X

弘法大師とも縁の深い「丹生都比売神社」の見どころをご紹介

和歌山県にある丹生都比売神社は、1700年前に創建したとされる神社です。日本一の春日造の本殿は楼門も含めて国の重要文化財に指定されている他、丹生都比売神社の境内も国の史跡として登録されています。さらには「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界文化遺産にも登録されており、世界的にも文化的価値の高い神社です。今回は、丹生都比売神社の基本情報からその見どころについてお伝えします。

丹生都比売神社ってどんなところ?

丹生都比売神社は、丹生都比売大神が祀られている神社です。丹生都比売大神は、健康・長寿・農業・機織の神様で、あらゆる厄を払って幸せをもたらすとされています。建てられた時期は正確にはわかっていませんが、日本書紀の記載によれば1700年前に創建されたと伝えられています。弘法大師と高野山と縁の深い神社で、弘法大師空海が高野山を開く際に、丹生都比売大神の子の高野御子大神が、白と黒の2匹の犬を連れた狩人の姿に変身して高野山に案内したという伝説が残っています。本殿と楼門は、国の重要文化財の指定を受けています。また丹生都比売神社は「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として、世界文化遺産に登録されています。

アクセス

電車・バス利用の場合

笠田駅から、かつらぎ町コミュニティバス乗車「丹生都比売神社前」下車(約30分・運賃150円)

車・タクシー利用の場合

紀北かつらぎICより約20分

丹生都比売神社の見どころ

重要文化財の本殿と楼門

丹生都比売神社は古くからありましたが、4つの本殿は時代を経てから建てられたもので、丹生都比売大神を祀る第一殿が1715年に、高野御子大神を祀る第二殿と市杵島比賣大神を祀る第四殿は1469年、大食都比賣大神を祀る第三殿が1901年に建立されました。本殿四殿はそれぞれ正面の柱間が約3.4mあり、春日造りの社殿としては日本最大規模の大きさです。本殿四殿は、1499年に建てられた室町時代の様式を今に伝える楼門とともに国の重要文化財に指定されています。また、丹生都比売神社の境内そのものが国の史跡に指定されています。

盛大な花盛祭と豊作祈願の御田祭

丹生都比売神社では、毎年4月の第3日曜に、春の訪れを祝う「花盛祭」が行われます。花盛祭では、桜の花を神様にお供えして、春の到来をお祝いする他に、狩衣姿の100名以上の氏子の行列が神社の周辺を巡る「渡御の儀」が行われています。また1月に行われる「御田祭」は五穀豊穣を祈願するお祭りで、ユーモラスな狂言形式で行われる御田の舞は和歌山県の無形民俗文化財に指定されています。

伝説の神犬

丹生都比売神社の高野御子大神の使いである白黒2頭の犬が、1200年前、弘法大師を高野山に導いたという伝説にちなみ、2017年12月に崇敬者から紀州犬「すずひめ号」が奉献されました。これから丹生都比売神社を訪れる方は、現代の神犬として活躍しているすずひめ号に出会えるかもしれません。

さいごに

丹生都比売神社は日本書紀にその名が出るほど古い歴史を持つ神社であり、1700年以上もの長い年月を経て人々の信仰を集めてきました。春日造りとして日本一の規模を誇る本殿や楼門といった貴重な文化財があり、世界文化遺産でもある丹生都比売神社に訪れて悠久の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

航空券を予約するなら国内航空券最大80%OFFのエアトリにおまかせ!
航空券予約検索

南紀白浜空港発着の航空券検索

JALの航空券検索
ANAの航空券検索