韓国の玄関口のひとつである釜山(プサン)は、日本から気軽に行けるエキサイティングな湾岸都市です。日本から距離が近いため海外ひとり旅、初めての海外旅行にも人気の場所です。今回は初めて釜山旅行をする方に向けて釜山のグルメ、観光スポット、注意点などをご紹介します。
釜山ってどんなところ?
釜山(プサン)は朝鮮半島の南側を占める韓国(正式名称:大韓民国)の第二の都市です。人口約380万人、韓国語を公用語としています。釜山は韓国東南部の日本海に面し、長崎県対馬との距離はわずか50km程度です。日本と韓国の間には時差はなく、釜山の気温は日本の本州とほぼ同じで、温暖な気候と豊かな自然が魅力です。
アジアの物流拠点である「釜山港」を中心として発展し続けており、モダンな高層ビル、大規模なショッピングモール、おしゃれなレストランのほか、港町の市場、美しいビーチ、温泉街といった風土を生かした名所が多数あります。韓国を代表するリゾート地として夏は国内外から多くの観光客が訪れ、毎年開催される「釜山国際映画祭」の会場としても知られています。
釜山のグルメ
港町である釜山で欠かせないグルメはシーフードです。新鮮な刺身をはじめ、ぶつ切りにしたフグを野菜やニンニクだれと一緒に煮込んだ「フグスープ」、酢コチュジャンと味わう「海鮮チヂミ」、すった魚肉をゆでて串に刺した「釜山練り天」などが有名です。豚足を使用した郷土料理も人気で、豚足専門店では薄切りの豚足と野菜をマスタードソースで味わう「豚足の冷菜」、豚骨スープにご飯を入れた「豚肉クッパ」などが味わえます。また、キムチやトッポギ、ビビンバ、プルコギ、サムギョプサルといった韓国を代表するご当地グルメも楽しめます。
釜山の観光スポット
釜山では洗練された都会の風景をはじめ、歴史ある下町の市場、美しい海水浴場まで多彩な観光スポットがあります。日本の対馬も見渡せる釜山タワーがそびえる街中公園「龍頭山公園(ヨンドゥサン・ゴンウォン)」、世界最大級のデパート「新世界センタムシティ」、新鮮な魚介類が味わえる海沿いの水産市場「チャガルチ市場」、断崖絶壁が続く岬公園「太宗台(テジョンデ)」などがあります。
約2kmに渡って白い砂浜が続く海水浴場「海雲台(ヘウンデ)」近隣には温泉に入れるリゾートホテルが並び、夏を中心に花火大会などのイベントが開催されています。また、パステルカラーの家が密集する「甘川文化村」は韓国のマチュピチュと称され、昨今ではフォトジェニックスポットとして注目を集めています。
釜山の通貨
韓国の通貨はW(ウォン)です。紙幣は4種類(W1,000、W5,000、W10,000、W50,000)、硬貨は4種類(W10、W50、W100、W500)あります。韓国では基本的にチップは不要です。高級レストランなどではサービス料が料金に含まれています。
釜山の交通事情
釜山の主な交通手段は地下鉄、バス、タクシーです。なかでも観光巡りに最適な交通機関は地下鉄です。南北に1号線、南西に2号線、3号線が走っています。バスは路線が複雑なため、ツーリスト向きではありません。タクシーは日本と同様の一般タクシー、サービスの質が高く運賃が高めの模範タクシー(外国人向け)の2種類です。
釜山旅行の注意点
釜山は世界的にみると治安がよい都市ですが、観光客を狙った犯罪に巻き込まれる恐れもあります。スリ、ひったくり、置き引きなどに気を付けましょう。出かけるときは多額の現金は持ち歩かず、利用停止および再発行可能なクレジットカードを利用するのがおすすめです。
韓国の電圧は220ボルト(一部110ボルト)です。日本の電化製品を現地で使用したい場合、変圧器と差し込みプラグ(A・Cタイプ)が必要です。フロントで貸し出しサービスを行っているホテルもあります。宿泊予定のホテル情報を確認しておきましょう。また、観光地ではトイレットペーパーが設置されていないトイレもあります。必ずポケットティッシュを持参しましょう。
さいごに
日本海に面した巨大な港町・釜山は、短い日程でも満喫できる人気の観光地です。街中でショッピング、海沿いの港町でグルメ、温泉付きホテルに宿泊するなど多彩な過ごし方ができるのが魅力です。時差がなく、気候もほぼ同じなため、海外にいることを忘れてしまいそうになりますが、しっかり安全対策をして事件、事故に巻き込まれないよう注意しましょう。
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