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日本最大級の石炭の塊や蒸気機関車が展示!直方市石炭記念館をご紹介

直方市石炭記念館は、近代日本の発展を支えた筑豊の炭鉱の歴史を今に伝えるための施設です。炭鉱で働く人々の様子を描いた絵画や写真、実際に炭鉱で使われた貴重な道具などが多数展示されています。今回は、直方市石炭記念館の基本情報や見どころをご紹介します。

直方市石炭記念館ってどんなところ?

直方市石炭記念館は、炭鉱の歴史を紹介するための施設として1971年に開館されました。本館・別館・石炭化学館の3棟で構成される施設で、炭鉱関連の貴重な資料が4,000点余り展示されていて、屋外には蒸気機関車や採炭機械などが設置されています。
筑豊丹田は日本の主要な石炭の産地として明治初期から1976年までの約100年間に約8億トンもの石炭を産出しました。直方市石炭記念館では日本の産業の発展に貢献してきた歴史を伝えるために、掘さくのためのスコップやノミといった工具や、蒸気機関車重機などの展示物は、炭鉱で働く人々が実際に利用していたものが展示されています。

開館時間

開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日
毎週月曜日(祝日の場合は開館)
12月29日~翌1月3日

入館料

一般/100円(60円)
大高生/50円(30円)
中学生以下入館無料
※土曜日は高校生入館無料

アクセス

バス・電車利用の場合

JR筑豊本線「直方駅」より徒歩約15分

車利用の場合

九州自動車道「八幡IC」より車で約20分
※駐車場あり(7台駐車可能)

直方市石炭記念館の見どころ

筑豊炭田と深い関わりの展示品

筑豊炭田は日本最大級の炭田として、明治期には全国石炭の60%以上を生産したこともあります。そのような筑豊炭田の炭鉱の歴史を今に伝える直方市石炭記念館には、筑豊炭田に関連するさまざまな品々が展示されています。日本最大の2トンの石炭の塊をはじめとして、掘進用のさく岩機やダイナマイトを運ぶ袋、石炭を運ぶための台車など、実際に炭坑で使われていた工具や機械を見ることができます。道具関係だけでなく、炭鉱で働く人々の写真や絵画、地上から地下に続く炭鉱内の様子などが視覚的に理解しやすい炭鉱模型なども展示されています。特に、炭鉱労働者で炭鉱記録画家であった山本作兵衛の炭坑画の原画も展示されていて、当時の様子をわかりやすく学ぶことができます。田川市所有の山本作兵衛の炭坑画は2011年に世界記憶遺産としてユネスコに登録されています。

文化財の1つである建物

直方市石炭記念館の本館は、1910年に筑豊石炭鉱業組合の会議所として建てられた建築物で、直方市有形文化財に指定されています。この本館では、「炭鉱王」とも呼ばれた実業家である貝島太助など、当時の炭鉱関係の代表者が実際に会議をしていた場所であり、その時の会議録も展示されています。また屋外に保存されている救護練習坑道は、炭鉱で事故が起こった際に駆けつけて人命救助を行う救護隊のための訓練施設で、実際の坑道を想定して作られており、全長117m、最大傾斜は20度という大きな施設です。このような形で残っている訓練施設は他にはほぼ残存しておらず、石炭産業を理解するうえで希少な遺構といえます。坑道内部へ立ち入りはできません。

実際に使われた蒸気機関車

大正時代から50年以上使われた「コペル32号蒸気機関車」、30年間、石炭輸送に使われていた「C11形131号機」、明治末期の「坑外用電気機関車」などが展示されています。
C11形131号機が現役時代に走った距離はなんと約130万km、これは地球を32往復した場合と同じで圧倒的な走行距離を誇っています。

さいごに

直方市石炭記念館は、炭鉱で働く炭鉱労働者の様子から近代日本の発展の流れまで、炭鉱の歴史を貴重な資料とともに生き生きと学ぶことができる施設です。炭鉱に関連した貴重な書類や工具、蒸気機関車や救護練習坑道など、ここでしか見られない歴史的資料が数多くある直方市石炭記念館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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