水戸八幡宮は1594年に創建されたといわれている神社です。国の天然記念物である御葉付公孫樹(おはつきいちょう)や、拝殿、幣殿、随神門といった水戸市の有形文化財に指定されている価値の高い歴史的建造物があります。今回は、水戸八幡宮の基本情報から見どころまでを紹介します。
水戸八幡宮ってどんなところ?
水戸八幡宮は1594年に建立されたといわれている歴史のある神社で、応神天皇(誉田別尊・ほんだわけのみこと)・神功皇后(息長足日売尊・おきながたらしひめのみこと)・姫大神(ひめのおおかみ)の3つの神様が祀られています。農業・工業・商業の神として、また厄除け・子育て・戌亥年生まれの守護神として信仰を集めています。古くからの文化財も多く、国指定天然記念物である御葉付公孫樹のほか、水戸市の有形文化財である拝殿に幣殿、随神門があります。
アクセス
電車・バス利用の場合
・JR水戸駅北口バスターミナル(7番)より、〈栄町2丁目経由茨大前行〉バスに乗車し「栄町2丁目」下車
・JR水戸駅北口バスターミナル(4番)より、市内循環線バスに乗車し「八幡宮入口」下車
乗車時間は約10分です。
車利用の場合
常磐自動車道 水戸インターより水戸市街方面へ(水戸インター→新原三差路→大工町交差点左折→末広町1丁目右折)
水戸インターからの所要時間は約20分です。駐車場は無料です。
水戸八幡宮の見どころ
歴史的価値の高い建造物
水戸八幡宮の「本殿」は、安土桃山時代の1598年に建てられたといわれています。その洗練された形、彫刻、彩色は当時の様子が偲ばれる美しさから、国の重要文化財に指定されています。1995年から全解体修理が行われ、1998年に復元されました。また、境内には1775年に作られたといわれる、洗練された意匠を持つ「拝殿」と「幣殿」、1723年に建てられたといわれている、木割が太くて古式を今に伝える四脚門の「随神門」もあります。幣殿や随神門は水戸市の有形文化財に指定されています。
水戸八幡宮の社宝と天然記念物
境内にある御葉付公孫樹は、樹齢800年、樹高42m、幹周り9mの見事な公孫樹です。その雄大な姿は全国一ともいわれており、国の天然記念物に指定されています。遣唐使が唐から持ち帰ったものとも伝えられており、秋には黄色の葉が見事に茂った、美しい姿を見ることができます。そのほか水戸八幡宮に所蔵されている社宝として、室町時代の精巧な造りの「黒韋肩浅葱糸威筋兜」、江戸時代に作られた「黒漆金銅装八角神輿」、一木を有効に活用した「狛犬」、徳川斉昭が作らせた「陣太鼓」があり、水戸市の有形文化財に指定されています。
豊かな自然と茨城百景に選ばれた景観
水戸八幡宮の境内にある「烈公御涼所」は、9代水戸藩主である徳川斉昭公が涼みに使った場所です。水戸八幡宮は高台に位置しており、東は那珂川河口、北は八溝山地、西は日光、那須の連山が見渡せる景勝地として知られています。茨城百景をはじめ、茨城観光100選、市民が選ぶ水戸百景にも選ばれています。また境内には、約60種5,000株のアジサイが植えられており、5月下旬の開花の季節には色鮮やかに咲き誇る姿で参拝者の目を楽しませてくれます。
さいごに
水戸八幡宮は、美しいアジサイに天然記念物の御葉付公孫樹といった自然があり、水戸市有形文化財の拝殿に幣殿、随神門と価値の高い文化財も所蔵されている観光スポットです。水戸市方面に旅行する際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。