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エコノミーとは何が違う?国際線のビジネスクラスとは?


長距離路線の海外旅行者に人気の高いビジネスクラス。エコノミーよりもフライト後の疲労感が少ないため、到着後アクティブに観光できるのが魅力です。今回は国際線ビジネスクラスの座席や機内サービス、機内食についてご紹介します。

国際線ビジネスクラスの概要

ビジネスクラスは、エコノミークラスとファーストクラスの中間のクラスです。圧倒的な座席数を占めるエコノミークラスと比較すると、ゆったりした広めの座席スペース、こだわりの機内食、便利なアメニティ、優遇サービスなどがあり、より快適でスムーズな空の旅が楽しめます。

その分、エコノミークラスよりも運賃は高めに設定されています。例えば、JAL公式サイト掲載の羽田-ロサンゼルス間の往復運賃は、エコノミークラス106,000円~、ビジネスクラス406,000円~と3倍以上の差があります(運賃は税金やサーチャージを除く)。

※2018年6月調査時点の料金
JAL:2018月9月3日~11日 羽田空港-ロサンゼルス空港間

機内でのサービス

座席

座席間隔(シートピッチ)約80㎝のエコノミークラスは、2列、3列、4列など席が連結されており、足を好きなだけ伸ばせるほどのスペースはそれほどありません。リクライニングシートを倒すときやトイレに行くときなど、周囲の乗客を気遣わなくてはいけない場面が多々あります。

ビジネスクラスでは、そういった煩わしさを感じない広いパーソナルスペースと深いリクライニングシートが確保されています。機材や航空会社、路線によっては、全席通路に面し、エコノミークラス約2人分に匹敵する半個室風のパーソナル空間、最大180度傾斜できるフルフラットシートが設置されているなど、ファーストクラス並みに豪華なビジネスクラスもあります。また、小物やドリンクが置けるサイドテーブル、荷物の収納スペース、角度調整自在のパーソナルライト、USBポート、ユニバーサル電源、エコノミーよりも大きな液晶モニターなどが設置されています。

アメニティ

ほとんどのエコノミークラスでは枕、毛布といった必要最小限のアメニティのみ提供されます。歯ブラシ、耳栓などが用意されている場合もありますが、数に限りがあります。

ビジネスクラスでは、乗客一人ひとりに有名ブランドのスキンケアセット、歯ブラシセット、スリッパ、アイマスクといったアメニティが用意されているほか、カーディガン、パジャマの貸し出しサービスなどもあります。また、寝具メーカーと共同開発した上質なベッドパッドや毛布、枕などが提供され、快適な眠りをサポートしてくれます。

機内食

エコノミークラスの機内食は、プラスチックのトレイにのせて提供されるのが一般的です。一方、ビジネスクラスでは、陶器のお皿に美しく盛りつけた料理がコース仕立てで提供されることがほとんどです。予約が取りにくい名店とのコラボや世界的に有名なシェフが監修した料理など、各航空会社で趣向を凝らした上質な機内食を用意しています。さらに、エコノミークラスよりもワインやシャンパンなどのお酒の品揃えが充実しており、好きな時に食べられるこだわりの一品料理、軽食、デザートなどもあります。

空港でのサービス

ビジネスクラスでは飛行機に乗る前、降りた後にも特別な待遇が受けられます。長蛇の列に並ぶことなくスムーズに手続きができるビジネスクラス専用チェックインカウンターが設けられています。また、機内に預けられる荷物の個数や重量などが、エコノミークラスよりも優遇されており、搭乗、降機、手荷物受取の順番は、ファーストクラスの次に優先的に案内されます。

さらに、搭乗までの待ち時間を専用ラウンジで過ごせます。航空会社や空港によって違いはありますが、ラウンジ内には、シャワー、マッサージチェア、無料Wi-Fi、電源、プリンターなどが設置され、食事やソフトドリンク、アルコールドリンクなどが味わえます。大半のラウンジはエコノミークラスの方でも利用可能ですが、別途入場料がかかります。

さいごに

地上のサービス、足を伸ばせる広い座席、豪華な機内食が提供される国際線のビジネスクラス。運賃は高めですが、ストレスや疲労を感じにくいため、限られた旅行日程を有効に使いたい方に特におすすめです。早期割引などを賢く利用して、ビジネスクラス初体験をしてみてはいかがでしょうか。

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