEBページ等でご確認ください。

☆医薬品に持ち込み制限がかかる理由とは?

飛行機に乗る際、持ち込み荷物について制限がかかるのは、主に安全対策やテロ防止のためです。国際線では特に、2006年にイギリスで起きた航空機爆破未遂事件の影響により、いっそう厳しい制限がかかるようになりました。主な規制対象は武器類似品や刃物、液体、ガス、電池などですが、医薬品についても必要最低限しか持ち込めないという規制があります。係員に申告し、必要だと認められれば、どのような種類の医薬品でも基本的に持ち込み可能なため安心してください。ただし手荷物の中に入れるのはフライト中に使用する分だけにし、旅先で使用する分は預け入れ荷物にしまっておくという方法をとることになります。

☆医薬品に関する規制のポイントを知ろう

まず酔い止めや風邪薬、胃腸薬などの市販薬のうち錠剤と粉薬のものは、特に制限なく持ち込むことができます。ただしあまりに量が多いと注意されてしまうため、必要量のみを小分けして携帯するようにしましょう。市販薬のうち漢方エキスや栄養ドリンク、目薬などの液体で、かつ処方箋のないものは、100ミリリットル以内の容器に入れ、1リットル以内の透明袋1枚に収まる分しか持っていけないため注意が必要です。液体であってもコンタクトレンズ保存液や、インスリン注射薬など処方箋が出ており明らかに必要と判断されるものは、必要量だけ自由に持ち込むことができます。なお喘息用のボンベは医薬品のため持ち込みが許可されますが、登山やスポーツ用の酸素缶は持ち込み・預け入れともに不可能であるため気をつけましょう。

☆医薬品を機内に持ち込むための手順

まず市販の錠剤や粉薬は、使う分だけ持っていくようにしましょう。ピルケースなどに入れる場合、製造元や調剤元が明記されている外箱や説明書を一緒に持って行くと、確認を求められた時にスムーズです。目薬をはじめとする処方箋のない液体薬は、100ミリリットル以内の容器で1リットル以内の透明袋1枚にあらかじめ入れておき、手荷物検査の際に提示しましょう。錠剤、粉薬、液体いずれにおいても、医師の処方箋があれば自由に持ち込むことができるため、診断書や処方箋とともに係員に提示してください。もしこれらの書類を持っていない場合でも、薬を他の荷物から出して係員に持ち込む旨を伝えましょう。喘息用のボンベや血圧測定器、血糖測定器などの器具も、必要と認められれば持ち込みが可能なため、診断書などとともに係員に申告してください。

☆安心して飛行機を楽しむために

持病や体調不良、乗り物酔いなどを心配しながら飛行機に乗ると、なかなか楽しめませんよね。乗客の身体にとって必要とみなされる医薬品は、必要量であれば錠剤、粉薬、液体薬いずれも制限なく持ち込めることが一般的です。同様に医療器具も持ち込み可能ですが、もし不安な場合は、あらかじめ空港や航空会社に相談してみると良いでしょう。また飛行機の中にも医薬品や医療器具が搭載されているのはご存じでしょうか。航空会社によって内容は異なる場合がありますが、注射薬や内服薬、AEDや心電図モニター、点滴セットなど、急患に必要な医療グッズはひと通りそろえられています。もし忘れ物があったり、予期せぬ体調不良があったりした時は、近くの客室乗務員に相談してみることをおすすめします。飛行機のルールや設備を知って、安心快適な空の旅にしましょう。

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