宮城にある「感覚ミュージアム」は、全国でも珍しい「感覚」をテーマにした体験型美術館です。現代アートのような展示装置、不思議な空間演出を体験すると、結果的にリフレッシュ・想像力アップの効果が期待できるというユニークな施設です。今回は、感覚ミュージアムの概要と基本情報、見どころについてご紹介します。
感覚ミュージアムってどんなところ？
宮城県の大崎市にある「感覚ミュージアム」は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚といった感覚をテーマにしたミュージアムです。館内には、各ジャンルのアーティストによる光や闇、音、香りなどをモチーフにした展示物があります。それらを体験することで、人が本来持っている感性を呼び覚まし、心のゆとり・豊かさを取り戻すことを目的としています。楽しみながらイマジネーション力の向上が期待できるこの施設は、子どもから大人まで幅広い年代の方におすすめです。
ミュージアムの設計は、東京武道館の設計などで知られる建築家・六角鬼丈が手がけたものです。館内には、「ダイアローグゾーン（身体感覚空間）」「モノローグゾーン（瞑想空間）」の2つのゾーンと、それぞれを結ぶ通路「トラバースゾーン」で構成されています。写真に収めたいオブジェのような展示物・空間がたくさんありますが、館内の有料ゾーンは撮影禁止なので注意しましょう。見学の所要時間は平均1時間程度です。
館内にはパスタやケーキが味わえるカフェが併設されており、ミュージアムの隣には「あったか河川公園」があります。公園にはアーティスティックな健具、動物とふれあえるポニー広場もあるので、頭をすっきりさせた後は、自然の中でのんびり過ごすのも良いでしょう。
感覚ミュージアムの基本情報
住所：宮城県大崎市岩出山字下川原町100
電話番号：0229-72-5588
開館時間：9:30～17:00（最終入館16:30）
定休日：毎週月曜日（祝日の場合はその翌日）
入館料：大人500円、高校生300円、小・中学生250円、幼稚園以下無料
感覚ミュージアムの見どころ
心を無にして体験しよう！香りの森
精神感覚がテーマの「モノローグゾーン（瞑想空間）」では、想像力を刺激するような幻想的な演出がされています。なかでも見逃せないコーナーは、30万本もの紙縒り（こより）で埋め尽くされた白い空間「香りの森」。樹林に見立てた7本の白い柱があり、それぞれの穴の開いた部分に顔を入れると、地元・岩出山の自然の匂いや香りが広がります。外で遊んでいた子どもの頃の記憶や懐かしい感覚が蘇るかもしれません。
まるで万華鏡の中！エアートラバース
ユニークな空間が連結する通路「トラバースゾーン」のなかでも人気なのが「エアートラバース」です。壁と床が多面体の鏡張りになっており、あらゆる鏡に空と自分が映りこむという不思議な空間を歩いて進みます。万華鏡の中を散歩しているようなフワフワした感覚は、日常では味わえない貴重な体験です。
癒しの音であそぶ！創作楽器
「ダイアローグゾーン（身体感覚空間）」の「創作楽器」コーナーでは、木や竹といった身近な自然素材でつくった芸術的な楽器が多数並べられています。手でたたいて音を出したり、指ではじいたり、振動を体感しながら自然の音に耳をすませてみましょう。創作楽器アーティストが手掛けた作品とあって、水音や鳥の声などの心地よい音色を聞くことができます。
さいごに
感覚をテーマにした「感覚ミュージアム」は、子どもはもちろん、忙しい大人こそ行きたい体験型の観光スポットです。日常を忘れて感覚だけに集中するという、その体験そのものが印象的な思い出となるでしょう。宮城県を訪れる際は、大崎市の感覚ミュージアムまで足を運んでみてはいかがでしょうか。
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