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重量は?サイズは?国際線の機内持ち込み荷物の制限

海外旅行となれば長時間飛行機に乗っていることもあり、さまざまな手荷物を機内へ持ち込みたいと思うかもしれません。ちょっとした日用品を手元に置いておきたい場面もあるのではないでしょうか。しかし機内へ持ち込む手荷物は預ける受託手荷物よりも制限が厳しいものです。今回は、液体類のルールも含め、機内へ持ち込む手荷物の基本的な情報をまとめました。

持ち込み可能な手荷物のサイズや重量は?

機内へ持ち込むことができる手荷物は身の回り品1個までに限ります。身の回り品はショッピングバッグ、ハンドバッグ、ノートパソコン、カメラ、傘などです。

サイズは縦、横、高さ3辺の和が115cm(45インチ)以内で、なおかつ55cm×40cm×25cm(22×16×10インチ)以内、重量は10kg(22ポンド)以内です。これはキャスターや持ち手も含みます。持ち込む手荷物のルールはANA、JAL同様です。

このサイズや重量を超える手荷物は受託手荷物として預ける必要があります。

機内に持ち込める液体類の制限

機内へ持ち込む手荷物で注意する必要があるものの1つが液体類です。国際線での液体類の取扱いは、国際民間航空機関(ICAO)による「液体物の機内持込制限に関するガイドライン」に基づいた制限があります。テロやテロ未遂の防止のため、2007年から国際線で適用されており、どの航空会社でも共通しているルールです。

機内へは100mlを超える液体類を持ち込むことができません。液体類を機内へ持ち込むためには、100ml以下の容器に入れ、さらにそれを1Lの透明なプラスチック製袋に入れる必要があります。透明なプラスチック製袋の目安は20cm×20cm以下、縦横の2辺の和が40cm以下のものです。透明なプラスチック製袋は再封可能のものにしましょう。

液体類には飲料類、クリーム、ローションの他、シェーピングフォームやスプレー、エアゾール、歯磨き粉などの半固形物も含みます。

危険物は機内への持ち込み不可

機内へは基本的に危険物は持ち込むことができません。危険物とは、爆発のおそれがあるもの、燃えやすいもの、他者へ危害を加えるおそれがあるもの、物件を損傷するおそれがあるものなどを含みます。

工具や三脚、ゴルフクラブ、バット、カッターナイフ、ハサミ、スタンガン、アイスピック等の先の尖った刃物など、その他凶器になりうるものの機内への持ち込みは航空法違反にあたり、50万円以下の罰金対象となります。また、モデルガンなどの凶器類似品も持ち込みはできません。

電池類にも細かい制限があります。携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなどに装着しているリチウム電池、リチウムイオン電池も規制対象です。リチウム含有量2gを超えるリチウム金属電池や、ワット時定格量160Whを超えるリチウムイオン電池、電圧12V以上でワット時定格量100Whを超える液体バッテリーは注意が必要です。

荷物を機内に持ち込んだ際の注意点

機内へ持ち込む手荷物は膝の上などにのせておくことはできません。座席上の収納棚か前の座席の下に収納してください。前の座席がない席は足元に手荷物を置くことができません。そのためスクリーン前や隔壁前などの座席の場合は、手荷物は全て収納棚に入れましょう。収納棚へ入れる場合、棚を開けて手荷物が滑り落ちないことを確認してしっかりと収納してください。突然の衝撃で散らばることのないよう、手荷物の口はきちんと閉めておきましょう。

また、通路、非常口付近など、脱出の妨げになる場所へ手荷物を放置することは法令で禁止されています。

さいごに

制限の厳しい液体類はもちろん、液体類だけではなく、危険物、刃物類も注意しなければなりません。意図せず危険物対象のものを手荷物に入れてしまい罰金などということになれば一大事です。カッターナイフといった文房具も刃物類であることを認識し、手荷物は旅行前に細かくチェックしておきましょう。

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