国際線に乗って海外へ行くためには、空港でさまざまな審査を受ける必要があります。なかでも「入国審査」は、海外旅行初心者でなくとも緊張する厳しいチェックポイントです。入国審査では具体的に何をするのか、日本を出発する前にしっかり確認しておきましょう。
空港で行う入国審査とは?
入国審査とは、その国に入国できる人物かどうか判断するための審査です。主に不法移民、不法労働、テロなどの犯罪を未然に防止する目的で行われます。最終目的地が別の国で、乗り継ぎのために数時間入国する際も、入国審査が必要です。
一般的に、入国審査は飛行機を降りたあと、最初に受ける審査です。審査官へパスポート(旅券)などの必要書類を提示して、本人確認、渡航目的の確認をし、パスポートに証印が押印されれば入国審査は終了です。
入国審査では具体的に何をするの?
入国審査は、審査官がパスポート写真と本人を照らし合わせながら、過去の渡航歴などをチェックし、渡航目的(観光、留学、就労など)、滞在予定のホテル名や住所、滞在期間といった質問をしてきます。一人ずつチェックされるうえ、英語で質疑応答しなければいけません。慣れていないと緊張してしまいがちですが、決して流暢な英語が求められるわけではなく、渡航目的なら、”Sightseeing(観光)”、”Business(仕事)”など、簡単な英語で回答できれば問題ありません。
提示する書類は、国や滞在目的、期間などによって異なります。パスポートのほか、帰りの航空券、機内で記入する入出国カード、事前に用意してきたビザ(査証)などの各種証明書が必要です。書類がひとつでも欠けていると、当然入国を拒否されます。多発するテロなどの影響により、昨今では入国審査がますます厳しくなっています。入国審査時に指紋の読み取り、顔写真撮影といった個別認識情報の提供、6か月以上有効なパスポートの所持が必要な国もあります。
入国審査をスムーズにパスできるよう事前準備を
入国審査は、飛行機から降りた乗客が一斉に向かうチェックポイントです。オンシーズンや、空港の規模によっては、長蛇の列ができています。自分の順番が回ってきたら必要書類をすぐに提示できるよう、しっかり準備をしておきましょう。
審査官からの質問は人によって異なりますが、ほとんど決まった内容ばかりです。滞在目的、滞在期間、滞在ホテルと住所、職業、同行者など、英語で答えられるよう事前に調べておきましょう。
英語が苦手な方は、入国審査のよくある質疑応答をまとめたメモ用紙を用意するというのもスムーズに手続きを終えるためのひとつの手段です。入出国カードや、税関申告書が必要な国であれば、それを提示しながら回答するのもよいでしょう。決してしてはいけないことは、質問が理解できていないのに適当に答えたり、必要以上に焦ったりすることです。不審者と判断されると別室へ連行されてしまう場合もあります。落ち着いて審査を受けましょう。
さいごに
入国審査は、入国に適している人物か否かをチェックする、いわば国の関所です。ハイジャック、テロ未然防止の観点から、北米やヨーロッパを中心に入国審査が厳しくなっています。一人ずつ審査を受けるとなると緊張しますが、必要書類をしっかり準備して、焦らずに質問に回答すれば大丈夫です。スムーズに入国審査を通過するためにも、事前に渡航先の情報を確認しておきましょう。
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