誰もが知る日本一の富士山ですが、なぜ世界遺産に選ばれたのか、そして実際にはどのような山なのか、知らない方もいるのではないでしょうか。今回は、富士山が世界遺産に選ばれた理由から富士山へのアクセス、見どころをご紹介します。
※ページ内の情報は、2024年10月時点のものです。最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
富士山が世界遺産に選ばれた理由
標高3,776m、日本一の山である「富士山」が世界遺産に選ばれたのは、富士山の自然や美しさという名山としての価値だけでなく、富士山という存在に対して日本人が抱いている信仰や、富士山を通じて生まれた芸術の源としての価値が国際的に認められたからです。その価値を生み出した世界遺産としての富士山は、山そのものだけではなく、富士山と関係している周りの神社や登山道も世界遺産に含まれており、構成資産の数は全部で25ヶ所あります。
アクセス
富士山へ行く際の最寄り駅は目的地や登山口によって異なりますが、一般的には、河口湖駅、富士山駅、御殿場駅を利用します。それぞれの駅から登山口や観光地へのバスやタクシーを使って富士山に行くことが出来ます。
バス利用の場合
■河口湖駅から富士急行バスに乗車、「富士スバルライン五合目」下車→吉田ルートの登山口到着(約45分)
■富士山駅から富士急行バスに乗車、「富士スバルライン五合目」下車→吉田ルートの登山口到着(約1時間)
■御殿場駅から登山バスに乗車「御殿場口新五合目」または「須走口五合目」下車→御殿場ルートの登山口到着(約30分)、須走ルートの登山口到着(約1時間)
車利用の場合
■中央高速自動車道「河口湖IC」で降り、河口湖を経由し、「富士スバルライン」(有料)を利用→富士スバルライン五合目到着
■東名高速道路「御殿場IC」で降り、国道138号線を経由し、「富士山スカイライン」(無料)を利用→御殿場口新五合目到着
※毎年7月〜9月は、マイカー規制実施期間です。マイカー規制期間中は、「富士北麓駐車場(富士山パーキング)」に駐車して、そこからシャトルバスで富士山五合目に向かいます。
富士北麓駐車場(富士山パーキング)
住所:富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84(東富士五湖道路富士吉田IC東隣)
利用期間:4月1日~11月30日
利用時間:9:00~17:00(※マイカー規制期間中は24時間利用可能)
富士山の魅力
富士登山の醍醐味
富士山の登山ルートは富士宮、御殿場、須走、吉田の4つあり、それぞれ起点となる登山口が異なります。登山ルートは自分の体力に合わせて選びましょう。登山にかかる所要時間は、上り約5時間〜7時間、下り約3時間~4時間で、ルートや登山スピードによって異なります。
その他の登山道・ハイキングコースとしては、富士山頂の火口をぐるりと一周するお鉢巡り、富士山南東の山腹にある宝永山の噴火口の絶景が見られる宝永山遊歩道があり、富士山ならではの体験ができます。登山の際には、悪天候や高山病に注意し、休憩をこまめにとるなど無理のないペースでの登山を心がけましょう。混雑時には山小屋が満室で利用できないこともあるため、山小屋を利用する場合は、事前に予約をしておきましょう。
富士山の自然
世界遺産としての富士山の構成資産として登録されている白糸ノ滝や富士五湖、忍野八海などは、豊富な水をたたえた自然豊かなスポットです。一方、富士山そのものの自然は、標高が高まるにつれて徐々に草木の姿が見えなくなり、富士山の五合目に相当する標高約2,500m付近が富士山の森林限界とされています。
日本一の眺望
富士山の頂上までたどり着くと、南アルプスや伊豆半島、河口湖や奥多摩の山々を見渡すことができ、他の場所では決して味わえない日本一の眺望が広がります。特に朝、富士山を囲む雲海から昇るご来光は、富士登山の疲れを吹き飛ばすほどの感動を与えてくれます。巨大な富士山の山影である影富士も富士登山ならではの見どころの1つです。
さいごに
富士山は、その威容と美しさで今も昔も訪れる人々に感動を与えてくれます。世界遺産として日本だけでなく世界にも認められている富士山、一度訪れてみてはいかがでしょうか。