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スペインのパワースポット巡りでよりディープな旅を!


南ヨーロッパの美しい国スペインには、長い歴史を誇る独自の文化やおいしい料理など、観光客を引きつける魅力がたくさんあります。スペインにも人々にエネルギーを与えてくれるパワースポットが数多くあり、パワースポット巡りが密かな人気となっています。ここでは、スペインを訪れたらぜひとも行ってみたいパワースポットを3つご紹介します。

聖地巡礼でパワーチャージ!「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」

「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」は、スペイン西部ガリシア州の州都として栄えている街です。また、スペインとフランスを結ぶ長い巡礼路の終着地としても知られています。中世の時代からエルサレムやローマと並ぶ人気の聖地で、多くの巡礼者たちが訪れています。
なかでも、必ず訪れたいのが「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」です。ロマネスク様式の建築にゴシック様式とバロック様式が融合したとても豪華な造りの大聖堂には、スペインの守護聖人聖ヤコブ(サンティアゴ)が祀ってあります。特に、聖堂の西側にある栄光の門は、ロマネスク芸術の最高傑作とも評されるほどで、1188年に芸術家マテオによって作られました。正面祭壇には聖ヤコブの像が飾られ、巡礼者たちは祭壇後ろの階段に登って、ヤコブ像に抱きついたりキスしたりすることができるようになっています。大聖堂の隣には、大変貴重な考古学資料や美しいタペストリーなどが展示されている博物館もあります。とても神聖な場所のため、観光客は礼拝の間中へ入ることはできないので気をつけましょう。

ガウディにもインスピレーションを与えた!?「モンセラット」

奇岩が連なることからのこぎり山とも呼ばれる「モンセラット」は、スペイン随一のパワースポットとして知られています。まるで岩の巨人が今にも動き出しそうに見える迫力ある光景に、思わず息を飲むことでしょう。世界的に有名なスペイン出身の建築家ガウディは、かつて作品へのインスピレーションを得るためにモンセラットによく通っていたそうです。彼の自然をモチーフにした曲線を生かしたデザインには、モンセラットの景色も影響を与えていたようです。
実は、モンセラットは、キリスト教の聖地としても知られています。なかでも、9世紀頃に建設されたモンセラット修道院は必見です。こちらの修道院には黒いマリア像が祀られていて、熱心な信者の人たちでいつも長い行列ができています。タイミングが合えば、ミサの終わりに少年合唱団の美しい歌も聴くことができます。近くには、スペインを代表する芸術家たちの作品が展示してあるモンセラット美術館もあるので、立ち寄ってみるのもいいでしょう。

世界遺産の運搬橋「ビスカヤ橋」

スペイン北部に位置するビルバオには、2006年にユネスコの世界遺産に登録された「ビスカヤ橋」があります。ネルビオン川に架かっているビスカヤ橋は、長さ約164m、水面からの高さが約45mの世界最古の運搬橋で「ポルトゥガレテ橋」とも呼ばれています。地元の人たちからは「吊り橋」や「運搬橋」と呼ばれて親しまれているようです。こちらの橋は、建築家アルベルト・パラシオによって設計され、人や車を巨大なゴンドラで運搬する造りとなっているのが特徴です。海上交通を妨げないことを目的に作られたのですが、その後ヨーロッパ各地で造られる橋のモデルともなりました。
スペイン内戦時には爆撃を受けて数年間使用することができませんでしたが、その後修復されて今も人々の大切な交通機関として利用されています。ゴンドラは比較的低い位置を移動しますが、より高い場所から周囲の風景を楽しみたいという人は、橋の一番上に登ることも可能です。エレベーターを利用して上まで登り、ビルバオの絶景を楽しみましょう。

スペインのパワースポットで心癒される旅を!

豊かな自然と素晴らしい文化が混在するスペインには、観光客を魅了するスポットがたくさんあります。聖地巡礼のサンティアゴ・デ・コンポステーラや、自然の迫力に圧倒されるモンセラット、人間が作り出したビスカヤ橋など、訪れてみたい場所ばかりです。ガイドブック通りの旅では物足りないという人は、パワースポットを巡る旅をしてみるのもいいでしょう。