県庁所在地の仙台は杜の都として名が通っています。夏には七夕、秋にはジャズフェス、冬には光のページェントで観光客を楽しませてくれます。ちょっと足を伸ばせば鳴子温泉や秋保温泉、日本三景の松島が待っています。そんな宮城県でお土産として何を買えば間違いないでしょうか。さまざまな名物を実際に食べ比べた宮城県人として自信を持ってお勧めできるものをご紹介します。
☆定番だけど外さない仙台銘菓「萩の月」
仙台のおみやげの定番ともなっているのが菓匠三全の「萩の月」です。やさしい味わいのカスタードクリームをふんわりとした高級カステラで包んだお菓子です。ありきたり過ぎると思いがちですが、意外や意外。ほかのお菓子をお土産にすると、萩の月じゃないのかとガッカリされることもあるくらいです。差し上げる方がまだ食べたことがなさそうなら、選んでまちがいはありません。
お土産には向きませんが、同じく菓匠三全で販売している「ロワイヤルテラッセ生パイ」は見つけたら食べておくべき。サクサクの生地にほどよい甘さのカスタードクリームを詰め、フレーク状の粉砂糖がたっぷりかかった洋菓子です。値段も安く地元ではお茶請けとして親しまれています。
☆宮城を代表するスイーツ「ずんだ餅」
「ずんだ」といってもなじみのない人の方が多いでしょう。宮城を代表するスイーツのずんだとは、枝豆を茹でて薄皮をむいてすりつぶし砂糖を加え餡にしたてたものです。初夏を感じさせる季節の郷土料理として、自宅でつくる家庭もあります。
本来はお餅にからめて食べるのですが、お土産用としていろいろな形で売られています。食べやすさという点で北上京だんご本舗のずんだもちが良いでしょう。小ぶりのお餅の上にこんもりとずんだ餡がのっています。
☆お茶屋さんのつくった大福「喜久福」
お茶屋が発案しただけに厳選した抹茶を使った抹茶クリームとこしあんをお餅で包み込んだ洋風の大福です。冷凍されて販売されているので溶かしてから食べますが、半解凍の状態で食べてもひんやりデザート感覚でまたちがったおいしさがあります。抹茶味のほかにもずんだやほうじ茶味などバリエーションも豊富です。
つくっている井ヶ田はお茶屋の老舗ですが、仙台初売りで豪華な茶箱の景品付をつけることで有名です。カフェコーナーを併設しているお店では、パフェや甘味もいただけます。ほうじ茶ソフトは芳醇とした香りとさっぱりとした味わいであっという間に平らげてしまいますよ。
☆お漬物好きなら「仙台長なす漬」
仙台の長なすは小ぶりの漬物用のなすです。伊達政宗の時代から400年と栽培されてきたご当地野菜で皮が薄く細長いなすです。お漬物にすると抜群のおいしさで、地元の人にとっては夏を感じさせてくれる季節の味わいです。
おみやげ用の長なすは夏だけではなく通年食べられるように加工されています。名が通っているのは岡田の長茄子漬です。常温で持ち歩けるのでお土産として昔から重宝されています。
☆B級グルメとして人気の「油麩」
テレビの紹介やB級グルメイベントへの出展でじわじわと知名度を上げているのが油麩丼です。このメインの材料となっているのが「油麩」です。宮城県北部の登米市の特産品で、揚げたフランスパンのような見た目のお麩です。単にお味噌汁の具にするのも良いですが、その真価を発揮するのは煮物や丼ぶりものにしたとき。肉が入らなくてもコクが出て味に深みが出ます。
油麩は、仙台のスーパーなどでも販売されています。軽くて値段も手頃なので料理をする方へのおみやげで喜ばれますよ。
このほかにも仙台駄菓子や焼きたてのかまぼこ、牛タンも食べてみて欲しいです。牛タンはおみやげでも真空パックや冷凍のものがありますが、自宅では焼き方も違うので本当の味は再現が困難です。ぜひ現地に足を運んで本物を味わってください。
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