古くから交易の要所として栄えてきた大阪は、他国の文化を積極的に取り入れ、独自の芸術文化を形成してきました。今回は、大阪のおすすめ美術館をジャンル別にご紹介します。
アートファンなら一度は行きたい定番の美術館
大阪市立美術館
1936年に開館した大阪市立美術館は、大阪の美術館の中でも有数の歴史を持つ美術館です。有名な実業家の美術コレクションを中心とした日本や中国の絵画・彫刻・工芸作品約8,000点もの作品が収蔵されています。また、伝王維筆の「伏生授経図」をはじめとした重要文化財も多数展示されています。
重厚感ある建物や当時の内装をそのまま活かした造りとなっており、財閥らしい絢爛豪華な雰囲気の中でアートを堪能できます。
営業時間:9時30分~17時
料金:一般300円、大学・高校生200円、中学生以下無料
※展覧会ごとに別途料金が必要です
近代・現代アートを楽しめる美術館
国立国際美術館
中之島にある国立国際美術館は、世界でも珍しい完全地下型のユニークな美術館です。国内外の現代アートを中心とした6,500点以上を収蔵しています。
現代アートの枠組みに捕らわれないさまざまなテーマの展覧会が開催されています。開館40周年を迎える2018年には、新たな試みとなる開館40周年記念展「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」が開催されます。大竹伸朗、森村泰昌、ロバート・ラウシェンバーグら現代アートのそうそうたる顔ぶれが参加することが決まっており、注目を集めています。
営業時間:10時~17時(金曜のみ19時)
料金:一般430円、大学生130円、高校生以下・18歳未満・65歳以上は無料
スキュルチュール江坂
スキュルチュール江坂は、スポーツ施設や飲食店が集まる複合施設であるアメニティ江坂内にある美術館です。全国でも珍しい、近代・現代の彫刻作品ばかりを収蔵・展示したコレクションで知られています。
総作品数は10点と少ないですが、屋内と屋外にはヘンリー・ムーアの「少女の胸像」、ロダンの「バルザック(最終習作)」など世界的に評価の高い彫刻家達の名作が展示されており、それぞれの作品をじっくりと鑑賞できる空間作りがなされています。
営業時間:10時~17時
料金:一般600円、大学・高校生500円、中学・小学生400円、未就学児無料
日本の文化を楽しめる美術館
大阪日本民芸館
万博公園内にある大阪日本民芸館は、かつて大阪万博のパビリオンの1つとして立てられた日本民芸館が前身となっています。当時の建物をそのまま使用しており、国内外の陶磁器、染織品をはじめとした美しい工芸品が収蔵・展示されています。
収蔵品は特別展という形で展示しており、毎回テーマに沿った作品が展示されています。展示会期間中には、講演会や茶会などのイベントも開催されています。
毎年11月に開催される関西文化の日には無料開放されます。
営業時間:10時~17時
湯木美術館
1987年に開館した湯木美術館は、日本料理の名店である吉兆の創業者の湯木貞一が集めた茶の湯コレクションを収蔵・展示している美術館です。コレクションは主に奈良時代から江戸時代の重要文化財12点、重要美術品3点を含めた名品を見ることができます。
常設展示以外にも茶道具をテーマとした展覧会や茶会などのイベントも定期的に開催されています。
営業時間:10時~16時30分
入館料:一般700円、大学生400円、高校生300円
正木美術館
素封家の正木孝之が収集した水墨画を中心とした東洋美術品を収蔵・展示している美術館です。鎌倉・室町時代の水墨画を中心としたコレクションは国宝3点、重要文化財12点を含めた1,200点以上にも上ります。
1年のうち前期・後期によって展示テーマを変え、テーマに沿った作品を見やすく展示しています。日本の侘び寂びを体現する禅や茶道など日本の文化に興味がある人は足を運んでみてはいかがでしょうか。
営業時間:10時~16時
入館料:展覧会内容により異なる
逸翁美術館
宝塚歌劇団の創設者としても知られる実業家である小林一三が収集した工芸品をはじめとした約5,500点以上ものコレクションを収蔵・展示している美術館です。美術館の名前に冠されている逸翁は、小林一三の雅号です。
常設展示では竹本三十六歌仙切などの重要文化財15点や重要美術品20点が展示されています。また、年4回開催される企画展も毎回見応えある内容となっています。
館内に併設されている茶室「即心庵」では、展覧会中の土・日・祝に茶会が開催されています。美術館所蔵の貴重な茶道具を用いて立てられたお茶は格別の一言です。
営業時間:10時~17時
入館料
企画展:一般700円、学生(高校生以上)500円、中学生以下無料
特別展:一般800円、学生(高校生以上)500円、中学生以下無料
ユニークな企画展を開催している美術館
あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館は、高層ビルであるあべのハルカス16階にある美術館です。近鉄沿線の文化財をはじめ、日本・東洋・西洋・現代アートまで多岐にわたるジャンルの展覧会が開催されており、気軽に足を運べる都市型美術館として大阪市民にアートを発信しています。
「ジブリの立体建造物展(2017年 12月2日 ~ 2018年 2月5日)」など、アニメーション・映画・漫画などのサブカルチャーをテーマとした展覧会も開催されており、ファンからは高く評価されています。
営業時間:10:00~20:00
入館料:展覧会によって異なる
東洋の芸術を楽しめる美術館
大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市立東洋陶磁美術館は、古代から近代を中心とした中国・韓国・日本・ベトナムなど東洋の陶磁器作品や資料を収蔵・展示している美術館です。世界的に名高い東洋陶磁コレクションである安宅コレクションを中心とした6,000点以上の作品は、いずれも芸術的価値が高い作品ばかりです。常設展示では、国宝「飛青磁花生」「油滴天目茶碗」をはじめとした貴重な作品を鑑賞できます。
営業時間:9:30~17:00
入館料
常設展:一般 500円、大学・高校生300円、中学生以下・大阪市内在住の65才以上の人は無料
展覧会:展覧会によって異なる
人気芸術家の作品を楽しめる美術館
アルフォンス・ミュシャ館
日本でも人気が高いアール・ヌーヴォーの画家であるアルフォンス・ミュシャの、初期から晩年までの作品を展示している美術館です。19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したミュシャは広告デザインを数多く手がけたことでも知られていますが、彫刻や工芸、素描作品や油彩作品も数多く残しています。
美術館には約460点ものコレクションが収蔵されており、常設展と年3回開催される企画展でさまざまな角度からミュシャの創作活動を紹介しています。
営業時間:9時30分~17時15分(ギャラリーは19時まで)
入館料:一般500円、大学・高校生300円、中学・小学生100円
御堂筋ミュージアム
世界的に人気が高いアーティスト、ヒロ・ヤマガタ氏の作品を常設展示している美術館です。名誉館長もヒロ・ヤマガタ氏が務めており、時折来館されることもあるそうです。来館予定の告知は美術館のFacebook公式アカウントに掲載されています。
カラフルでポップな色彩が特徴の代表作「ペリエ」の原画をはじめとした多数の作品が展示されており、ファンにはたまらない展示内容となっています。
営業時間:10時~17時30分
入館料:一般1,500円、高・大学生1,200円、小・中学生800円
さいごに
商人の街、食い倒れの街など大阪を形容する言葉はたくさんありますが、アートの街としても近年は人気を集めています。大阪旅行の際には、ぜひ今回ご紹介した美術館にも足を運んで、大阪独自のアートの世界を体感してみてはいかがでしょうか。
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