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数多くの仏像を見られる!三十三間堂の見どころをご紹介

京都には観光スポットが数多くあります。世界遺産に登録されている歴史的な建造物が多いため、どこに行くべきか迷うかもしれません。今回ご紹介する「蓮華王院 三十三間堂」は世界遺産に登録されている史跡ではありませんが、特徴や見どころが多く、おすすめの観光スポットです。今回は、そんな三十三間堂の見どころについてご紹介します。
※2024年10月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

三十三間堂ってどんなところ?

三十三間堂は、京都市東山区にある歴史的な仏堂で、千手観音像を中心に約1,000体の千手観音立像が並ぶ壮観な光景が特徴です。本堂は南北約120mの長大なお堂で、国宝に指定されています。堂内の内陣にある柱間が33あることから「三十三間堂」と称され、平安時代後期の1164年に後白河上皇が発願し、平清盛が寄進して創建されたといわれています。この時の建物は火事で焼失してしまい、現在の三十三間堂は鎌倉時代の1266年に建築されたものです。1月中旬の日曜日には、全国から弓術に優れた新成人や有段者などが集まり、競射する「三十三間堂の通し矢」というイベントが開催されます。

交通アクセス

住所:京都市東山区三十三間堂廻町657
三十三間堂の最寄りの駅は、京阪電車の「七条駅」です。「七条駅」から徒歩で約7分、まっすぐ東に向かうと到着します。また、JR「京都駅」から向かう場合はバスがおすすめです。市バス100系統・206系統・208系統に乗り、バス停「三十三間堂前」で下車し、目の前に到着します。

拝観情報

拝観時間
4月1日~11月15日:8:30~17:00
11月16日~3月31日:9:00~16:00

拝観料
一般:600円(550円)
中高生:400円(350円)
小学生:300円(250円)
※カッコ内は団体料金

電話番号
075-561-0467

三十三間堂の見どころ

国宝 千手観音坐像

鎌倉時代後期に、大仏師湛慶が作ったといわれている国宝彫刻です。堂内中央の須弥壇に安置されています。像高が355cm、檜材の寄木造りで、全体に漆箔が施され、千手観音の特徴でもある周囲に広がる手は、四十二手で「千手」を表しています。像全体の均整がとれており、張りのある顔や温雅な表情が特徴の荘厳な観音様です。

国宝 千体千手観音立像

三十三間堂に入り建物を進むと、数多くの千体千手観音立像が目に映ります。平安時代から鎌倉時代にかけて湛慶や運慶、快慶など多くの有名な仏師によって作られた仏像が、中央の千手観音坐象の左右両翼十段の階段状の壇上に1,000体並んでいます。像は頭上に十一の顔を付け、両脇に四十手をもつ通形で、中尊同様の造像法で作られています。仏像の尊顔はそれぞれ特徴があり、観音像の中には会いたい人に似た像が必ずあるといわれています。
三十三間堂にはこの他にも、国宝の風神雷神像、同じく国宝の二十八部衆像もあり、どれも一見の価値がある仏像です。

三十三間堂の周辺にある観光スポット

豊国神社

京都国立博物館の隣にある神社で、「ホウコクさん」と地元の人々に親しまれています。神社名の「豊」から連想されるように、豊臣秀吉を祀る神社です。秀吉が63歳で亡くなった際、時の天皇より「正一位」の神階と豊国大明神の神号を受けました。その当時は阿弥陀ヶ峰の中腹に荘厳な廟社が建てられましたが、徳川幕府によって取り壊され、1880年に今の場所に再建されました。国宝の唐門は伏見城の遺構で、両脇の石灯籠は秀吉恩顧の大名が奉納したものです。

智積院

智積院は、全国に3,000以上のお寺と300,000人以上の信徒がいる真言宗智山派の総本山です。三十三間堂の北側にあります。桃山時代の作庭といわれる庭園は見事で、中国の廬山をかたどって作られた利休好みの庭として有名です。
智積院最大の見どころは、国宝の障壁画です。金箔を贅沢に使った豪華絢爛な「桜図」は長谷川久蔵の作で、久蔵は「桜図」を描き上げた翌年に亡くなりました。「桜図」と対をなす「楓図」は、息子の突然の死を悲しみながら息子の分まで精進しようと長谷川等伯が描き上げたものです。この他にも、国宝の「松に秋草図」「松に黄蜀葵図」、重要文化財の「松に梅図」、国宝の「松雪の図」など、豪華絢爛な桃山文化が感じられる作品が多数あります。

【智積院の宝物館と名勝庭園の拝観情報】

・拝観時間
9:00~16:30
※宝物館と名勝庭園は拝観休止日が異なります。

・拝観料
大人500円、中・高生300円、小学生200円
※宝物館と名勝庭園それぞれに拝観料がかかります。

京都国立博物館

三十三間堂と道路を挟んで目の前にあるのが京都国立博物館です。1897年に開館した歴史ある博物館で、レンガ造りの表門は当時のまま残されており、重要文化財に指定されています。展示品は、世界的建築家の谷口吉生氏によって設計された平成知新館にて年数回の特別展と常設展を行っており、数々の国宝、重要文化財が展示されています。
館内のミュージアムショップ「京都便利堂」では、源氏物語をモチーフにしたトートバックや着物クリアファイルなど、ここでしか手に入らない限定品を販売しています。

【京都国立博物館の開館情報】
展示には特別展、平常展示、庭園のみがあり、それぞれの開催期間によって観覧料、開館期間が変化します。時期によって開催される展示は異なるため、公式サイトにてスケジュールをご確認ください。

・開館時間
特別展開催期間:9:00~17:30(金曜のみ20:00まで)
平常展示開催期間:9:30~17:00(金曜のみ20:00まで)
庭園のみ開館期間:9:30~17:00(金曜のみ20:00まで)
※毎週月曜は休館日で、年末年始は年度休館日となります。

・観覧料
特別展開催期間:一般1,800円(1,600円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生700円(500円)
平常展示開催期間:一般700円、大学生350円
庭園のみ開館期間:一般300円、大学生150円
※カッコ内は前売料金・20名以上の団体料金です。

さいごに

京都と言えば平等院や清水寺などの世界遺産が注目されますが、三十三間堂のような見どころの多い観光スポットは数多くあります。京都観光の際には、三十三間堂にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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