黒部ダムでは4月中旬から11月にかけて観光放水が行なわれ、豪快に水煙をあげる大迫力のシーンを見ることができます。今回は、富山県を代表する観光スポットの1つ、黒部ダムの楽しみ方や見どころについて紹介します。
黒部ダムってどんなところ?
黒部ダムは、北アルプスの中部山岳国立公園内にある高さ186mのダムです。ダムとしては日本一の高さを誇り、世界でも最高クラスに数えられています。立山黒部アルペンルートの観光名所としても知られ、特に観光放水時には毎秒10トン以上の水が真っ白な水煙をあげ、大迫力の光景を見ることができます。豊かな自然に囲まれ、遊歩道の散策なども楽しむことができます。
2017年(平成29年度)の観光放水は11月30日で終了しており、2018年(平成30年度)の観光期間は4月中旬~11月30日を予定しています。営業開始日は確定次第、公開予定となっています。
黒部ダムへのアクセス
電車
関東方面から扇沢まで
・北陸新幹線
東京→JR新幹線かがやき 83分→長野→特急バス 105分→扇沢
・中央本線
東京→JR中央線快速 14分→新宿→JR特急スーパーあずさ 146分→松本→JR大糸線 54分→信濃大町→路線バス 40分→扇沢
関西方面から扇沢まで
・大阪→JR東海道・山陽本線 4分→新大阪→JR新幹線のぞみ 53分→名古屋→JR特急しなの 125分→松本→JR大糸線 54分→信濃大町→路線バス 40分→扇沢
自動車
関東方面から扇沢まで
・調布IC→中央自動車道 約130分→岡谷JCT→長野自動車道 約22分→安曇野IC→北アルプスパノラマロード~大町アルペンライン 約70分→扇沢
・練馬IC→関越自動車道 約48分→藤岡JCT→上信越自動車道 約90分→長野IC→県道長野大町線~大町アルペンライン 約90分→扇沢
関西方面から扇沢まで
・吹田IC→名神高速道路 約118分→小牧JCT→中央自動車道 約123分→岡谷JCT→長野自動車道 約22分→安曇野IC→北アルプスパノラマロード~大町アルペンライン約70分→扇沢
黒部ダムの見どころ
迫力のある放水
黒部ダムの醍醐味はなんといっても観光放水です。ビューポイントはいくつかありますが、もっとも近い位置で見ることができるのは、「新展望広場」で、レインボーテラスから放水を眺めることができます。広場にはダム建設時についた24トンダンプや人の足跡などを残したワダチモニュメントが展示されています。
黒部ダム駅から220段の階段を登ると「ダム展望台」に行くことができます。標高1,508mの展望台からは立山連峰をはじめとする北アルプスの大パノラマも堪能できます。
「ダムえん堤」からは放水を真上から眺められます。186mの高さから眺める放水は圧巻の一言です。
黒部ダムレストハウス前から「放水観覧ステージ」まではバリアフリー通路になっており、えん堤とほぼ同じ高さで大迫力の放水を楽しめます。
豪快な放水シーンを写真に撮りたい場合は、大迫力記念写真システム「ふぉっとダム」がおすすめです。
リモコンボックスのボタンを押すだけで、通常では絶対に撮れない黒部ダムの迫力あるアングルの記念写真を撮ることができます。写真はモニターで確認して購入できるので何度でも撮り直しが可能です。2017年には携帯電話への画像配信サービスもスタート。写真を購入した際に受け取る「引換票」のQRコードを読み込めば写真を無料でダウンロードできます。撮影日を含めて3日間ダウンロード可能です。
料金はA4サイズ1枚1,200円(ズームタイプかワイドタイプ)、はがき大四つ切シール1枚500円(ズームと通常の各2枚)、Aサイズ写真とハガキ大四つ切シール1セット1,500円。記念写真は40人近い団体でも一度に撮影できるため、グループ旅行の記念撮影にも利用できます。
壮大な自然美
黒部ダム周辺には豊かな自然が広がっており、森林浴も楽しめます。
カンパ谷のつり橋から黒部湖畔に沿って湖畔遊歩道が整備され、高低差もないので歩きやすく、子ども連れや高齢者でも安心して散策できます。ロッジくろよん前で折り返せば、約1時間の散策が楽しめ、四季折々に姿を変える壮大な自然美を堪能できます。
眺望を楽しみながらのグルメ
「ダムレストハウス」では、窓いっぱいに広がる黒部ダムの壮大な景色を眺めながら食事やショッピングも楽しめます。大人気の木いちごのソフトクリーム(350円)も販売されており、「ふぉっとダム」購入窓口もあります。営業期間は4月15日~11月30日です。
黒部ダム周辺も見どころがいっぱい!
黒部ダムの周辺にはほかにもさまざまな見どころがあります。
黒部ダムに通じるアルペンライン沿いにある「大町温泉郷」は黒部ダムにもっとも近い温泉地です。源泉は葛温泉からの引湯で単純硫黄泉を楽しめます。安曇野の「大王わさび農場」には東京ドーム11個分のわさび田が広がっており、水車小屋が長閑に回る穏やかな環境を満喫できます。
大町市の四季演劇資料館は、劇団四季の半世紀にわたる歴史を紹介する唯一の資料館です。大町市では「黒部ダムカレー」が新名物として話題になっています。ご飯をダム、ルーを黒部湖に見立てた、参加店オリジナルの黒部ダムカレーが味わえます。
さいごに
黒部ダムでは4月中旬から11月にかけて豪快な観光放水が行われます。大迫力のシーンを絶妙のアングルで撮影できるシステムもあり、周辺では森林浴も楽しめます。