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長い歴史や自然が作り上げた、イギリスのパワースポット


イギリスは、英国王室の長い歴史と、大自然にあふれるスポットが人気のある国です。イギリスにあるパワースポットも、歴史や自然にまつわるものが多いのが特徴。観光客が日々足を運んでいます。神秘に満ち溢れたエネルギーを感じることができる、イギリスで人気のパワースポットを紹介します。

紀元前から温泉が湧き出る「ローマン・バース」

首都ロンドンから電車で約1時間半のところにあるバースという街は、その全体がユネスコ世界遺産に登録されています。2世紀頃に、侵攻してきたローマ人が温泉施設を建設したことから、お風呂を意味する「バース」という名前がついたといわれています。18世紀ジョージア王朝時代の由緒ある建物が残り、中世にタイムスリップしたような気分を提供してくれる街です。
バースにある歴史的な建物で外せないのが「ローマン・バース」と呼ばれる古代からのパワースポットです。バースが温泉街だったことを物語る遺跡のひとつ。もともとはケルト人が建てた神殿で、吹き抜けの1階部分には温泉が湧き出ています。昔の人々がここで入浴していた光景を思い浮かべながら、建物を見学することができます。入浴できないものの、湧き出た温泉からは太古のエネルギーを感じることができるでしょう。神殿の内部では、ローマ時代の生活を垣間見ることができるような展示やパフォーマンスがおこなわれています。

神秘な光景に思いを馳せる「ストーンヘンジ」

イギリスの南部にある「ストーンヘンジ」は、雄大な自然のなかに存在するパワースポットです。首都ロンドンからは、電車を利用して約1時間半でアクセスできます。ソールズベリー地区の大草原にあり、岩で構成された遺跡です。その歴史は紀元前2000年よりも前にさかのぼり、その歴史と謎の多さから、1986年にはユネスコの世界遺産に加えられました。
人よりもはるかに大きい岩を、当時の人々はどのように組み立てたのかははっきりとわかっていません。そのため、中世の人々は魔術師によってストーンヘンジが造られたと信じていました。造られた目的や設計などは明らかになっていない点が多いものの、古代文明のエネルギーを感じずにはいられないパワースポットです。
円陣状に並んだ岩と、緑にあふれる大草原のコントラストが特徴的なスポットでもあります。季節や時間帯によって異なる雰囲気をまとい、訪れた人々を惹きつけてやみません。

ロイヤル・ファミリーゆかりのパワースポット「ウェストミンスター寺院」

首都ロンドンにある「ウェストミンスター寺院」は、イギリスのロイヤル・ファミリーゆかりの地巡りには欠かせないスポットです。1066年からずっと、国王の戴冠式や王族の結婚式などの行事が執りおこなわれています。さらに、歴代の国王や女王などの著名人も埋葬されてきました。ほかにも、万有引力を導き出した科学者のニュートンや作家のシェイクスピアなど、いわゆるイギリスの功労者たちも数多く埋葬されています。古い歴史とともに、由緒あるパワースポットです。
ウェストミンスター寺院は、ゴシック・リバイバル様式で設計された建築です。外観は重厚感のある雰囲気ですが、打って変わって内部は壮麗で美しい装飾を施しています。色とりどりのステンドグラスからは、やわらかな光が差し込んで神秘的な空間を演出しています。古い歴史だけでなく、美しい装飾にもため息が漏れるような場所です。ウェストミンスター大聖堂や宮殿など、似たような名前のスポットがロンドンには点在しているので、観光の際は注意しましょう。

イギリスのパワースポットめぐりのコツ

今回紹介したスポットはロンドン内にあるほか、ロンドンから1時間半ほどで訪れることができる場所にあります。ロンドンから郊外のパワースポットを巡るには、電車でのアクセスが便利です。イギリスは鉄道発祥の国であり、鉄道網が発達しています。鉄道で移動すれば、短い日程でも効率よくパワースポットを巡ることができます。また、スコットランドや北アイルランド地方を巡る場合は、飛行機でのアクセスが便利です。スケジュールに合わせて交通機関を利用し、想い出深い旅行にしましょう。