象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~では、滑らかな乳白色の象牙の彫刻などを展示している観光スポットです。象牙作品だけではなく象嵌屏風や翡翠彫刻も多数展示されているジュエルピアの魅力をご紹介します。
象牙と石の彫刻美術館 ~ジュエルピア~ってどんなところ?
象牙と石の彫刻美術館ジュエルピアは伊豆半島東、伊東市にあります。象牙作品がメインとなる美術館ですが、大部屋をぐるりと囲む大型彩石象嵌屏風や巨大な翡翠彫刻、最大級の両面刺繍など東洋の美術品が多数展示されています。象牙彫刻は中国にある故宮博物院を凌ぐともいわれる逸品が並んでいます。
開館時間と料金
開館時間
9:00~17:00
料金
大人:1,200円
子ども:600円
アクセス
JR伊東線「伊東駅」から東海バスが出ています。「栗の原バス停」にて下車徒歩2分です。「伊東駅」から「栗の原バス停」までの乗車時間は約30分です。
ジュエルピアの見どころ
貴重な象牙作品
ジュエルピアには精巧な象牙の彫刻品が数多く展示されています。天球は、円錐形の穴をあけて一層ごと切り離し透かし模様を入れていくという途方もない作業をして作られた彫刻です。天球の中には50層という大作もあります。20層を超えるものは生涯をかけて、また二代に渡り制作されるといわれています。
館内には天球だけではなく大きな作品も展示されており、どれも多数の緻密な造形が集まり複雑で繊細な作品に仕上がっています。中国の作品が多いですが、日本の作品も展示されています。
歴史を辿る大型彩石象嵌屏風
象嵌とは、金属や陶磁器などの1つの素材に金、銀、天然石などさまざまな材質の素材を嵌め込んだ芸術品です。ジュエルピアでは、楊貴妃物語と西遊記をテーマにした大型象嵌屏風を展示しています。特に、75mもあり、世界最大級の大きさを誇る楊貴妃物語はジュエルピアでも見どころの1つになっています。独特な雰囲気があり、その美しさは石の彫刻とは思えない繊細さと優美さがあります。
繊細な翡翠彫刻
翡翠は強靭で彫刻素材としては適していますが、彫ることは難しい素材といわれています。また、翡翠は白や翠のグラデーションがあり、1つの石で幅の広い表現が描写しやすく独特の趣がある素材です。
館内には重量1,800kgの巨大な翡翠彫刻があります。1t以上の翡翠原石は世界に数点しかないといわれています。高さ2m以上、重さ60kgの巨大な原石から彫られた巨大翡翠彫刻「玉翡翠母子塔」は壮観です。
世界最大の両面刺繍
高さ2m、幅3.2mという巨大な両面刺繍「紅楼十二金釵」は、8人の職人が3年以上かけて作った芸術品です。1枚のシルク生地に400糸のシルク糸が使われており、述べ2万6,000mとなります。この刺繍は、中国4大刺繍の1つである蘇繍と呼ばれるものです。
刺繍に描かれているシーンは18世紀中ごろ中国で書かれた長編小説「紅楼夢」の一場面です。華やかで豊麗なシーンが見事に表現されています。
ジュエルピアのその他の見どころ
製作体験も実施
ジュエルピアでは、製作体験も実施しています。ブレスレットやサンキャッチャー、ジェルキャンドルにスイーツデコと4種類の制作ができます。石の美術館らしい美しく煌びやかな作品ばかりで、子どもから大人まで楽しめます。制作体験のみで入館することも可能です。
象牙や翡翠のグッズも販売
売店では象牙や天然石のおみやげも多数販売されています。天然石を使ったブレスレットやネックレス、パワーストーンなどもあります。珍しいものとなってきた象牙のアクセサリーも豊富です。象牙、天然石の彫刻作品もあり、お土産探しも困りません。
ジュエルピアオリジナル商品のさくら餅や、水ようかん、といった和菓子のおみやげもあります。
さいごに
象牙彫刻や象嵌屏風、翡翠彫刻に刺繍と東洋芸術がずらりと並ぶジュエルピア。素晴らしい作品ばかりで思わず感嘆の溜息が漏れてしまうこともあるでしょう。
伊豆へ旅行しに来た際は、象牙と石の彫刻美術館 ~ジュエルピア~へ足を運んでみてはいかがでしょうか。