源泉総数、総湧出量ともに日本一の大分県・別府温泉郷で開催される「別府八湯温泉まつり」。伝統的な祭事が賑やかに行われ、無料で湯めぐりもできる、別府を代表するまつりです。今回は別府八湯温泉まつりの概要、注目のイベントについてご紹介します。
別府八湯温泉まつりとは?
「別府八湯温泉まつり」は、大分県別府市を代表する温泉郷・別府八湯の豊かな温泉の恵みに感謝するまつりです。例年4月1日の「温泉感謝の日」を含む、週末を中心に開催されます。104回目を迎える2018年は、3月30日(金)~4月3日(火)の5日間にわたって行われます。
開催期間中には市内100以上の共同温泉が無料開放されるほか、大平山の扇山火まつり、神輿(みこし)の御神幸、グルメイベントなど、市内の各地でさまざまな催しが行われます。
別府八湯温泉まつりの注目イベント
別府八湯温泉まつり開催中には、別府市内の各会場にて朝から夜まで多彩なイベントが行われます。なかでも特に見逃せない人気のイベントをご紹介します。
温泉に感謝をささげる温泉神社ゆかりの伝統行事
別府八湯温泉まつりを象徴するメインイベントは、神輿の御神幸です。ハッピ姿の大勢の市民が威勢よく商店街をねり歩きます。かつて別府市内には「温泉神社」が鎮座しており、古くから温泉にちなんだ神事「豊年祭り」が行われていました。それが別府温泉八湯まつりのルーツといわれています。
戦後の神道指令によって、温泉神社は市内にある八幡朝見神社に合祀。戦争前後は一時中断したものの、再び行われるようになりました。現在、神輿の御神幸は八幡朝見神社で執り行われています。商店街ではそのほか、八十八組の仁輪加隊による演舞や、湯かけイベントも開催されます。
別府の夜空を彩る火の祭典
別府温泉八湯まつりの見どころの1つは、扇山火まつりです。春の風物詩としてもともと行われていた野焼きまつり風にアレンジしたイベントで、大平山で夕方に点火されます。ダイナミックな炎が夜の別府を幻想的に照らし、まつりのムードをさらに盛り上げる注目の催しです。
異なる名湯をお得に楽しもう!無料開放の温泉めぐり
例年、温泉まつり期間中には、市営・市有区営温泉など別府市内の約100ヶ所の温泉が無料で利用できます。祭りの名称にある「別府八湯」とは、別府を代表する8つの温泉地(浜脇温泉・別府温泉・亀川温泉・鉄輪温泉・観海寺温泉・堀田温泉・柴石温泉・明礬温泉)の総称です。それぞれ効能や色などの泉質、景観が多彩というのが魅力です。毎年無料開放マップが配布されるので、自分好みの温泉を自由にめぐれます。
さいごに
日本有数の温泉地・大分県別府市で開催される「別府八湯温泉まつり」。豊かな温泉が育んだ別府ならではの祭りは、会期を通して見どころが満載です。市内に点在する温泉で湯浴みをしたあと、各地で行われる多彩なイベントに参加できるので便利です。旅館やホテルが軒を連ねる大規模な温泉地ばかりなので、ご当地グルメの食べ歩き、周辺観光施設でのレジャーも楽しめます。少し肌寒い春先にぴったりの温泉イベント・別府八湯温泉まつりへ足を運んでみてはいかがでしょうか。