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長い石段や桜で有名!1200年以上の歴史をもつ宮城の「鹽竈(しおがま)神社」

宮城県の港町・塩竈市に鎮座する「鹽竈(しおがま)神社」は、1200年以上もの歴史をもつ由緒ある古社です。仙台市と松島のほぼ中心部にあるので、仙台周辺をぐるっと回りたい方にもおすすめの観光スポットです。今回は鹽竈神社の概要とアクセス方法、見どころ・楽しみ方についてご紹介します。

鹽竈神社とは?

宮城県塩釜市に位置する「鹽竈神社」は、日本三景の1つに数えられている松島を望む一森山に鎮座しています。古くから東北鎮護・陸奥國一之宮、そして日本各地の鹽竈神社の総本社として信仰を集め、海上安全、大漁祈願、安産祈願にご利益があると崇敬されています。現在の社殿は、伊達家の綱村(4代)・吉村(5代)によって、1704年に竣工されたものといわれおり、本殿や拝殿などの14棟、石鳥居1基が国の重要文化財に指定されています。

例年4月中旬~5月上旬には、国の天然記念物に指定されている鹽竈桜が咲き乱れ、見頃の時期にはライトアップが行われます。7月の海の日には、塩竈神社のお神輿を艶やかな御座船に乗せて松島湾を渡御する「塩竈みなと祭り」が開催され、県内外から多くの参拝客が訪れます。

鹽竈神社へのアクセス

電車で

JR仙石線「本塩釜駅」より表参道(表坂)の石鳥居まで徒歩約15分、東参道(裏坂)の石鳥居まで徒歩約7分

車で

三陸自動車道「利府中IC」より車で約10分
※境内に参拝者専用の無料駐車場4か所あり(300台収容)

鹽竈神社の見どころ・楽しみ方

202段の表坂「表参道」

鹽竈神社の名物ともいえる「表参道」には、202もの長い石段があり、表坂(男坂)と呼ばれています。お祭りのときには、その石段を使った賑やかな演出がされ、夏の「塩竈みなと祭」には重さ約1tもの神輿が石段を下り、秋の「しおがまさま神々の月灯り」では石段の両側に竹筒の灯りが並びます。

体力に自信のない方は、長い石段がある表坂ではなく、東参道(裏坂)から参拝することも可能です。安産祈願で訪れる妊婦などは、事前に駐車場の位置をチェックしておくと良いでしょう。

主祭神を祀る「別宮拝殿」

唐門を入ると、目の前には社殿「左右宮拝殿」、その右側には「別宮拝殿」があります。一般的には、社殿に主祭神が祀られていますが、鹽竈神社では「別宮拝殿」に主祭神・鹽土老翁神を祀っています。社殿に主祭神が祀られていない理由ははっきりとはわかっていませんが、海上守護神である鹽土老翁神に海の災いを背負ってもらうことを祈願して、松島湾に背を向けて鎮座しているといわれています。

仙台名物を食べられる「茶屋」

境内や門前町には、参拝前後に立ち寄りたい「茶屋」があり、餡やゴマ、クルミなどの作りたての団子、味噌おでんなどが味わえます。なかでも、おすすめは「ずんだ餅」。ずんだとは、茹でた枝豆をつぶして砂糖を加えたもので、仙台の有名なご当地グルメの1つです。

さいごに

1200年以上前から鎮座する「鹽竈(しおがま)神社」は、長い石段や鹽竈桜、重要文化財の建造物など、見どころが多い古社です。周辺には新鮮な海の幸を味わえる「塩釜水産物仲卸市場」をはじめ、寿司、海鮮丼などの飲食店が点在します。気持ちのよい午前中に参拝して、港町の塩竈市でランチを食べるのも良いでしょう。仙台市内や松島を観光する際は、鹽竈神社も旅行プランに加えてみてはいかがでしょうか。

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