ヘアスタイルをオシャレに演出してくれるヘアアイロンは、今や女性にとって欠かせない存在です。近年は、こうした宿泊者の需要に応えて備品として用意しているシティホテルやビジネスホテルも増えています。しかし、せっかくなら使い慣れたヘアアイロンを持って行きたいと考える人も多いのではないでしょうか。日本国内であれば外出先でも問題なく使えますが、海外ではそのまま使えるとは限りません。今回は、海外旅行でヘアアイロンを持ち込む際の注意点を解説します。
注意点①:飛行機への持ち込みには注意が必要
ヘアアイロンの電源方式は大きく分けて「充電タイプ」「ガスタイプ」「乾電池タイプ」「コンセントタイプ」の4種類があり、タイプによって飛行機に持ち込めるかどうかが異なります。ここでは、各タイプの特徴と飛行機への持ち込み基準を紹介します。
充電タイプ
一定時間ACアダプタやUSBケーブルなどで充電し、30分前後駆動できる充電タイプのヘアアイロンは、近年主流となっている電源方式です。コードレスなので場所を選ばずに利用できるのがメリットです。家庭でも外出先でも重宝しますが、残念ながら機内持ち込み・荷物受託はできません。
ただし、充電タイプに使われるリチウム電池またはリチウムイオン電池を取り外せるのであれば、機内持ち込み・荷物受託は可能です。また、取り外した電池についても、制限重量内であれば機内に持ち込むことができます。
ガスタイプ
ガスカートリッジで動くガスタイプのヘアアイロンは、最近は対応製品が少なくなっていますが、ほかのタイプよりも長時間使用できるなどパワーに優れており、頑固な癖毛に悩む方の強い味方です。そんなガスタイプのヘアアイロンは、ガスが充填されたものは1人1個のみ機内持ち込み・荷物受託が可能です。ただし、アイロン部分には安全カバーを取り付けていることが条件となります。
予備のガスカートリッジは持ち込み・受託共にできないため、本体にセットしているガスカートリッジが切れると使用できなくなります。対応するガスカートリッジを現地調達するのは難しいですが、短期間での旅行ならば問題ないでしょう。また、保安検査時には、ガスカートリッジは液体物の袋に別途入れる必要があります。
乾電池タイプ
コンパクトで携帯性に優れた乾電池タイプのヘアアイロンは、使用する電池のタイプによって持ち込めるかどうかが異なります。アルカリ電池やマンガン電池であれば取り外していても本体にセットしていても問題ありませんが、リチウム電池の場合はリチウム含有量が2gを超えると持ち込み・荷物受託できないので注意が必要です。乾電池は現地調達も比較的容易なので、短期旅行・長期旅行のどちらにも対応できます。
コンセントタイプ
従来の主流であったコンセントタイプのヘアアイロンは、電源から安定した電圧を得ることができるため、連続駆動時間とパワーに優れています。コンセントタイプは、機内持ち込みも荷物受諾もどちらも可能です。
ただし、渡航先の国によって電圧やプラグタイプなどが異なるため、使用するには変圧器が必要となります。変圧器は家電量販店やネットショップなどで販売されているので、旅行前に必ず入手しておきましょう。
注意点② 渡航先の電圧に注意しよう
充電タイプやコンセントタイプのヘアアイロンを持ち込む場合は、渡航先の国に合わせた電圧に変換する変圧器が必要です。また、電圧だけでなく、周波数やプラグの形状にも注意が必要です。変圧器の機内持ち込み・荷物受託制限はありませんが、対応する電圧を調べ、日本国内で変圧器を入手しておく必要があります。次の表は主要国の電圧をまとめたものです。
さいごに
日本製のヘアアイロンを海外で使うには、タイプによってさまざまな課題があります。特に、充電タイプやコンセントタイプの場合は変圧器を使用しても温度調整が正常にできない場合もあり、故障の原因となってしまうので注意が必要です。
海外でも安心して使いたいなら、日本でも海外でも使用できる兼用モデルを使うのもおすすめです。海外に行く機会が多い方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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