茨城県を代表する観光の街として有名な大洗町ですが、なかでも「大洗町幕末と明治の博物館」は幕末の偉人や皇族ゆかりの貴重な品々が展示されているスポットです。今回は「大洗町幕末と明治の博物館」の概要や見どころについてご紹介します。
大洗町幕末と明治の博物館ってどんなところ?
「大洗町幕末と明治の博物館」は、1929年(昭和4年)に開館した博物館です。創立者は幕末の志士でのちに警視総監、学習院長、元老院議官などを歴任し宮内大臣を務めたこともある田中光顕伯爵で、館内には彼の寄贈品を中心とする幕末・明治期の志士・先人に関する資料や皇族ゆかりの御品、昔の大洗を物語る品々などが展示されています。もともとは「常陽明治記念館」という館名だったのですが、1997年(平成9年)に「幕末と明治の博物館」に変更され、さらに2010年(平成22年)6月1日に町営となったことで現在の「大洗町幕末と明治の博物館」へと変わりました。
大洗町幕末と明治の博物館へのアクセス
車(レンタカー)
北関東自動車道(東水戸道路)「水戸大洗インターチェンジ」より約10分。駐車場のスペースは約25台分と少なめなので、満車だった場合は近隣の有料駐車場を利用しましょう。
電車・バス
大洗町幕末と明治の博物館の最寄り駅は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「大洗駅」です。大洗駅を下車後、循環バス「回遊号」に乗車すると、約6分でバス停「幕末と明治の博物館入口」に到着します。
水戸駅からは、茨城交通定期バス「アクアワールド行」を利用すると、約35分でバス停「幕末と明治の博物館」に到着します。
大洗町幕末と明治の博物館の見どころ
新館
新館は1997年(平成9年)の増築の際に建てられた新しいエリアです。おもな展示物としては、水戸藩が幕末に建造した帆船「旭日丸」の推定模型や、桜田門外の変を描いた「桜田門外襲撃図」などがあります。
聖像殿
聖像殿は、博物館の開業と同時に制作された明治天皇の等身大銅像を安置するために建てられました。銅像の背後には、木村武山筆の「神武天皇御肖像」が掲げられています。
別館
別館は1932年(昭和7年)に建築された開業当初から存在する建物で、中には第1から第4までの展示室があります。
・第1展示室
明治・大正・昭和天皇や皇族ゆかりの御品を展示
・第2展示室
幕末・明治期の志士・先人達の書や日本画を展示
・第3展示室(企画展示室1)
絵画などの美術工芸品を展示
・第4展示室(企画展示室2)
近代の教育資料や、昔の大洗を物語る品々を展示
藤田東湖銅像
ほかにも博物館の敷地内の松林には水戸藩9代藩主・徳川斉昭の腹心として知られる藤田東湖の銅像があり、こちらも隠れた名スポットとして人気を集めています。
ガルパンファンは入館料が割引に!
2012年にTVアニメ「ガールズ&パンツァー」が放映されてから「ガルパンの町」として有名になった大洗町ですが、大洗町幕末と明治の博物館では、受付でガルパン特別住民票、大洗女子学園生徒手帳などのガルパングッズなどを提示すると団体割引が適用されて入館料が割引になるキャンペーンを実施しています。また通常は1枚250円で販売されている博物館オリジナルの「ガルパン&坂本龍馬のクリアファイル」が当たる抽選特典も受けられるので、ガルパンファンの方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
さいごに
今回は大洗町の隠れた名スポットである「大洗町幕末と明治の博物館」の見どころについて紹介しました。大洗町幕末と明治の博物館はほかの大洗の観光スポットからも近い場所にあるので、大洗を観光される際にはぜひ一度立ち寄ってみてください。