国内旅行を楽しむために利用する乗り物はさまざまあります。多くの人はできるだけ費用を安く抑えつつ、快適な旅を実現したいと考えていることでしょう。そこで、今回は夜行バスと飛行機のメリットデメリットを比較して、どちらがお得か分析してみました。
☆移動時間は飛行機の方が断然短い
日程が限られた旅行をする場合、移動時間の短縮はとても重要なテーマです。目的地で楽しむ時間を増やすためにも、できるだけ移動時間が短いものを選択する必要があります。東京大阪間の距離は飛行機ならば1時間ほどで到着するので、時間があまりない旅行やビジネスに役立ちます。飛行機には空港までの移動や空港からの移動に時間を取られるデメリットがありますが、移動時間自体が短いので、トータルで見て時間を大きく節約できます。一方の夜行バスは、夜遅く乗車して朝早く目的地に着くので、睡眠中に移動するという時間の節約術が使えますが、乗車時間は東京大阪間で7〜8時間と飛行機の何倍もの時間がかかります。また、朝早く目的地に着いてしまうのですることがなく、時間を潰さなければならないということもあるので、注意が必要です。
☆夜行バスの方が安い…けれど格安航空券という選択肢も
移動時間と同様に、移動にかかる費用も気になるものです。夜行バスのチケット代は、飛行機のものと比べて一般的に安価な設定になっています。バスのグレードやバス会社、時期によって料金に違いはありますが、東京大阪間ではおよそ5,000〜10,000円程度となっています。昼間走る高速バスに比べ、夜行バスは多少値段が高いという特徴があることを覚えておきましょう。飛行機は通常の運賃でチケットを購入すると高価な印象がありますが、早割や格安チケット、LCCの航空券など値段を抑える選択肢が豊富です。そのため、飛行機だからといって料金が高いという先入観は一度捨てた方が良いといえます。航空券は早めの予約で通常料金よりもずいぶん安く乗ることができるので、夜行バスの運賃とほとんど変わらないことがあります。特に預け荷物がない気軽な旅であれば、LCCを使うとかなり費用を抑えることが可能です。
☆遠出をすればするほど飛行機がお得
夜行バスは距離が離れている地点同士を結ぶので、近場へ出かけるときには使用できません。飛行機も同様に、自分が住んでいる地域から目的地までの距離が遠くないと、飛行機の便がないでしょう。そのため、利用する為には移動先が遠いことが前提となります。もしも目的地がより遠くにあるのなら、飛行機を利用するメリットが増していくでしょう。なぜなら、空路はどんなに距離が長くなっても、山や海という障害物を気にせずに移動できるからです。陸路の場合目的地まで一本道ではなく、距離が遠くなればなるほど道を曲がったり迂回したりと移動時間が長くなっていきます。例えば、飛行機を使うと、北海道から沖縄まで経由地を通っても6時間ほどで行けます。陸路よりも断然早く、料金も北海道から沖縄までバスとフェリーを乗り継いで行く方法よりも安いのでオススメです。
☆早い安い快適の3拍子は飛行機
旅は道中も楽しんでこそですので、移動を快適かつ楽しく行える乗り物を利用した方がお得感があることでしょう。飛行機に乗ったときは機内誌や自分専用の液晶モニターで番組やゲームなどを楽しむことが可能です。夜行バスは移動中に眠るのが一般的なので、道中という感覚があまりないかもしれません。せっかく旅をするのですから、同行者とおしゃべりをしたり、お弁当を食べたりと、移動中も愉快な気分で過ごす方が、旅をより一層かけがえのない思い出にしてくれることでしょう。夜行バスの就寝時間は基本的におしゃべり禁止なので、せっかく友達や家族と一緒だったとしても、コミュニケーションが取りづらいという側面があります。普段飛行機をあまり利用しないという方も、これを機会に飛行機に乗って遠出してみてはいかがでしょうか。飛行機は雲を抜けた後のブルースカイを眺めることもできるので、さまざまな楽しみ方がありますよ。