水戸には偕楽園をはじめとして、自然、文化・歴史を楽しめる観光スポットが数多くあります。今回は、水戸観光で外せない観光スポットをご紹介します。
自然を満喫できるスポット
偕楽園
偕楽園は江戸時代、1842年に水戸藩主徳川斉昭が領民の憩いの場として作った庭園で、金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに日本三名園に数えられています。また敷地内には、木造2層3階建ての好文亭本体と木造平屋建ての奥御殿からなる「好文亭」があり、徳川斉昭が自ら設計したと伝えられます。梅と桜の名所としても知られており、2月には「水戸の梅まつり」、4月には「水戸の桜まつり」の会場となっています。
住所:水戸市常磐町1-3-3
大塚池公園
大塚池公園は数多くの白鳥が飛来するスポットとして有名です。大きな池をのんびり眺める人や、ウォーキングを楽しむ人、さまざまな遊具で遊ぶ子供達の姿も見られ、水戸市民の憩いの場所として愛されています。周囲2.2Kmに渡って遊歩道や橋が整備されていて、散策に適しています。
住所:茨城県水戸市大塚町
水戸市森林公園
水戸市森林公園は、1968年に誕生した公園で、松林や湧水、溜池など里山の自然を満喫できます。水戸市森林公園の目玉は、14体の大恐竜模型がある恐竜広場で、恐竜の体に登ったり恐竜の滑り台で遊ぶことができます。そのほかにもフィールドアスレチックなど、多彩な遊び方ができます。毎年4月下旬~5月上旬には、つつじヶ丘で満開のつつじを目にすることができます。
住所:茨城県水戸市木葉下町588-1
千波湖
偕楽園公園内にある千波湖は周囲約3kmのひょうたん形の湖で、水戸のシンボルとして水戸市民に愛されています。元々は水戸城の天然の堀として重要視されていた千波湖で江戸時代は今の面積の約3.8 倍以上の広さがありましたが、明治・大正時代に埋め立てが行われ、現在の大きさになりました。
コブハクチョウをはじめとしてオオバン、キンクロハジロといった水鳥やコイ・モロコなどの魚などさまざまな生き物が生息しています。湖の周りをぐるっと囲むように桜並木の遊歩道が整備されており、桜の季節には多くの花見客で賑わいます。
住所:茨城県水戸市千波町3081
歴史や芸術に親しめるスポット
茨城県立歴史館
1974年に開館した茨城県立歴史館には、古代から近世、現代までの茨城県の歴史に深い関わりを持つ美術工芸品が多数展示されています。茨城県立歴史館の見どころは「一橋徳川家記念室」で、一橋徳川家の刀剣や人形といった貴重な資料を見ることができます。本館のほか、敷地内には、約300年前の江戸時代の農家や明治時代の洋風校舎が移築されており、実際に建物に入って肌で歴史を感じることができます。
住所:茨城県水戸市緑町2-1-15
水戸芸術館
水戸芸術館は、音楽、演劇、美術の3つの芸術分野の複合文化施設として1990年に開館しました。コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーの3つの専用空間で構成されています。コンサートホールでは専属楽団の演奏をはじめ国内外の演奏家のコンサートが行われています。現代美術ギャラリーでは、現代美術の自主企画展が、劇場では、ミュージカルから落語などの伝統芸能まで多種多様な演目が行われています。水戸芸術館のシンボルであるタワーは地上100mの高さがあり、1辺9.6mの正三角形が連続して上へと積み上げられている外観は水戸市の無限の発展がモチーフとなっています。地上86m、最上部の展望室へはエレベータで登ることができ、水戸市を一望することができます。
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
徳川ミュージアム
徳川ミュージアムは、水戸徳川家の秘蔵の品々が展示されている博物館で1977年に開館しました。徳川家康の遺品を始め、水戸藩の初代藩主である徳川頼房から2代光圀公ら歴代藩主、そしてその家族の宝など3万点を超える貴重な品々を所蔵しています。希少な甲冑や刀なども展示されています。
住所:茨城県水戸市見川1-1215-1
弘道館
弘道館は水戸藩第9代藩主の徳川斉昭が有為な人材育成の目的を持って1841年に造られた藩校です。何度かの戦火をくぐり抜けて当時の姿を今に残す正門、正庁、至善堂は国の重要文化財の指定を受けています。剣術・槍術が教えられていた武館跡、居学・講習・寄宿・句読の4寮など座学を学んだ文館跡などが残り、当時の徳川斉昭の目指した弘道館建学の「文武一致」の精神の名残を感じることができます。
弘道館には約60品種800本の梅があります。毎年2月20日~3月31日には偕楽園、弘道館を会場とした「水戸の梅まつり」が開催されています。
住所:茨城県水戸市三の丸1丁目
回天館
回天神社の境内にある回天館は、もともとはニシンを保存・加工するための幅7m、奥行き24mの倉庫で、水戸藩の天狗党の志士たち800余名が幕府軍に敗れて投獄された建物です。回天館の扉や板壁には閉じ込められた志士たちが血で書いた文字がいたるところに見られ、当時の志士たちの無念を物語っています。
住所:茨城県水戸市松本町13-33
神秘的な雰囲気を感じられるスポット
水戸東照宮
水戸東照宮は、徳川家康の実子であり水戸藩初代藩主である徳川頼房によって1621年に創建された神社で、現在は徳川頼房も祀られています。境内には頼房公が奉納した銅灯籠のほか、城の太鼓の代わりに時報を知らせるために徳川光圀によって造られた「常葉山時鐘」、徳川斉昭公の考案とされる、鉄板で囲われて牛で引く形の戦車である「安神車」などの文化財があります。
住所:茨城県水戸市宮町2-5-13
常磐神社
常磐神社は、水戸藩第2代藩主徳川光圀と第9代藩主徳川斉昭が祀られている神社です。境内にある資料館「義烈館」には、徳川光圀が日本の歴史の編纂を開始して明治時代に完成した「大日本史」の草稿をはじめ、日本最大級の陣太鼓や徳川斉昭が欧州列強の脅威に備えて造らせた大砲「太極」など水戸藩に関わりの深い貴重な史料が展示されています。
住所:茨城県水戸市常磐町1-3-1
水戸八幡宮
水戸八幡宮は、応神天皇、神功皇后、姫大神の3つの神様が祀られている神社です。本殿は創建当時の歴史的価値の高い建物で、国の重要文化財に指定されています。その他、拝殿、幣殿、随神門も水戸市の有形文化財に指定されています。
境内の御葉付公孫樹は、樹齢800年、樹高42m、幹周り9mという銘木で、秋には美しい黄葉を見せてくれます。御葉付公孫樹は遣唐使が持ち帰ったものとも伝えられており、国の天然記念物に指定されています。
住所:茨城県水戸市八幡町8-54
吉田神社
吉田神社は日本武尊が祀られている神社で、5世紀頃に創建されたといわれています。境内には、日本武尊が四方を展望したと伝わる日本武尊御遺蹟があり、古来より聖地とされています。吉田神社は「吉田さん」という名称で地元民に親しまれており、特に毎年10月15日に近い金・土・日曜日の3日間にわたって行われる秋季祭礼は、地元民が待ち望むお祭りになっています。
住所:茨城県水戸市宮内町3193-2
さいごに
水戸は偕楽園をはじめとする梅や桜などの豊かな自然があり、徳川ミュージアムや弘道館などに代表される歴史・文化スポットも充実している人気の観光地です。
水戸に訪れた際は、今回紹介した観光スポットへ足を運んでみてはいかがでしょうか。