初めての海外旅行の場合、意外とハードルが高いのが空港での各種手続き。普段の生活では聞きなれない用語がいくつも出てくるので、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は出国手続きのひとつである「出国審査」について、概要、具体的に何をするのかなどをご紹介します。
空港で行う出国審査とは?
出国審査とは、出国の事実を確認するための審査で、国外へ逃亡を図る犯罪者などを留保する目的もあります。出国審査は、出国手続きのなかで最後に行われるチェックです。搭乗手続き(チェックイン)、保安検査(セキュリティチェック)などを受けた後に行われます。一般的には審査官へパスポート(旅券)などの必要書類を提示して本人確認をし、パスポートに証印が押されれば出国審査は終了です。
もちろん、日本を出国する際だけでなく、渡航先から帰国する際にも外国の空港で出国審査を受けます。国によって方法は異なりますが、どの国でもほぼ同様の審査が行われます。
出国審査では具体的に何をするの?
出国審査では、有効なパスポートと航空券を提示する必要があります。審査官がパスポートと本人を照らし合わせながら、一人一人チェックします。国によっては出入国カードが必須で(日本人は、日本の出入国の際は不要)、渡航先の査証(ビザ)などの各種証明書を要求されることもあります。不法移民、不法労働、テロなどの未然防止の目的で行われる入国審査では、英語での質疑応答、国によっては顔写真撮影など、複数のチェック項目があります。
一方で、出国審査は入国審査と比べてチェック項目が多くありません。また、入国審査が厳しいといわれているアメリカでは、出国審査がありません。不安を解消するためにも、渡航先の出国審査について事前にチェックしておきましょう。出国審査のブースが無人の場合があり、その際は審査なしで通過することができます。
出国審査後は、搭乗時刻の30分前までに航空券に記載された搭乗ゲート付近に集合しておきましょう。10分前までに集合していなかった場合、飛行機に登場できない場合があるので注意が必要です。
日本主要空港に自動化ゲートを設置!スピーディーな出入国審査が可能に
夏休みや年末年始などの長期休暇前後は、空港の出入国審査場が大変混雑します。羽田空港、成田空港(第3ターミナル除く)、中部空港、関西空港には、出入国管理をスムーズに行える「自動化ゲート」が設置されています。日本人および一定の要件に該当する外国人は、自動化ゲートを通過して出国手続き、入国手続きが可能です。
自動化ゲートの使い方は、ディスプレイの表示に従って簡単な操作をするだけです。パスポートと指紋の照合により本人確認を行い、スタンプの押印なしでスピーディーに審査が行われます。希望すればパスポートにスタンプを押印してもらうこともでき、自動化ゲート通過後、係員へ声をかけましょう。利用するためには、フライト当日に出国審査場などで登録が必要です。一度登録すれば、パスポートの有効期限まで利用できます。
さいごに
出国手続きの流れのなかでも、出国審査は基本的に最後のチェック項目です。一般的には、パスポートや出入国カード、搭乗券などを提示する必要があります。国によって出国審査の有無、方法が異なるため、渡航先の出国審査について事前に調べておくと安心です。近年、テロ対策などで世界各国の空港のセキュリティーが強化されています。不審者と間違われることがないよう、スムーズに出国審査を受けましょう。
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